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異世界カクゲーSPIRIT'sサイキョー伝説[↓↘→+s] ~知ってる?異世界って格ゲー無いんだぜ(絶望)……ハッ!無いなら作ればいいんじゃね(閃き)~  作者: 宮間
Round 7.5:特設ステージ(ボス戦)

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155/236

155:副都への道は善意で舗装されている

俺、前世はニッポン人、名前はロック!(転生者あいさつ)




そろそろ<帝都>に来て、7ヶ月目。


なんか最近、やたら様変わりした東区の倉庫街入り口で、待ちぼうけの俺。

すっかりオシャレな商業区になった海路横(シーサイド)の街並みを眺めていると、10分か15分遅れで待ち人(・・・)たち(・・)がやってきた。



「リアちゃんのお兄さ~んっ」

「遅れましたが、新年おめでとうございます……」

「ハッハッハッ、パメラ(パメちゃん)硬いよ? どうもぉ、お久しぶりです」


「やあ、みんな、久しぶり」



人見知りが玉にキズな、当流派(ウチ)超天才児(リアちゃん)も、最近ようやく士官学校の寮生活に馴染んだらしい。


ちょっと『兄離れ』が出来たのだろう。

おかげで、妹弟子とそのお友達の顔を見るのも、久しぶり。

だいたい3週間ぶりだ。



「── で、ウチの妹弟子は?」



姿が見えないワケではない。

なんか、長身サバサバ少女・クローディアの背中に隠れて、コソコソしてるのが気になっただけ。



「あ~、なんか、ちょっとですねぇ、ハッハッ、ハァ……」



長身少女(ディアちゃん)が、ほっぺたポリポリ()きながら、困った表情。



「はあ……?」



なんか妹弟子(ウチの子)がヤらかしたのかな、と推測。

隠れ方が、つまみ食いして怒られた時のソレだから。



「……リアちゃん、何やってんの?」


「── うにゅっ!」



俺が、試しにクローディアちゃんの背後をのぞき込む。

すると、なんかよく分からない声を上げて、ササッと回って隠れる銀髪少女(アゼリア)



「……ん~?」


「リアちゃん、もう出てきたら? お兄さん、困ってるけど」


「だ、ダメですのっ お兄様と、顔を合わせられませんのっ」



長身なお友達の陰に隠れて、銀髪振り回しイヤイヤしている。



(保護者代わりの兄弟子(オレ)に、大目玉くらいそうな事でもヤらかしたんだろうか。

 いったい、何をしでかしたんだ、ウチのポンコツ妹……?)



あと、微妙にニブいというか。

動きにキレがない事も、ちょっと気になる。



「え、何?

 ハチミツ取ろうとして、ハチに刺されでもした?」


「いやいや、お兄さ~んっ」

「それは、さすがに……ナイ、ナイ」

「ハッハッハッ、相変わらず冗談の面白いお兄さんだね~」


「………………」



お友達ズに、苦笑いで否定されてしまう。



(まあ、過去の失敗は言わない方が良いかな……

 乙女(アゼリア)の名誉的に)



そんな事を思いながら、長身少女の後ろに隠れた妹弟子に呼びかける。



「おぉ~いアゼリア、どうした?」


「── うにゅっ!」


「おい、って」


「── うにゅにゅっ!」



のぞき込もうとすると、ササッ、ササッと逃げられる。



「………………」



どうしたもんかな~、と首を(かし)げる。

悪いがオッサン、年頃の乙女の微妙な気持ちとか解らんワケで。



食べ物(エサ)で釣った方が早いかな……

 でも今日、お菓子とか持って来てないし……)



そんな俺の困惑っぷりに、陰キャ少女(パメちゃん)が助け船。

ヒョイッと足を引っ掛ける。



「アゼリアさんが出てこないと、お兄さん困ってる……」


「アゥ……ワワッ……」



陰キャ少女(パメちゃん)の足につまづき、バランスを崩した妹弟子が、コロンと出てきた。





▲ ▽ ▲ ▽



コロンというのは、なんか妙に着ぶくれしているからだ。



「どうしたリアちゃん、カゼでもひいた?」


「…………っ」



<帝都>の冬は、東北の果て<翡翠領(グリンストン)>に比べれば、随分おだやか。

今日みたいに雪のない日は、防寒着(アウター)なしでも問題ないくらいの気温。


ブクブクに(・・・・・)着込む理由なんて、病気くらいしか思い当たらない。



「顔も赤いし、ちょっとプックリしてる……」


「………………っ」



風邪(カゼ)むくんでる(・・・・・)のかな?

シャープな顔立ちの、モデル系スマート美少女さんが、ちょっと丸顔になっちゃってる。



「お熱は ── って、あ……」


「……ダ、ダメですのっ」



兄弟子(にいちゃん)、心配でおでこに手を当ててみる。

だが、病人(アゼリア)にイヤイヤして逃げられる。

おかげで、熱があるか解らない。


なんかやたら、防寒着(アウター)(えり)で首元を隠すあたり、寒気がしているのだろう。



(……う~ん、ちょっと『正月疲れ』した、みたいな感じかな?

 実家の<封剣流(ミラー家)>でも、年末年始の行事が多かったみたいだし。

 その上、年始の授業再開すぐに、テストがあったらしいからなぁ……)



士官学校の年末に、運動能力の試験(テスト)として『軍事演習会』がある。

同じように、年始すぐに、勉学の試験(テスト)として『中間考査』がある。

どちらも進級や、来年の学級分けに響く、大事な試験らしい。



実技は完璧(パーペキ)な超天才美少女魔剣士さんも、座学は苦手。

一夜漬けとかでガンバって勉強した分、あとで体調を崩したって事は、充分ありそう。



「う~ん、最近の不摂生(ふせっせい)がたたった感じ?」


「── ……!?」



俺の予想的中なのか、ガーン!と口をひらく妹弟子。



(……なるほど。

 試験(テスト)明けの気晴らしに、体調的にムリしてついてきた感じか……)



しかし、楽しみにしてた所を可哀想だが、体調不良のまま連れ回すワケにいかない。

お友達にも迷惑かけるし。

ムリさせて病状が悪化しても、目も当てられない。



「リアちゃんがそんな感じなら、仕方ない。

 じゃあ、今日のお昼の外食は中止だな。

 試験(テスト)明けの御馳走(ランチ)は、また今度という事で……」


「── ……!!?」



さらに、ガビーン!?と大口をひらく妹弟子。


風邪(カゼ)()してしまえば、超天才美少女魔剣士さんも、ただの病人。

ムリを押してやって来たところ、大変かわいそうだが健康第一。


士官学校の女子寮に戻って、お部屋でヌクヌク静養(せいよう)してもらうしかないだろう。



「取りあえず、今日は、だよ?

 いつもの元気なリアちゃんに戻ったら、思いっ切り美味しい物とか食べようね?」


「お……お、お兄様の……お兄様のバカーー!!」



なんか、妹弟子が真っ赤な顔で、大絶叫。



「リア、節食(ダイエット)しないといけない程ポチャってないですわっ

 ちょっ、ちょっとだけ大人の女性らしく、ボディが丸くなっただけですのっ」



このくらいの風邪(カゼ)なんて、全然!

みたいな感じに、手足をバタバタさせる。


しかし、やっぱり体調不良のせいか、ちょっと動きにキレ(・・)がない。

まるで(・・・)急に(・・)太って(・・・)身体が(・・・)重い(・・)、みたいな挙動の(ニブ)さがある。


本人が思っている以上に、体調が悪いみたいだ。



「うんうん、顔がむくんでて、今日はちょっと丸顔だね。

 でもまあリアちゃんって、元々がスレンダーすぎなモデルさん体型なんで、そのくらいポッチャリしている方がモテるかもね?

 でも今は、体調(カラダ)を元に戻す事を優先しようか?」



よほど『試験(テスト)明けのお食事会(ランチ)』を楽しみしてたんだろうか。

妹弟子が、ベシベシ手の平で叩いてくる。



「リア、ポッチャリじゃないです!

 ポッチャっ子リアちゃんじゃないですわーーー!

 ペトさんも、お兄様も、ヒドいですわーー! うえぇぇぇ~~ん!」



そんなよく分からん事を言いながら、ジタバタ地面を踏みしめる。

俺は、体調不良で情緒不安な妹弟子の正面に回り込み、優しく声をかける。



「ど、どうしたの、リアちゃん?

 なんか、ツライ事でもあった?

 兄弟子(にいちゃん)、落ちこぼれの能無し(ナマクラ)で、大した事はできないけど。

 それでも、リアちゃんのお悩みを聞いて、慰める事だけはできるよ!?」



すると妹弟子は、野良ネコのようにシャー!と目と口を吊り上げる。



「お兄様のバカー、デリカシー無しのオッパイマニア!」


「え、リアちゃん、なんでそんなに怒ってるの……?

 お腹にやさしい『薬草(ハーブ)たっぷりのお(かゆ)』とか食べながら、ゆっくり相談する?」


「ぅわ~ん、低カロリー減塩食で満腹感がありそうですの!!

 さっきから、遠回しに節食(ダイエット)の話しかしない、ヘルシー強要魔(ハラスメント)のお兄様なんて大っ嫌いですわ~~!」



何か、よほどストレスな事でもあったのか。

妹弟子は、ワーン!と泣きながら、ひとり走り去ろうとする。


すぐに走って追いかける俺。



「── いったいどうしたの、リアちゃん!

 ツラかったらオッパイでもモむ?

 兄弟子(にいちゃん)のなんで、『()ッパイ』だけど!」



小走りの中、ガンバって胸筋を寄せてあげてみる!


── (オッ) π(パイ) (こう)(光) (りん) !!



「リアちゃんなら特別に『どこでもフリー()ッパイ』! ソフト●ンクだよ!?」


「どーせ、リアは贅肉(ぜいにく)だらけですわよぉ~~~!!

 ガチムチお兄様なんて、『メスガキ喫茶ヲトコノ()』でお客(ファン)投票NO1メスガキ男子になってしまえばいいんですわ~~!」



しかし、そんな必死の呼びかけも届かない。

アゼリアのドタバタと体調(・・)悪そうな(・・・・)全力疾走でブッちぎられる。


むしろ、走り去る背中に、明確な拒絶の意志!



「り、リアちゃん……っ?」


(なんなら、女子寮に乗り込んで、つきっきりの看病してあげるつもりだったのに!?)



── 兄弟子(にいちゃん)、大ショック!





▲ ▽ ▲ ▽



結局、その日はリアちゃんが泣きながら帰ったので、お開きになった。

何か事情を知ってそうな、お友達ズ(女子3人)も苦笑いするだけ。


誰も、詳しくは教えてくれない。



「ハハハ……。 まあ、年頃の乙女のアレコレがあるので……」


「うんうん、事情は察してネ、お兄さん?」



あ~ね、なるほどっ

『乙女の』ね、そういう事か!



完 全 に 理 解 し た !!



「それ、どこのクソ野郎よ?

 何年何組? 男子寮の何号室?」



模造剣(ラセツ丸)をビュン!ビュン!素振り。

兄弟子(にいちゃん)、鬼になった。


リアちゃんの純情を踏みにじり、傷心(しょうしん)にしたゲス野郎の部屋に討ち入り(ブッコロ)、いざ敢行(かんこう)!!



「── どの馬の骨か知らんがよぉ!!

 剣帝流(ウチ)お姫様(リアちゃん)を泣かしておいて、無傷(タダ)ですむと思うなよ!?

 兄弟子(ジブン)ケンカ上等(ジョ~ト~)なんで、そこんとこ夜露死苦(ヨロシク)!」



激情のままパラリラ即・出発(デッパツ)終止符(ピリオド)の向こうへ!! ──

 ── しようとしたら、女子3人に全力で止められた!



「それ、きっと勘違いっ 勘違いと思うのっ」


「止めてくれんなぁ! 陰キャ仲間(パメちゃん)よぉ! 男一発(イッパツ)()かせてくれぇ!」


「お兄さん、やめてやめて! いくら素振り用(ナマクラ)でも死人がでちゃうヨっ」


「ダイジョブだぁ~って!

 ちょっと男同士の『肉体(O・HA・)言語』(NA・SHI)するだけだってぇ~!」


「うわぁ~、もう目つきが普通じゃないよ!

 本気でストップ! ストップ!」



そんな感じで、10分ほどゴタゴタした。



「と、とりあえず、ハァッ、リアちん、お兄さんの思ってるような事、フゥッ、絶対ないからネ!」

「ハァハァ……、あとでちゃんと、リアちゃんが説明すると思いますので……うわ、汗だく」

「フゥ、ハァ、もう直接、きいて……ウェ、吐きそう……ゲロウジ虫になっちゃう……」



妹弟子のお友達3人は、疲れ切った顔で帰って行った。





▲ ▽ ▲ ▽



「── オラァ! 死・ね・ぇ~~!!」



怒気、炸裂!

俺の渾身の刺突(ツキ)で、『未強化(なまみ)』の男子生徒が吹っ飛んだ。



「カハ……ッ」



ドカカカ……!と続く二十数(ごう)の連続打ち合いの中、わずかに気勢が緩んだスキに木剣をねじ込んだワケだ。



「きょ、今日の恩師(コーチ)って、気迫が凄すぎじゃない……?」

「あ、あぁ……、『本当に殺される!』と背筋が凍る瞬間が、何度かあるな……」



ボロボロで転がる、魔剣士学科の男女2人。



「すぐ立たんか、ボケぇ!

 魔物は待ってはくれねーんだよ! (コロ)スぞ!?」



腑抜けた生徒2人に、怒声で渇を入れる。

しかし、さすがにシゴキ過ぎたのか、木剣を杖にして立ち上がる姿すら、ヨロヨロ。


見かねた、メグが魔導の教科書を閉じて、声をかけてくる。



「── いや、アンタ……

 さすがに、生徒相手に『死ね』とか『殺すぞ』はないでしょ?」



まったくの正論な、ツッコミ。

言い返す言葉が思い浮かばず、とりあえず舌打ち。



「チッ……」


「いや、『チッ』ってアンタ……」



赤毛少女メグちゃんが呆れ声。


そんなやりとりをしていると、男子魔剣士(オズワルド)が立ち上がる。



「……と、止めてくれるな、年下先輩!

 恩師(コーチ)は、『魔剣士の修練は、生死を賭ける気迫をもって挑め』!

 そう、おっしゃっているのだっ」


「ええ!

 ついに、実戦を想定した訓練までっ!

 厳しい訓練だけど、恩師(コーチ)のご期待に応えないと!!」



魔剣士学科の女子生徒も、青アザすり傷だらけで闘志を燃やす。



「……うわ~。

 ワタシって、武門のこういう空気には馴染めないかも……」



知識層(インテリ)な魔導師の女子学生は、俺の熱血指導(?)に冷めた声。



「もう一本、お願いしますっ」「くたばれぇっ!」ドガン!「ウワーッ」


「わたしだってっ」「おとといきやがれぇっ!」ズドン!「ギャー!」



魔剣士学科の男女学生を、何度も吹っ飛ばしてたら、またもメグが鋭い指摘をしてくる。



「……ってか、単純にロック(アイツ)

 なんだかイライラしているから、八つ当たりされてるだけに見えるんだけど……?」


「── ぅう……っ!?」



手合わせの最中に図星をさされて、ちょっと変な声が出た。

その心の乱れを、女子魔剣士(マチルダ)は見逃さない。



「── (すき)あり!」



手首のスナップを利かせた、連続刺突(ツキ)

それにギリギリで、回避と迎撃(カウンター)の跳び蹴りが間に合った。



「10年()えんだよっ」


「……グフッ

 こ、今度は、いけたと思ったのに……っ」



尻モチついた女子魔剣士(マチルダ)が無念の声。



「………………」



── うわ……、本当に危うく一本取られる所だったな……。



(いかんな……、精神が乱れまくっている以上に、腕前が鈍ってる。

 やっぱ、最近、魔物斬ってないからなぁー)



そんな事を考えていると、男子学生の方が木剣を杖代わりに、ブルブルな足でなんとか立ち上がる。



「う、腕前に差があると、分かっていたつもりだったが……

 まさか体格が物をいう『未強化(なまみ)での模擬戦(てあわせ)』でも、ここまで圧倒されるとは……」


「………………」



(剣術Lv30手前のお坊ちゃん(ボンボン)が、何を生意気(ナマ)()ってるんだよ……)



確かに俺って、魔力たりな~い『魔剣士失格(ナマクラ剣士)』だけど。

しかし一応は、剣術だけならLv60(中の上)だからな?(得意面(ドヤァ)





▲ ▽ ▲ ▽



「── そうだ、<副都>に行こうっ」


「え、急に何? なんで<副都>?」



俺の思いつきの発言に、赤毛少女(メグちゃん)が目を白黒。


こんな(・・・)ザコ学生(・・・・)に遅れを取りそうになるなんて。

真剣に、鍛え直しが必要だと痛感したワケだ。



「なんか、<副都>の近くで特殊な魔物が繁殖しているとか、なんとか……っ!」



思い出せば、ちょっとワクワクしてくる。



── つい先日の、『爆弾持ち(ボマー)魔物』の一件。

あの『巨大ワンちゃん(全方位自爆攻撃)』って、最近<副都>近くで大量発生している特殊な魔物だったらしい。

で、研究のため連れてこられたらしい。


その特殊な魔物の大量発生のせいで、<副都>周辺の冒険者ギルドはフル稼働状態。


『今が(かせ)(どき)!』とか。

『人手が足りないから出稼ぎ(・・・)においでよ?』とか。

あの時の冒険者PT(パーティ)に誘われていたのを、今ちょうど思い出したワケだ。



「ちょっと剣術修行がてら魔物退治してくるっ」



あと、ストレス発散に!



(── みんな、知ってる!?

 マモノって、ブッ殺しても怒られないんだぜ? ニンゲンと違って!

 さらに報奨(カネ)までもらえるんだぜ、超サイコーじゃね!?)



恩師(コーチ)が行かれるなら!」

「ええ、私たちもお供しますっ」



なんか、即・ノってくる、剣術教室の生徒さん2人。

お呼びじゃないのに。



(いやいや、足手まといになりそうな低レベルな子たちは、ノーサンキュー!)



とか思って断ろうとした瞬間、思い出した。



(そうだった、俺、コイツらの監視係だった……ハァ……。

 さすがに<副都>往復の約一週間も放置してたら、仮面仙女(バイトリーダー)に怒られるよな……

 ……ウワァ~、面倒(メンド)いっ!)



「えぇ、年上後輩たち2人とも行くのっ?」


「魔物退治で実戦指導してくださるなら、当然でしょう!」

恩師(コーチ)の一挙一動、目に焼き付けますっ」


「あ~……2人とも行くんだ……。

 じゃあ、ワタシもちょっと着いて行って、ひさしぶりに実家に顔見せておこうかな……?」



気がついたら、メグまで参加表明。



「………………」



(なンだよぉ、コレぇ!

 お荷物3人とか、ねーだろ!?

 これじゃあ<副都>で思いっ切り魔物退治(アソベ)ねーじゃんかぁ!)




そんな不満いっぱいの『副都の魔物退治ツアー(初心者引率)』になってしまった。


トホホ!




!作者注釈!


. . . now 農ing . . .


ただいま農作業中です、しばらくお待ち下さい

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