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光と闇のシンクロ  作者: 旭日 陽
第四章  邪霊来襲
34/51

第26話  敵陣殴り込み

道中を伊月に任せた紅太郎と零奈は、更にバクラを追走する。辿り着いた先には─


邪霊来襲編⑧






  




 紅太郎の中で何かが切れる音がした。




銃声が響く。




煙が銃口から立ち昇る。 




零奈はこの様子の紅太郎を見て、口をポカンと開けていたが、ハッと意識を戻し、紅太郎を案じるべく、駆け寄った。




「大丈夫?お兄ちゃん?」




「なんとかな…」




この声は少し冷たかった。花香とやくそくを交わしていたからこそ、男…いや、バクラの煽りが紅太郎を覚醒させた。




「ホントに?ちゃんと立てる?」




零奈は更に身を案じてくる。紅太郎は少しウザいと思ったが、大事な妹がここまで心配してくれるのも悪くないと思い、「大丈夫」と


言い、戦況に目を向けた。




紅太郎と零奈の目の前には巨大な城が聳え立っていた。色は黒く、異世界の魔王城を想像させるような迫力と見た目と禍々しさであった。高さは東京の構想ビルに相当する程であった。




「幻覚では無いよな…」




紅太郎は城の門に手を触れた。


すると、




   バチぃ!




「痛ぇぇ!!」




現物であった。門は紅太郎の手を弾き返すように、魔力を放った。間違いない。さっきの声とこの魔力。ここにバクラが居る。そして花香も。




「よし!零奈!門を割る!」




すると零奈はまたしてもポカンと口を開けた。




「え?」




「は?」




「割る?」




「どうやって……」




零奈が聞いている間に紅太郎は剣を門に向かって構えた。紅太郎が手にしたのは透き通ったエメラルド色の<ガブリエル>の剣だ。




「こうやるんだよ!」




紅太郎は剣に思いっきり力を入れ、左足を前に出し、腰を少し曲げ、剣先に狙いを定めた。そして、周辺空気の波長を合わせるかのように目を瞑り、一定時間たった後にカッと目を大きく開けた。




「<ガブリエル>!アコスティック!


 ブレイブバード!」




剣が光り、紅太郎は門に向かって…




「え………」




突撃した。




  ドカーン!




門は跡形もなく、崩壊した。もはやそこに何かありましたか?ってレベルで何も無くなった。零奈の目は点と化した。




「お兄ちゃん……」





「脳筋だな!コウタロウクン!」




頭上から不気味な声がした。


いや、さっきと同じ声だ。


今度は誰かを使って話してない。




「バクラ!」




「花香は何処だ!」




紅太郎は城へ向かって大声で叫んだ。


人影がないので、城から直接話しかけてきてるのであろう。




「返して欲しけりゃ、この霊魔城を


 攻略してみろ」




紅太郎はその言葉を聞いて、少し怯んだ。見るからにこの城は先が見えない。城の頂上にはバクラがいる。道中で何かしてくるのは明確だ。でも…




「俺は必ず、やくそくを守り果たす!」




だが、




「お兄ちゃん!後ろ!」




     ザッ!




「ちっ……」




邪霊人形の残党が紅太郎と零奈を囲った。


それもそこそこの数。紅太郎は零奈に問いかけた。




「零奈!やれるか?」




「もちろん。お兄ちゃんとなら!」




「よし!」




紅太郎と零奈は息を合わせ、背中を合わせ、


囲む邪霊人形を睨んだ。




「「連携技!!」」




「<ガブリエル>!貫殺衝撃波!」




「<ザドキエル>!アルティメット


 バースト!」




     ドカーン!




またたく間に、囲んでいた邪霊人形はパタパタと倒れていった。それを望ましく思わないバクラは手を加えてきた。




「コウタロウクン。まずはこの城の


 門番と交えよ」




「!!」




紅太郎はその言葉を耳にした瞬間、城の方へ


目をやった。すると、




「浮いてる?」




先程、紅太郎が銃殺した


男。


バクラに操られていた男が宙に浮いていた。そして、光った。周囲の邪霊人形を次々と男は体内に取り込み、死体合成をしていった。


合体、変形、切り離しを繰り返し…




「いでよ!ダークポーター!」




城の前に現れた男の死体…いや、ダークポーターは紅太郎の倍以上の大きさであった。


手には大きな槍を所持しており、普通の人間ならば、一突きで殺させるほどの迫力と槍の鋭さであった。更には鎧を纏い、簡単な物理攻撃は通さない様子であった。




「ゆけ!ダークポーター!


 レゾリュームカノン!」




バクラは城から指示を出した。




ダークポーターは指示を受け、槍をぶん回し、力を貯める。




槍先が赤黒く光り、周囲には稲妻が走る。




それを斜め下へ向け──




!?




辺りが衝撃と白色に包まれた───







        第27話へつづく

最後まで見ていただきありがとうございます。

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