ショートショート1デュアル!
トンカツ好き!
「はい!今日は最近インターネットで話題になっている牧場に来ました!なんでもこの檻のなかにいるぶたさんですが、こちらのご主人の言うことを理解するそうなんです!では早速ですが見せてもらいましょう!」
「はーい、かわいこちゃんたちぃーこっちだよぉー」
「ご覧下さい!餌も持っていないご主人にぶたさんたちがついていきます!かわいいですねぇー。えーとご主人いつからこのようになったのですか?」
「ん?あー先月かな?なかなか出荷用のトラックに乗らないもんだから試しに殺ってみたのさそしたらみんなついてくるのね。それからいつでもついてくるようになったんですよ!」
「なるほどそうでしたか!少し残酷な話のように気がしますが現場からは以上です!」
「はいっ、ありがとうございました。こちらの牧場ですが今では食肉用としては飼育していないようですので、週末にも安心して?家族でお出掛けになるのも言いかもしれません!」
「おいまたあの野郎が来たぜ大将!」
「大将また誰かつれていかれてしまうんですかい?」
「大将あっし怖いっす!いきたくないっす!」
「ふむそうだな。ん?」
「まさか?あの野郎大将をつれていこうとしてるぜ!?」
「嘘だろ?大将いっちゃうんですかい?」
「大将行かないでほしいっす!あっし悲しいっす!」
「くそっ!やめろ!この野郎どこへ連れていくっていうんだ?」
「さすが大将!野郎から逃げてるぜ!」
「くそっ!いつまで追いかけてきやがるこの野郎!何か手を打たなくては…」
「ん?大将野郎の動きが変わりましたぜ!」
「まさか大将…ついにやったんですかい?」
「やったっす!あっし大将のこと信じてたっす!」
「お前たち、俺はここまでだ…」
「大将?どう言うことだぜ?」
「大将まさか怪我してしまったのですかい?」
「いやっす!大将とお別れしたくないっす!」
「俺はここで野郎についていく。みんなも俺についてこい!そしたら状況が変わるはずだ!ここで野郎を喜ばせば俺らを連れ去る以外のことをするようになるかもしれない!」
「大将!ついていくぜ、どこまでも!」
「大将!二番目いいですかい?」
「大将!一生ついていくっす!」
「お前ら…俺は最高の弟子を持った!」
「大将?」×3
「一人生け贄は必要だろうからな…」
「大将~ーー(泣)」×3
トン丼食べたい




