表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

追いつかない気持ち

----------


若いその山田先生は、顧問になってから毎日部活に顔を出した。

同時に、部活は山田先生色に染まっていった。


練習メニューの大幅な変更。

練習試合の多さ。

日曜日も練習。


少しずつ岩井先生の残したものはなくなっていった。


寂しい、悔しい。

あんなに好きだった岩井先生のものが、どんどん無くなっていく中で、私はその流れに逆らいたい気持ちでいっぱいだった。

大好きな岩井先生がまだ戻ってくるんじゃないか、岩井先生のメニューの方が正しいんじゃないか。


その気持ちは少しずつ、山田先生への憎しみに変わっていった。


----------


この日も練習の後に、同級生と話していた。


「山田先生さ、練習多くない?」


「多くてすごい疲れるし、メニュー覚えきれないよね」


「もう無理なんだけど、山田先生嫌い〜」


そんな言葉が飛び交うようになるまで、そう時間はかからなかった。


明らかに態度に出る子、口には出さないけど静かに話を合わせる子、山田先生と距離を取る子。

全員が山田先生を嫌いになったとき、連帯感が出て、より嫌いな気持ちが勝つようになった。


----------

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ