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若いその人

5年前の桜が満開の頃。


「おはようございまーす」


男性『おはようございますっ!!』


バリバリの運動部の私たち3人は、遠くから見えたスーツの男性に挨拶をした。

今日から、私たちの部活に新しい顧問の先生が来る。少し楽しみでもあり、少し寂しい気分でもあった。


「元気な人だね、テニス部の新しい顧問の人かな?」


「テニスコートから歩いてきたもんね〜」


「じゃあ新海先生はいなくなっちゃったの?」


「新聞には書いてなかったよ?」


そんな適当な会話をしながら、体育館に入った。


体育館ではすでに、同級生3人がいた。



同級生6人、先輩12人の部活に所属する私は、前の顧問の先生が異動してしまい、この先が不安だった。前の顧問の先生である岩井先生は、40代の既婚男性。家庭が1番大切で、練習も日曜は必ずoff。娘さんや息子さんの行事には必ず顔を出す、家庭的な先生だった。部活にそれほど本気でなかった私は、そのくらいの練習量が丁度良かったし、先生も優しかったので満足だった。


――――――――――


練習を始めると、テニス部の顧問の先生と一緒に、2人の男性が体育館に入ってきた。

自己紹介を始めたその人たちは、今年からうちの部活の顧問になる人だった。若めの男性と、白髪のおじさん。


「ねえ、はるか?さっき挨拶した人じゃない?」


「そうだと思う、、」


テニス部の顧問に促され、私たちも自己紹介を始めた。


「2年の清水はるかです。よろしくお願いします、、」


静かに頷いた若いその人は、私の好きな岩井先生にはない、賢そうな雰囲気があった。同時に、運動できるの?という体型をしていた。


私が話し終わると、若いその人は、ふわっと笑った。


―――――――――――

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