君は私の神様
とりあえず、まんま読んでもらって。あとがき読んでもらってもっかい読んでいただけると楽しいと思います。
今日は君の話をしようか
0ヶ月
私は君の「赤い頬」が大好きなんだ
だから、あいつの前でされるとちょっと
殺意が湧く
でもね、君と居たいからちゃんととどまれる
2ヶ月
朝起きて「キス」することは減ったけど
でもね、幸せなんだよ
君は何ともなさそうにしてるけど
私はそろそろ…
4ヶ月
気分じゃない
「したいっていってんじゃん」
イライラしてないもん
「早く、帰ってきてよ」
辛いわけじゃないから
「これ、ちゃんとしまってよ」
ごめんね、こんな私で
女の子は大変なんだ
意味のわからない
情緒不安定に襲われて
お前らのイライラとは違うんだよ
痛みとダブルで襲ってきやがって
6ヶ月
そろそろ無理かもしれない
「ごめん、今日行けないや」
今週は1回しか会ってない
先週なんて会ってもない
付き合い始めてからは
毎日一緒だったのに
7ヶ月
久々に彼は来た
3週間ぶり
私に触れることなく
そっと布団に入っていった
部屋は暗い
嫌がらせにテレビを付けてやった
音は大きめに、チカチカする
そしたらさ
なかなか寝れない私の後から手が伸びて
君は抱きついて「一緒に起きてる」って
数分で寝始めて
可愛くて…死んじゃう
そろそろ無理だった
だからさ
一緒に寝たんだ
「幸せでした」
彼に置き手紙をして
今日は家を出る
起こしてやるもんか
寝坊してしまえ
私はやっぱり
「意地悪の塊だ」
仕事を片付け、家に帰った
部屋には手紙が
私の文字の下に書いてある
“愛してる”
馬鹿だと思った
ちょっとした事で嫌いになって
一瞬で好きになった
愛してないけどね
あーあ、また恋が潰れた
私の中で爆ぜた
部屋には私の知らない女がいたんだもん
彼と一緒に寝てやがる
「好き」が「愛してる」
になったのは嬉しかった
でもね、私はもう終わってんだ
彼の胸ぐら掴んで
「クズ、死ねっ」ってぶっ叩いた
女は「やめなよ」だって
「てめぇがいうなよ。」
髪の毛引っ張って外に投げ出した
「早く出てけ」
女の荷物持って無様に
バタバタとコケながら出てった
“この匂いも持ってけよ”
なんて無理難題
おいおいおい、これなんだよ
愛の証ってか?
怒りなんてなかった
やっぱ、こういう時は絶望がお似合いさ
あのこの曲を
私の大好きな曲を
ヘッドフォンに繋げて
声にならない言葉を吐いて
私に歌ってよ
早く私の曲が欲しい
「好きになれない」「好きになりたい」「好きでありたい」「誰よりも想いたい」「好きだけど伝えれない」「伝わらない」「愛にしたい」「愛がわからない」「嫌いたくない」「嫌いになっちゃうよ」
全部もどかしい
言葉なんかにしたくない
みんな、考えてること違うじゃん
同じ気持ちが一瞬触れ合っただけで
気持ちが軽くなるじゃん
それじゃ、私は無理なんだって
こんな女は嫌いか
友達に言ったら
「やりすぎだよ」って
噂がたって
「暴力女」って
ヒソヒソ聞こえた
「DV女」って
1人になって
「可哀想なひと」って
世界ってなんなの
これで完成
神様おかしいでしょ
試練とか…要らないし
こんなの試練じゃないし
もっと助けてよ
君の声は嫌いだった
ぼそぼそして
たまにしか聞こえなくて
でも、その一言が大好きで
信じてあげれなくて
こんなことしないって知ってたよ
あなたにとって神様は私ってことだよね
全部大好きでした
お願い…謝らないでよ
悪いの私だよ
「ごめん」
それしか君に言えなかった
もう、だって、付き合えない
こんな女、むり
私はこんな女になりたくなかった
君が汚れちゃうよ
お願い、来ないで
あの子のところに戻りなよ
綺麗だよ
あの子はまだ、綺麗だよ
私は戻れないから
あの手紙で十分
大好きでした
12ヶ月
ありがとう
根暗くん(男の子)は、すっごい根暗です。協調性ゼロ。そんな彼は神ちゃん(主人公)に告白し付き合うことになります。
でも、神ちゃんの秘密を知ってるA子(女)は髪ちゃんを傷つけるために根暗くんを脅すんです。
「傷つけたくないよね?」
根暗くんからして、神ちゃんは命をかけても守りたい人です。はじめから神ちゃんを傷つけることは分かってたけどどうすることも出来なかった根暗くん。だから、ちょっとの時間を大切にしたかった。神ちゃんに会える時間を。抱きしめた時、本当は泣いていた。
ある日、根暗くんが寝坊したあの日、根暗くんはちゃんと伝えようと神ちゃんを待ってた。でも来たのはA子ちゃん。
睡眠薬飲まされて、いろいろされて。完全にアウトだった。タイミングも悪く、目が覚めた瞬間に殴られ家を投げ出された。初めは理解出来なかった。そして隣に笑っている女がいた。
「このクソアマっ」
久しぶりに大きい声が出た。
関係なんて直るわけ無かった。でも、直したかった。根暗くんは頑張った。でも、もう伝わんなかったんだって。