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ギャング★スター  作者: 髭紳士
15/17

スターズ0ゼロ5

エチゴ製薬本社にサイレンが鳴り響く。最上階の社長室の無数のモニターにギャング・スターズの姿が映し出された。

「まさか、獲物が自ら飛び込んでくるとはな」

社長セーカ・エチゴはニヤリと笑った。


アルファが門をぶち壊し他の五人が中へ侵入する。

ゼータが指示を飛ばす。

「アルファはベータを守りながら外からの増援を食い止めろ。ガンマとデルタは最上階の社長を殺して来い。地下の施設は俺とイプシロンで壊す。」

五人は頷くと作戦行動を開始した。


ガンマとデルタはビルを駆け上がっていく。前を塞ぐ敵は切り殺され、後ろの敵は爆発でバラバラになる。そして最上階の手前まで来たところで暗黒の光を瞳に灯した男が立ち塞がった…


地上では深緑に瞳を輝かせたアルファが戦車隊相手に暴れていた。撃ち込まれる砲弾を避け一台の戦車に近づくと砲塔を掴んでそれを振り回し、別の戦車に投げつける。その間に砲弾が体に直撃するがアルファは気にもとめない。戦車隊の半分程を壊滅させた時、さらに倍の増援が現れた…


イプシロンが床に丸い穴を作り、二人はそこから下へ下へと潜っていく。そして最下層に辿り着いた二人は培養液の中で眠る無数の胎児を見つけた。

ゼータはそれに近づいていく。

「どうする気?」

「殺すしかない。分かるだろ」

イプシロンは苦しそうに顔を背けた。ゼータは一つずつ培養器を壊していく。そして全てを壊した時、動物と融合させられた強化人間が数体現れ、二人に襲い掛かった…


ガンマとデルタは黒い強化人間と対峙する。ガンマは瞳を深青に光らせると一瞬で男の背後に回り込んだ。しかし、そこには男の拳が待ち受けている。ガンマは吹きとばされた。男の追撃を防ぐためデルタは銃を撃つ。すると男は一瞬で距離を詰めデルタを蹴り飛ばした。ガンマはすぐさま剣を突き立てようとするが男の方が速い。

「ここは俺に任せて社長を殺りに行け」

そう言うとガンマは男に向かっていく。デルタは最上階目掛けて走り出した。


地上ではアルファがひたすら戦車を投げ飛ばしていた。体は砲撃で傷だらけだが止まるわけには行かない。そして最後の一台に殴りかかった時、目の前の砲塔が光る。アルファの拳が戦車を破壊するのと砲弾が至近距離で炸裂するのは同時だった。


最上階には既に社長はいない。屋上のヘリコプターで逃げようとしているのだ。デルタは屋上に上がろとするがそれを弾幕が阻む。デルタは銃弾を負いながらも銃撃を敵の頭に当てていく。そして屋上に出るとヘリコプターが今まさに飛び立った時だった。

デルタの瞳が白銀に輝く。デルタの目にはヘリコプターのネジの一つ一つすら確認できる。デルタはリボルバー拳銃を抜くとパイロットの頭を撃ち抜いた。ヘリコプターはコントロールを失い墜落していく。デルタはそれを見届けると倒れた。


地下では獣化人間の死骸が転がっていた。ゼータとイプシロンは傷だらけで限界が近い。そこへベータの通信が入る。

(皆やられた。私もそろそろ限界だ。さよなら)

それきり途切れた。イプシロンはゼータを見る。その瞳は黄金に輝いていた。

「私が上へ送れるのは一人だけ」

ゼータのいる床が切り取られ浮かび上がる。待て。とゼータが言う前に高速で飛び上がる。

「あなたは生きて」

イプシロンの姿が見えなくなる。ゼータは外に投げ出された。同時にビルが崩壊を始める。それをゼータは眺めることしか出来なかった。

雨が振り出す。雲の隙間から一つの星が弱く光っていた。



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