スターズ0ゼロ2
暖かい日差しが教会を照らす。
教会では六人の子供たちが各々好きに振る舞っていた。
ゼータは木を使って懸垂をするアルファに声をかける。
「今、何回だ」
「一万五十六回」
アルファは一万五十七回目をしながら言った。ゼータは頑張れよと挨拶してその場を去る。
次に向かったのは教会の屋根にある鐘突き場だ。そこではベータが街を眺めながら詩を書いていた。
「読ませてくれよ」
ベータはノートを閉じる。
「嫌」
「お願いだよ。今度お前のお願い聞くからさ」
「あなたにお願いなんて死んでもしない」
ベータは冷たく言い放つとその場を去った。ゼータは頭をかくと後を追う。
その下では剣を持った少年、ガンマが技の特訓に励んでいる。ゼータはガンマに後ろから近づいた。
「残像だ…」
ガンマの姿が一瞬で消え、ゼータの後ろに現れる。しかし、
「残像だ…」
さらに後ろにゼータが現れる。
「残像だ…」
「残像だ…」
「残像だ…」
二人の頭に小石が投げつけられる。
「朝からうるせえんだよ」
屋根に座って二人の様子を見ていたのはデルタだ。ゼータとガンマが睨みつけるとデルタはケッ。と吐き捨てて消えた。
ゼータは教会の中に入る。長髪の少女が座っていた。少女はゼータを見ると笑った。
「また喧嘩したの?」
「デルタが勝手にやってきたんだ」
デルタが窓から飛び込みゼータに飛び蹴りをかます。ゼータがそれを避けるとデルタは吠えた。
「イプシロンと話してんじゃねえ!」
ゼータとデルタが頭を突き合わせていると神父の服を着た男が現れた。
六人の子供たちが神父の方へ集まる。
「ゼロ」
そう呼ばれた神父は手に入れた食材を掲げ言った。
「さあ、飯にしよう」
子供たちの歓声が教会に響いた。




