そのいちのよんっ
第四話です。
追加・更新していきます。
(まだ第四話の途中です)
「時期外れの怪談話だとか、ドアラの秘密だとか、生徒会長のスリーサイズだとかの話はどうでもいいっ!」
峰は社にびしりと指を突きつけ、
「問題は、お前がいつの間にエロマンガ島の住人になったんだ、という事だ!」
そのまま指を更に真横へスライドさせて社の斜め後方を指差した。
指先を追おうとして、ふとみのりの殺気立った視線に気付き、慌てて戻す。更に足を組んで見事なまでに生え揃った脛の剛毛を大胆にも露出させている峰に気付き、食事中の身にもなってほしい、と社は切に思った。「あ、でも最後のは聞いといてくれ、後生だから、な?」と言いながらポンポン肩を叩いてくる峰と、その振動で取り落としてしまったタコさんウインナーとを交互に見やり、社はまたも盛大に溜息をついた。もしかしたら、自分の溜息は一日でサラリーマンの一生分ぐらいはあるのではないかと思い、少し鬱になる。
「しかし、いつの間にあんなカワイ娘ちゃんと知り合いになったんだ?」
オヤジ臭のする言葉に近くの女子が吹き出し、「オマエは一体いつの人間なんだ」と言いたげな目でこちらを凝視してきた。
「だから、今朝会っただけだってば。それと、涎拭きなよ」
ああ、また会話が一周する。朝から何度これを繰り返したのか、社自身定かではないし、思い出したくもない。けれど、こうして社が黙秘を通せば、峰や他のクラスメート達は、決まって窓側から二番目、後ろから二番目の席へと視線を向けるのだ。
続けて、目を向けた誰もが、ほうっと見惚れて時を忘れる。これが、お決まりのパターン。
そしてそれは、社も同じことで。社がそうした皆につられて目を向けてしまうのも、お決まりのパターンとなってしまった。
サーチライトの如く輝くみのりの視線を掻い潜り、雑多に生えた机の森を抜け、級友の屍を越えて。
見つけたのは、野に咲いた一輪の花。
窓から差し込む柔らかな日差しを受け、見慣れない制服に身を包んだ女の子が、そこにいた。
ほったらかしにしていて申し訳ないです。
もう少しでプロットが出来上がりますので、一度この作品は消してしまおうかと思っています。
題名を変える可能性もありますので、作者ページから確認をお願いします。
水野咲