ワイバーンの襲来です。
とうとう、その日が来た。
みんな、起きて周囲を警戒している。
そして、もうすぐ夜が明けそうになったころ、奴らの姿が見え始めた。
「まずは、俺が試すか。」
ユウトが手をかざすと共に水の塊が集まって、飛んでいく。
すると遠くの影が1つ落ちた。
その時、ユウトに変化が訪れる。
なんと、光に包まれたのだ。
少量出し、すぐに消えた。
「ユウト何があったんだ。」
「予想通りだ。あと2種類の敵を倒せば終わりらしい。」
その言葉に俺らの士気は大いに高まった。
さらに近づいた所で俺らは弓を構える。
皆、矢先に魔法を込めている。
「いいか、合図で一斉に行くぞ。」
距離が近づき、そして・・・
「放って!」
20の矢が飛んでいき、ワイバーン達を打ち落とす。
何人か光に包まるが、全員ではないし、ワイバーンも残っている。
第2、第3、と撃ち残るは数匹。
だが、ここにいる全員は既に条件を満たしたはず。
「さて、子供たちの番だぞ。」
ユウトの声に見逃していたことに気付いた。
そう言えば子供たちも対象なのか。
そう思い、子供たちを見るとあの使い捨ての杖を数本持っている。
そして、全員がワイバーンにめがけ氷の礫を放っていった。
他の村も無事に犠牲なしでクリアしたようだ。
それほど、あの杖は強かったらしい。
さて、ここで終わらないのがユウト。
実は・・・
「さて、このワイバーンをどうやって食べよう。」
倒し終わった後、ワイバーンの死体を回収し、マークによって解体してもらったのだ。
そして、その肉を食べようとしている。
「シンプルに焼いて食べてみるか。」
1口食べてからユウトが驚いた表情を見せる。
「どうしたんだ?」
「おいしい。」
早速、ユウトはアリアとリーンに各村に特製料理について教え、大いに儲けたようだった。




