魔法の講義を受けます。
ジェシカに確認を取ってから全員集まる。
教師はユウトだ。
「まず最初に言っておくが魔法と魔術は違うものだ。今日教えるのは魔法の基礎だから。」
そう前置きしてから話し始める。
「まずは魔法と魔術の違い。これはクッキーをイメージしてくれ。」
ユウトの説明だと、クッキーを焼くという結果は同じ。
魔法はクッキーの形を手で作る様なもの。
だから、人によって形も大きさも変わってくる。
それに対して魔術は型で抜いて作る様なもの。
型がないと作れないが、型さえあれば誰でも同じ形、大きさで作れる。
「どちらにしてもクッキーの生地である魔力を使うことは変わらない。今日教えるのは魔力の認識だ。」
そういうとどこからか金属の小さな棒を取り出す。
「この棒は魔力を増幅して反射する効果がある。これの両端を持って魔力を流してみてくれ。」
「すみません。魔力がわからないんですが?」
「それに関しては自分でコツを掴むしかない。」
そう言って棒を配る。
その後、魔力が流れた時の反応見せてもらってから挑戦する。
・・・駄目だ上手くいかない。
試すこと20分。
諦めかけたその時。
「お、おお~!?」
一人の男性が棒を光らせる。
「今度はそれを出来るだけ強く光らせるように試してみてくれ。」
ユウトは次の試練を与える。
こうして誰が成功すると次々と成功人が現れていく。
「じゃあ、今日はこのぐらいにして夕食にするぞ。」
ユウトの言葉によってお開きになった。
ただ、あの棒は高価な物ではないらしくそのまま貰えることとなった。