隣の村まで行ってきます。
「暇なうちにレン達と逃げてきた人の村を見に行ってほしい。」
そうして呼ばれたのは俺とレイ、レンにアンネだ。
「何かあったらレンが戻って知らせてくれ。」
「わかった。」
「調べるのは食料関係だな。野菜や穀物、家畜の有無と種類。このぐらいだ。」
「わかった。」
「帰ってきたら良い物見せてやる。」
そう言うことで、俺らは歩いて1日の村まで行くこととなった。
道中はゴブリンぐらいしか出てこなかったし、場所が場所なので適当に放置する。
そして、朝早くでた俺らは夕方ぐらいにその村に到着するのだった。
「ようこそ。久しぶりですね、レン、アンネ。」
出迎えた女性が言う。
「初めまして、ミツルと言います。こちらがレイです。」
レイが頭を下げる。
「私はジルです。あの節はどうもありがとうございます。」
そう言うと村を案内してくれる。
建物は、テントに近いな。
たぶん建築スキルがなかったのだろう。
面白いな。
成長スキルはあるようで育てているな。
あれは人参と大根、キュウリか。
あっちでは大豆を育てている。
小麦はなさそうだな。
夕食は茹でた豆が主食、人参と大根を細切りにしたサラダ、焼き魚だ。
味付けは塩と胡椒、それに何種類かの香草だ。
特に茹でた豆がおいしかった。
そして驚いたのが水の入った容器。
間違いない。ガラスだった。
レンが一度帰ってユウトから指示を貰って来る。
「ただいま。」
「お帰り。どうだった?」
「交易がしたいって。」
ガラス製品に興味を持ったらしい。
次の日、ユウトが直接来て話した結果布と交換することとなった。




