冬になりました。
冬になった。
それで思うのはただ1つ。
「寒っ。」
寒さだった。
一応、毛皮はあるものの子供、女性の順に上着を作ったら無くなった。
そんな訳で数日に1度は狩りに出ている。
それでも後1週間はこの寒さを耐えなきゃいけない。
冬は作物も育てないし暇な時間が多い。
そのため、多くの人が織物を習って布を作っている。
かく言う俺も3日に1度は作っているが。
大体は釣りぐらいしかやることがない。
「で、俺の所に来たと。」
「そう言うこと。」
新たに直されてユウトの家でくつろぐ。
俺らは共同住宅に住んでいる。
そっちの方が便利だったからだ。
今まで住んでいた岩の家は薪置き場にされている。
「じゃあ、魔法でも練習するか?」
「頼む。」
「もう、ほとんど教えることはない。魔法は魔力の操作とイメージで完成するからだ。」
詠唱はそれを手伝うものでイメージをしっかりできれば問題ない。
「本来は単語だけでもいいんだが、言いにくいだろ?だから文章にする。極力短く、情報を多く、これが基本だ。」
例えばと言って、ユウトは右手を前に出して言う。
「水よ、一矢となりて岩を穿て。」
そう言うと、水が集まり矢の形となると岩に飛んでいく。
「なれると詠唱を短くなる。」
「水よ、穿て。」
再び岩に飛んでいく。
「最後には詠唱が要らなくなる。」
そう言い終わると水が飛んでいった。
「まあ、あとはがんばれ。」
「わかった。」
他の人もそれを見ていたのでみんなして練習を始めた。




