受け入れる方法を考えます。
レイたちは全員を受け入れて欲しいとのことだった。
さて、そうなると問題がな。
「薬って何を用意しているんだ?」
「風邪薬、栄養剤、回復薬、強壮剤。」
「何が足りないの?」
「素材が圧倒的に少ない。」
そう言うと素材の分布と量について教えてもらう。
「畑で育てるのは?」
「野菜が足りなくなる。」
最近は、休耕期としてひと月の内10日は植物を育てず、肥料を混ぜるのに当てている。
「休耕期に植えても?」
「それならできるだろうけど、野菜の収穫量が落ちるし、あまりやりたくないな。」
確かにそうだ。
「畑を増やすのは?」
「柵の拡張も考えると時間が足りないな。」
家畜を得てから、ユウトとゲンジロウさん、リーンが10日をかけて集落のまわりに柵を作ってくれた。
これでたまに来るゴブリンたちに怯えなくてよくなったが、拡張するのにはそれなりの時間が掛かるようになってしまった。
今日の所はこれでお開きとなり、各自仕事に戻って行った。
俺は仕事を終えるとレイの所に行く。
「ミツル。」
「レイ。」
俺は口止めをしてから事情を話す。
「そう、やっぱり。」
「気づいていたのか?」
「あんまり、歓迎されていない気がしたから。」
俺は今まで歩いてきた道の中で薬草の群生地がなかったか聞くが、駄目なようだ。
「ん?待てよ・・・」
俺はとあることに気付いたのだった。




