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驚きの訪問者です。

 「小麦の備蓄が1袋10kgが200個か。」

 「足りるのか?」

 「1食80g消費するから、3食で240g、0.24kgだな。これが21人分、100日間だとすると504kg。今の備蓄は2tだから問題ないな。隣の集落を合わせても冬を越すのに必要な小麦は1t程度。問題ないな。」

 そう言って、魚や肉も確認する。

 秋になり始めてきたので備蓄の確認をしているのだ。


 結果だけ言えば量は問題ないらしい。

 ただ、野菜類が問題だそうだ。

 「どうしましょう?」

 「そうだな、漬物はどうだ?」

 俺が珍しく提案する。

 漬物は非常に優秀な食べ物で保存が効くのにビタミンをそのまま残せる。

 「そうだな。浅漬けにするか。」

 「それがよさそうね。」

 「まあ、もうすぐ秋だし。何か他にあるかもしれない。」

 そう言うと備蓄の確認を終える。

 その時だった。

 「人が来たぞ!」

 ウェンの言葉に俺らは急いで外に出た。


 今回、この村に来たのは10人程度だった。

 だが、そんなことよりも俺は1人の少女に目を奪われる。

 「まさか、レイか?」

 「ミツル?」

 そこにいたのは俺の幼馴染みのレイだった。

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