ヤギの世話をします。
ユウトが帰ってくるまでの時間はとても長く感じた。
だが、ウェンと共に無事に帰ってくるとみんなから安堵の声が漏れた。
さて、問題が起きたが本題の方はヤギだ。
「ヤギの世話って何をするんだ?」
「今の時期はエサを与えるだけ。秋に発情期が来るからそうしたら種付けだな。」
そう言うと柵を作る。
基本的にはこの中に放し飼いだ。
因みにヤギは角が生えているとオス、無いとメスだと思われているが種類によって違う。
そのためユウトが首輪に色を付けてくれた。
これで簡単に分かる。
材料は鹿の革だ。
「それでヤギの飼い方ってどうするんだ?」
「簡単だ。朝に飼育小屋の扉を開けて、夕方にオスメスで分けて入れればいいよ。開いている小屋は繁殖小屋だから今は使わない。クローバーは桶に入れてヤギに与えればいいよ。あと、塩と水も用意する必要があるな。」
意外と簡単だった。
試しに数日、ユウトが指導するが水を昼に一度水を変えるぐらいだ。
そう言えば・・・
「種付けするってことは、子供が生まれるんだよな。」
「そうだが?」
「オスが生まれたら?」
「肉っておいしいよな。」
あ、はい。




