撤退です。
ミツルが消えたのを確認するとレンとアンネが転移陣に乗る。
あとはあそこにいる奴らだけだ。
5人か。2度に分ける必要がある。
俺は普段通りに歩いてみんなと合流する。
「おーい。みんな。」
声を上げて合流する。
「あれ?まだ、グレースたちは帰って着ないのか?」
「あ?ああ。まだだ。」
「仕方ない。探すか。」
「手伝いましょうか?」
あの男たちが聞いてくる。
「お願いします。戦闘が得意そうですし俺と、もう1人・・・こいつと共に捜索するのを手伝ってください。」
ウェンを指名して言う。
「わかりました。」
あえて4:2で分けることで4人は帰らせる。
「じゃあ、お前たちはあっちを探してくれ。俺たちはこっちに行くから。」
マーク達に転移陣のある方向を指す。
「わかった。気をつけろよ。」
「ああ。」
そう言って別れる。
魔術でマーク達が転移陣に乗って帰ったのを確認すると俺は言う。
「この辺で散開して探しましょうか。」
「わかりました。」
そう言うと分かれて探し始める。
さてと木陰に隠れるとウェンの方に移動する。
そして口を押えて木の上に誘拐する。
「静かに。」
頷いたのを確認して口から手を離す。
「あいつらか?レンが言っていたのは。」
「ああ。今から魔法陣の所に行く。」
そう言うと木の上を移動する。
何本か移動した時だ。
「あいつら、逃げやがった!」
「追え!奴隷にするんだ。」
そう言った声が聞こえる。
「ちょっと急ぐぞ。」
俺は木から降りて肉体強化の魔術をかけ、森の中を駆け抜ける。
「は、速い。もう少し遅く。」
「少し我慢しろ。」
俺はウェンに言う。
採掘場に戻って来れたので転移陣の上に急いで乗る。
景色が変わっていつもの集落に戻って来れた。
それと同時に足元の転移陣が掻き消えた。




