少女が回復しました。
数日後、汗でびしょびしょのユウトが出てきた。
「アリア、少女を見ててくれ。流石に疲れた。」
それだけ言うとユウトは水浴びをして眠ってしまった。
もしかして、数日間ずっと寝ていなかったのか?
ジェシカにも一応治療が終わったことを教え、仕事に戻った。
それから数日。
ユウトがまた植物を探しに行き、クローバーを見つけてきた次の日だった。
「う、う~。」
「あ、起きた。」
アリアは急いでジェシカを呼びに行く。
ユウトがいない時はジェシカに知らせろって言ってた。
そんな訳でジェシカを呼びに行く。
「ジェシカ。女の子が目を覚ました。」
「アリア、そう言うのは彼女が落ち着いてから呼びに来るものよ。」
ジェシカがあきれながら言いつつ、岩の家に行く。
「大丈夫?」
「え?は、はい。・・・あれ。」
目が覚めた少女は驚いた様子で息をする。
「苦しくない?」
「ユウトって人があなたを助けたのよ。」
「その人は?」
「今はいないわ。夜には来ると思うけど。」
夜になってユウトに連絡が行き、戻ってくる。
「初めまして。君を引き取ったユウトだ。」
「は、初めまして。リーンと言います。あの、ありがとうございます。」
「別にいいよ。」
「でも・・・」
押し問答が始まりそうだったのでリーンについて聞く。
どうやら、子供のころから肺の病気だったらしい。
しかも、家が貧しく薬が買えなかったそうだ。
「ですから、私のできることでしたら何でも言ってください。」
「じゃあ、これから先はため口で。」
大事な最初なのにひどい命令が来た。




