食料を確保します。
予約投稿の練習です。
残りは昼までにあげます。
特に何事もないまま夜が明ける。
「今日はどうするんだ?」
既に、ユウトがリーダーみたいになっているな。
「勝手にすれば?」
・・・はい?
異世界での2日目はそんな驚きの言葉から始まった。
「ど、どうことだ!?」
1人の男が食って掛かる。
「いや、だってこの集団で個が集まっているだけで統一されてないからな。」
「意味がわからねぇ。」
「簡単に言うと、このままだと働かない奴が出て来るってことだ。」
その言葉に何人かが目を逸らす。
「そんな訳で、俺らは別行動させてもらう。」
そう言うとユウトは一緒にいた金髪の少女と共に海に向かっていった。
「どうするんだよ?」
猟師だった男はつぶやく。
そんなことを無視して、俺は考える。
どうやって食料を手に入れるかを。
そんなことを考えているとユウトたちが戻ってくる。
予め用意していた木の枝に刺さった10匹前後の魚たち。
「「「早っ!?」」」
反応を無視して、ユウトたちは焼いて食べ始める。
取りあえずカバンを漁ると十徳ナイフが出て来る。
アーミーナイフとも呼ばれるこれを持っている理由はかっこよくて買ったからだ。
あとは、浜辺に行って貝類を集めることにした。
意外と岩についている貝は多く、かなりの量が集まった。
いつの間にか俺の真似をして、岩場で貝を集めたり、潜って貝を探している。
集めた買いは体育着の入っていた袋に入れて焚火に戻る。
口の方を上にして、焚火で焼く。
ドキドキしながら口に入れると海の幸のおいしさが広がる。
「おいしい。」
そう言って貝たちを食べていった。
しばらくして全員が食事を終える。
「ちょっといいかしら?」
昨日、ユウトに突っかかった女性が俺とユウトに話しかけて来る。
「協力して生き抜かない?」
「何人ぐらいいるんだ?」
「今の所は女性が私含めて5人、子供3人、男性が4人よ。」
「俺は構わない。」
「俺も別にいい。ただ、協力するってことは・・・」
ユウトの懸念に対して、彼女は答える。
「勿論全員に働いてもらうわ。」
「じゃあ、問題ない。アリアもいいか?」
「うん。」
ユウトのそばにいた少女も頷く。
「私はジェシカ。よろしく。」
「俺は、ミツルだ。よろしく頼む。」
ひとまず、彼女が指示した場所に移動することとなった。