採掘に行きます。
新たな仲間を迎え1週間が過ぎた。
3人はこっちの生活にも慣れてきたようだ。
「な、なんか取れました。」
「ウツボ?」
また、レンがゲテモノを取る。
「ウツボはおいしいぞ。ただ、捌くのにコツがいるが。」
「なら、交換してください。」
「いいぞ。」
レンは決まってゲテモノを取ってしまうのだ。
「それに今日はちょっと試してもらっているものもあるし。」
ユウトの言葉に男性陣が疑問符を浮かべた。
ユウトとアリアの昼食は刺身のようだ。
そして壺を持ってくる。
「なんだ?」
「見てのお楽しみ。」
そう言って中から出てきたのは、黒い液体。
ま、まさか・・・
「醤油か!?」
俺は驚く。
「残念。これは魚醤だ。」
魚醤は小魚と塩で作る醤油のような調味料だ。
「実はな、成長スキルは熟成や発酵を進める効果があるんだ。」
そう言って刺身を食べる。
ちゃっかり、生山葵も採ってきているのがすごい。
「新たな調味料?」
「ああ。味付けになら自由に使っていいよ。」
気になっていたこともわかったし、そろそろ本題に入るか。
「採掘しに行かないのか?」
俺が聞く。
「ああ。一応調査しているんだ。」
ユウトは言う。
既に何度かその場所に行っているらしい。
ただ、例の奴らも来る可能性があるので安全を確認しているそうだ。
「この後にでも行くか?」
その言葉に男性陣が頷いた。
まずはレンに安全を確認してもらってから転移陣でつなぐ。
「じゃあ、カップ。頼む。俺とシンジ、レンは周囲の警戒だ。」
採掘には少ない鉄を作ったつるはしを使っている。
因みにルークが作ったものにユウトが強化を加えたものだ。
そんなつるはしでどんどん掘っていく。
俺は石の餞別だ。
「こっちは鉱石、これは違うな・・・。」
分けた鉱石は残りの男性陣が運んでいく。
流石、ドワーフ。
女性でもすごい。
数時間休まずに掘り続けたのだった。




