選択を迫ります。
救助して10日が経った。
救助した人たちは完全に回復した。
そこで選択を迫るときが来たようだ。
救助した人たちを集めてジェシカが言う。
「貴方たちには救助した次の日に言ったようにここに残るか、出て行くか選択してもらうわ。残るならちゃんと働いてもらうし、出て行くなら数日分の食料を渡すつもりよ。」
ジェシカの言葉に助けられてた人たちは顔を見合わせる。
「もう、頼れるのは自分しかいないわ。だから、誰かと相談するんじゃなくて、自分で決めて頂戴。」
その言葉に人々は決めていく。
「2人はどうするんだ?」
俺はレンとアンネに聞く。
「自分たちは残ります。何ができるかわかりませんが、精一杯頑張ります。」
「そうか。これからもよろしく。」
結局、残ることにしたのは、レンとアンネ、それにエルフのミーシャと子供たち4人となった。
「ミーシャのスキルは交換、って何?」
「はいー。これはアイテムを上位、もしくは下位の物に交換するスキルです。」
話によるとこれが聞くのは主に植物で種を得るのにしか使えないためひどい扱いだったようだ。
ただ、鑑定スキルで植物を調べられる俺からすると貴重なスキルだ。
これで、薬草の類を育てられる。
これにはユウトもジェシカも賛成の意見だった。
こうして俺らは新たな仲間たちを加えることとなった。




