作戦を立てます。
「ひとまず、戻ってくれ。話し合いをしたいし、何より長時間いなくなるのはまずいだろう。」
「はい。」
「明日また、この場所に来てくれ。」
レンが頷いて帰って行った。
「胡椒ってあの?」
「ああ、香辛料の代名詞だな。みんなを急いで呼んでくれ。」
ユウトの言葉に頷いて急いで呼んでくる。
そこでジェシカが話す。
「この件にへメリットとデメリットがある。」
ユウトがそれぞれ上げていく。
メリットは、食事が多彩になること、鉱石を手に入れ金属製品が増えること、新たなスキルが増えること
デメリットは、食料の消費が激しくなること、もしかしたらレンの言っていた戦闘組がここに来るかもしれないこと、人が増えることで様々な問題が起きること。
みんな口々に意見を言う。
意見は五分五分のようだ。
「2人はどう思う?」
議論が煮詰まってきた頃に話題を振る。
2人の発言力は大きいから今まで参加していなかった。
ユウトとジェシカが口を開く。
「俺は部分的に賛成だ。問題なのは、人が増えることでトラブルが起きること。今ここにいるのは互いに協力することを誓い合った仲だ。だが、助ける者達はそうではない。そこで問題が起きるのは必至だろう。だから、助けはするが動けるようになったら出て行ってもらうかここに残るかを決めてもらう。」
「私も同じような所かしら。やっぱり温度差はあると思うし、揉め事になる前に出て行ってもらおうと思う。」
つまりは賛成に2票と言ったところか?
「じゃあ、助けるということでいいか?」
「まあ、反対意見の大部分はその後だったし。」
納得してくれた。
「じゃあ、受け入れの準備をしましょう。来るのは18人。その内4人が子供と言う話よ。」
「それとシンジ。助けに行く際に手伝ってくれないか?」
「き、危険は?」
「無いとは言わない。だけど、全力で守るつもりだ。」
しばし悩んで頷く。
「わかった。」
こうして、助ける算段を立てていった。




