スキルを調べます。
次の日はスキルについて調べることとなった。
と言っても調べるのは戦闘系スキルだ。
それに調べるのはユウトの仕事だ。
「まずはシンジだな。スキルは・・・」
「剣術です。」
「剣を握ったことは?」
「ありません。」
そう言ったシンジにユウトは枝を投げ渡す。
と、同時に攻め込む。
しかし、シンジがキャッチした枝でそれを防いだ。
「そのまんまか。」
「みたいですね。」
「次はイーグか。」
「おう。スキルは衝撃。」
「じゃあ、普通に殴ってみてくれ。」
ユウトが構えたのを確認してイーグが手を殴る。
「今度は衝撃のスキルを使ってみてくれ。」
再び殴ると今度はさっきよりもいい音が鳴った。
「あぶねえ。防御魔術を使ってなかったら骨折してた。」
ユウトの不吉な言葉と戦闘以外で使わないことを言明させて終わった。
「次はウィン。」
「お兄が先じゃないの?」
「スキルが不吉すぎるから先に防御手段を確保したいんだ。」
そう言うと実験をする。
結果だけ言うと・・・
「点を中心に結界を張る能力か。強度は1回だけ完全に防ぐのか。」
「そうみたい。使える?」
「ああ。この後の実験も手伝ってくれ。」
「わかった。」
「最後はウェンか。」
「な、何か不満か!?」
「いや、危険な能力だからな。ミツルは離れてろ。」
俺が十分下がったのを確認する。
「まずはウィンが結界を張って下がってくれ。」
「了解。」
ウェンに結界を張ったら俺の所に来る。
「じゃあ、小石にスキルを使ってみてくれ。」
「任せろ。」
次の瞬間それなりに大きな爆破が起きる。
「「大丈夫!?」」
「大丈夫だ。」
ユウトは防御魔術で守り、ウェンは結界で問題なかったようだ。
再び結界を張り直し、もう一度行なう。
「今度は時間が経ったら爆破するようにやってみてくれ。そうだな10秒後で頼む。」
「わかった。」
小石を受け取ると再びスキルを使用する。
「おっ!」
「ちょっと貸してくれ。」
すぐには爆破しなかったのでユウトが受け取る。
これでも問題ないな。
「’水よ。囲え。’」
ユウトが魔法を使い石を囲うと時間が来たのか爆発する。
しかし、今回は対策を取ったおかげでさっきみたいなことにはならなかった。
どうやら、触っている非生物を指定した時間に爆発させる能力のようだ。




