スキルを見つけました。
その結果に驚く。
「どうした、ミツル。」
「ちょっと待ってくれ。」
俺はユウトに鑑定と念じる。
すると・・・
蒼木ユウト・・・所持スキル 調薬
「ユウト、ちょっと手伝ってくれ!」
「お、おう。どうした。」
俺は燃えている薪を松明にして森の方に行き薬草を採ってくる。
「これに〝調薬”と言ってくれ。」
「調薬?」
その時ユウトが驚きの表情に包まれる。
そして、薬草が丸薬に変わった。
「何をしたのよ?」
「俺にもわからん。いや、まさか?」
「多分、全員にスキルがある。」
そう言うと俺は先ほど見つけたことを話す。
「みんなのスキルを教えて頂戴。」
ジェシカの要望に答える。
ジェシカは回復魔法、アリアは探知を持っている。
他には戦闘系が4つに生産系が4つ。
その中に道具作りなるものがある。
「もしかしたら、何か作れるかも。」
そう言うのは道具作りを持っている女性のエルフィ。
「ちょっと調べたいことがあるからこれをとがらせてみてくれ。」
ユウトは木の枝を渡す。
「えっと・・・尖れ。」
そう言うと同時に先が尖る。
「じゃあこっちはどうだ?」
そう言って、金属の棒を渡す。
「尖れ。あれ?」
しかし、何も起きない。
「多分、そのスキルは非金属に対してのみ効果がある者じゃないか?いや、金属を取り付けるぐらいはできるかもしれないが。金属加工は、鍛冶スキルじゃないかな。」
「じゃあ、そんなに強くない?」
「いや、十分だ。今まで時間が掛かっていた籠作りが一瞬で終わるからな。」
確かに、籠はなんだかんだで役立つからな。
「今日は遅いし、明日話をしましょう。」
その言葉でお開きとなった。




