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塩漬けを作りました。

 次の日、見事に容器に海水を入れることに成功していた。

 数日後には塩を作れるそうだ。

 そして、数日後に濃い塩水ができた。

 「じゃあ、これを作った陶器に移して沸騰させれば完成だ。本来はいろいろと工程を挟むんだがそんな余裕はないしにがりを取る程度でいいか?」

 ユウトの言葉にみんな頷く。

 そんな訳で塩のことはユウトに任せる。

 次の日に見張りの時間に作ったのか、次の日には完成していた。


 「じゃあ、干物と塩漬けの作り方だ。」

 そう言うとユウトがカップの作った、容器を持ってきて話し始める。

 「干物は簡単。三枚に下ろしてから、海水に半日から1日つけて葉っぱの上で干すだけ。内臓と頭を取って海水で洗ったら水分をふき取って、塩の中に入れる。現在、塩は壺3つ分。だから男子は全員できるな。」

 「女子のみんなも安心してね。カップのおかげで、保存食は分けてもらえるから。」

 ジェシカの言葉にみんな安心する。

 「それに、大量だった時に魚を下ろすのを手伝えば問題ないだろう。」

 早速、ユウトはアリアと共に塩漬けを作り始める。

 詳しいことは見ないと分からないからみんな興味津々だ。


 それが終わると俺らは今後の予定を話し合う。

 「ひとまず、安定してきたし何かやりたいことはあるかしら?」

 「棚が欲しいです。」

 「部屋みたいな欲しいです。そのえっと・・・」

 女性陣の意見はこの2つだな。

 部屋か。

 「部屋は離れた所に作るか?」

 「危険じゃないかしら?」

 「いや、そろそろ男性陣にも我慢ができなくなってきたやつもいるだろう。互いの了承があればそういった行為をしてもいいようにすればどうだ?」

 「妊娠したらどうするのよ。」

 「避妊魔術があるし、何なら全員にかけるか?」

 ユウトの言葉に少しジェシカが悩んで言う。

 「危険はないのよね?」

 「大丈夫。入ってきたものを無力化するからな。」

 「ならお願い。それと行為についても予め私かユウトに言ってから行なってちょうだい。あとで揉め事になるから。」


 そんな訳でユウトが魔術をかけている間に男性陣の意見をまとめる。

 まあ、答えは1つで・・・

 「肉が食べたい。」

 この1つだ。

 ただ、問題がある。

 「武器が、な。」

 ユウトが魔術をかけ終えたので話し合いに参加する。

 「そう言えば中々ハードなサバイバルだよな。」

 俺の言葉にみんな頷く。

 ユウトのおかげでだいぶ楽だけどそれでもな・・・

 そんな時、ふとラノベのことを思いだす。

 大体、主人公は鑑定スキルを持っているよな。

 何気なく、俺はヤシの葉に鑑定と念じた瞬間だった。


 ヤシの葉・・・ヤシの木の葉


 ・・・え?

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