よくわからないが、異世界に来ました。
「じゃあな。」
友人に別れの挨拶をした後、俺は帰路につく。
いつもと同じ学校の帰り道、が突然謎の光に包まれる。
「えっ!?」
それに気付いた時にはすでに手遅れで俺は気を失った。
気が付くと俺は浜辺にいた。
手荷物はあるから帰り道の途中のままのようだ。
しかし、ここはどこだ?
周囲を見渡すと同じように30~40人の人が倒れていたり、俺と同じように体を起こし周囲を見ている。
その時、頭の中に声が響く。
「は~い。皆さんは無人の世界に転移しました。あなたたちと同様に飛ばされた人間は1万人ほどいるので頑張ってこの世界で生活してくださいね。あと、一応帰る方法あるから頑張ってね。」
それだけ言うと頭の中に響いていた声は途切れる。
つまり、俺たちは異世界に飛ばされここで生活をしないといけないのか?
その事実に気付いた何人かは天に文句を言うが返事は帰ってこない。
かく言う俺もその言葉に呆然とした。
少し、落ち着いたころには倒れていた人間は起き上がっている。
いや、正確に言うと人間以外の種族もいる。
獣人と言うのかな?ケモ耳の生えた種族やエルフもいる。
さて、問題はこの後どうするかだ。
まずは水か?いや、寝床も重要だと聞いたことがある。
食料だって必要だし・・・
そんな時、1人の男性が言う。
「俺らはこのまま浜辺に沿って歩いて川を探すつもりだ。ついてきたい人はついて来てくれ。ただし、責任を取るつもりない。」
そう言うと、隣にいた女性?と言うよりも少女も一緒に立ち上がる。
それを見て何人かが彼の下に集まる。
俺も判断に迷ったが一応ついていくことにした。