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351話 いや、そのイベント名は。

「ってことで、キマイラ仲間にできなかったんだ、じいちゃん」

「それは、残念じゃったのう。まぁ、色々収穫はあったようじゃが」

「うん、あったよ! これ、イベントアイテムだと思うんだけどさ、何に使うんだろ?」

 僕は入手した古代樹の種をじいちゃんに渡してみた。じいちゃんはしげしげとアイテムを眺めて、唸る。

「これは、儂も見たことないアイテムじゃのう。じゃが、使い方がわからないアイテムでも手がかりがどっかにあるかもしれん。ちょっと蔵書で探してみるわい」

「頼むね、じいちゃん!」

「お前ら・・・よくこんな状況で全然関係ない会話できるな!? ある意味すげえよっ!」

 マサヤが怒鳴り込んでくるが、僕とじいちゃんは?となった。

 状況って、周囲のゴーレムが僕らに対して膝をついて、花道とかつくってること? こんなの、当たり前じゃん。

 だって、僕ら、ゴーレムの作成者と知り合いだし。場所は、クレストのおじさんの居城。ゴーレムを何とかしてほしいとのことで、僕らは来たんだけど、何故か、クレストのおじさんの眷属が怯えながら、僕らと必死に目を合わせようとしない。あれ? 嫌われた?

「と、いうかなんでマサヤがここにいるの?」

「嫌な予感がしたから」

 嫌な予感? そんなに無茶とかしてないのに、解せない。

「よ、ようこそ、クレスト様の居城へお越しくださいました、魔神ジャスティス様」

 じいちゃんは小さく頷いた。そして、にいっと極悪な笑顔になると、抑圧していた覇気を解き放つ。側にいる僕まで圧力すごいよ、じいちゃん。

 さすが、じいちゃんだ。

「それで、儂らを呼んだ理由は何かのぅ? 返答によっては、お主らの苦労がまた増えることになるが」

 じいちゃんが覇気を解放した途端、奥からじいちゃん以上の覇気が放たれた。

「そぅ、いきりたつなよ、じいさん。ただ、ちょっとした報告さ。始まるぜ、次の月間イベントが」

「ふむ。して、次のイベントは?」

「ラブラブハート争奪戦になった」

 クレストのおじさんが、目をそらした。


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