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322話 マクアの新しい住み家

「俺、じゆうが?」

「えぇ。今のあなたは身長が五分の一になっています。その状態で、自分の身長を越えないくらいのゴーレム作りなら認めますよ。ただ、造った後、置く場所はクレスト神か、魔神の居城でお願いします」

 なるほど。確かにじいちゃんの居城なら、異空間みたくなってるから、置いといても狭くなって溢れ出すってことはないし、外にも行けないだろう。

 徘徊してる鎧系の魔物がやられても、すぐにじいちゃんからの魔力の供給で元に戻るだろうし。

「じいちゃんとこはわかるとして、クレストのおじさんとこは大丈夫なの?」

「あそこは脳筋の巣窟・・・いえ、戦いが大好きな戦闘狂が集う魔境・・・ではなく、常に自分の力を高めようと切磋琢磨する人外が集まっている場所なので、ウォーミングアップの相手として断ることはないでしょう」

 今、ククさんが二回も言い直したところがものすごく引っ掛かるけど。そういうことなら、嫌がられることもないだろうと判断する。

「自由にうげごげるだけでもうれじいのに、ゴーレム作り放題!? 俺、夢でもみでるのか!?」

「夢じゃありませんよ。まぁ、私もテルアに言われなければあなたを許可なく封印から解放したりしなかったでしょうけど」

 許可? 許可って・・・取らなくて本当に大丈夫なのかな?

 なんか、微妙に不安になってきたんだけど・・・。

「それよりも、マクアはテルアと一緒に魔神の居城に向かってはどうですか?」

「ククさんはついてこないんですか?」

「えぇ、すみません。私も少し話を通しておかなければならないので。魔神からはあなたが直接話してください」

 と、いうわけで僕らは居城に戻ることになった。移動魔法で一瞬だ。マクアが嬉しそうに歯をむき出して笑った。

「さずがはクク神の眷属。俺をごうもがんだんに移動させられるどわ」

「? え、普通じゃないの?」

「移動魔法は魔力消費量が多い。特に俺には魔法をがげにぐいはずだ」

 普通に転移できたからそこまで気にしてなかったよ。まぁ、SP多いしね、僕。

「こごが俺の新しい住み家か。うれじいなぁ」

 マクアは感激のあまり目に涙を浮かべている。そこまで感動するほどなのかな?

「俺、こごでいっばい、いっばい、ゴーレム作るぞ!そうと決まれば、まずは土探しだな!」

「ちょっと待って! 一人で外に行けないのに、どうやって土探しするの!?」

 僕の疑問に、マクアは「あ゛」と声を上げた。考えてなかったらしい。

 ここは、じいちゃんに相談だね。僕はこの居城の主の知恵を借りることにしたのだった。


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