313話 巨人マクア 4
遅くなってすみません!難産でした。(>_<)
「し、死ぬ! 何、この連戦地獄!?」
僕は半泣き状態で、魔物と戦っていた。
泣き言など、言うもんじゃないかもしれないが、それでも言わせてもらおう。
神様って、鍛えるのに容赦なくなるのはなんでだぁぁああ! 、と。
いや、おかしいから。いくら、魔物の素材が欲しいからって、二百戦全勝しなきゃいけないような場所に連れてこないで欲しい。かれこれ、五時間は戦いっぱだよ!?
明日・・・いや、今日は徹夜なのか!?
うっわぁ、授業で居眠りコース確定だ、これ。
僕は乾いた笑いを浮かべながらも、外野で様々な注意を飛ばすククさんの言葉を聞き入れながら、二百勝を達成したのだった。
「やったぁぁあああ!! 勝った、勝ったんだ!! 良かったぁ、死ぬかと思ったよ」
召喚したミルカスレーグイの手を取ってぶんぶんとしながら、僕は歓喜の声をあげる。
「すみません、テルア。喜んでいるところ悪いんですが、もう一回です」
「・・・・・・・・・・・・え?」
聞き間違いかと僕は小首を傾げたが、ククさんは、にこやかに再び仕掛けを発動させてしまう。
ちょっと、待って!? 連戦!? 四百戦するの!?
「あ、大丈夫ですよ。今度は百九十勝すればいいだけですから。ここが一番魔物の素材採取には適してるんですよね」
それでも三百九十戦! じいちゃんやクレストのおじさんに匹敵する修行難易度だよ、これ!?
「さぁ、急がないと夜が明けてしまいますよ。そうなると、自動的にこの仕掛けは止まってしまいますから、明日に持ち越しになってしまいます。それは、面倒でしょう?」
ククさんの笑顔が、腹黒く見えたのだった。
そして、僕は三百九十勝したのだった。あと一周する可能性もあったがそれは回避できたのが、幸いだった。
集めた魔物の素材は、明日、ロード神のところに持っていくことになった。何故ロード神のところに行くのかは、明日のお楽しみだそうだ。嬉しそうなククさんとは対照的に僕はこれから寝る時間がほとんどなく登校するのかと考えると、ため息しか出てこなかった。




