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299話 イベ後の手合わせ 1

 さすがに、魔法なしなどのハンデは今回はない。

 純粋な実力勝負だ。

 僕は、みんなの動きを観察する。

「始め!」

 合図と共に一番最初に動いたのはヤマトとブラッドの速度重視の二人だ。左右に展開しながら、ヤマトは目眩ましの光魔法を放ち、ブラッドは威力は落ちるものの充分通用する距離から超音波を放つ。接近戦は二体とも不得意ではないが、僕相手では分が悪いから、足止めに徹するのだろう。僕は元いた場所から動きながら小太刀を振るった。振るった小太刀に堅い手応えを感じる。

「気づかれましたか、さすが師匠」

 幻惑魔法と光魔法で、ナーガの弓矢攻撃を見えなくするとか、結構容赦ないなぁ、チャップ。まあ、今の時点だとなんとか見破れるけど。

「うぉらぁ!」

 サイガが槍を片手に突っ込んでくる。さらには、その後ろから金閣と銀閣。三人に取り囲まれて、避けるのに精一杯な程の攻撃のラッシュに耐える。

 じいちゃんお手製本が大活躍中だ。だけど、忘れちゃいけないのが、全員足止め役ってことだ。

 本命が誰か、僕はちゃんと理解してる。ナーガの弓矢が常に急所を狙い討ちしてくるのが多少うっとうしい。ナーガから潰すか。僕はぱちんと指を鳴らした。ナーガは危険に気づき回避しようとするが、それはかなわない。

 僕の放った豪火球が、ナーガに一直線に向かう。

「さそません!」

 チャップがナーガと火球の間に割り込みながら、火球を斬る。斬れるとは思ってなかった僕は慌てる。

「もらった!」

 サイガの槍、銀閣の槍、金閣の青竜刀、どれをとっても、いい攻撃だ。さすがに、避けきれず、僕の体に武器が刺さるかと思うと、あっという間にそれは消える。幻惑魔法で騙されていたとみんなが気づいたときには、僕は一番後ろにいた回復役兼一番油断できないブラッドとシヴァを沈めたところだった。


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