表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
283/424

282話 イベント終了間際の賑わい

 僕が寝て、起きるともう時刻はお昼過ぎになっていた。まぁ、ログアウトしたのが5時くらいだったから、こんなものだろうと納得する。お腹がすいたのでご飯を食べ、お風呂に浸かってゆっくりとした。

「ふぅ。とりあえず、今の順位の確認に行くかな」

 それぐらいはしてもいいだろうと、僕は「ファンタジーライフ」にログインしたのだった。


「うわ。森の中まで殺気だってない、これ?」

 森の中に入った僕は、肌がピリピリするのを感じた。

 まだ、イベント終了まで半日あるのだが、あちらこちらで鬼狩りを行っているパーティーの声が聞こえる。どうやら、他の森の主も狙いまくられて全力戦闘しているようだ。

 ふと、おかしなことに気づく。

「あれって、鬼人なんじゃ・・・」

 鬼人なのに、イベント魔物と間違えてパーティーに狩られそうになっている。


「見て見ぬふりすると、後で寝覚め悪そうだなぁ」

 僕は、そっと魔法を使った。眠りの魔法に鬼人たちも掛かるが、鬼人たちだけ浄化を使って回復させる。

 その間に眠ったパーティーに鬼が群がって、あっという間に全滅させる。

 その鬼たちが、今度は僕らにまで狙いを定めたので、水魔法で氷の彫像になってもらった。

 

「助けてもらい、感謝する」

「あ、ううん。プレイヤーに追いかけられて大変そうだったから、つい、手を出しちゃった」

「いや、本当に助かった。あいつら、俺たち見てぽいんとぉおおおお!とか、雄叫び上げながら襲いかかってくるし」

「さすがに疲れました。一度村まで戻ってはどうですか、長?」

 一番年かさとおぼしき鬼人さんは少し考えると、やがて頷いた。


「そうだな。これだけの人数がいるんだ。今日で鬼たちもでなくなるし、村に戻るか」

 そう判断を下した。そして。

「良ければ、君も一緒にどうだ? 危ないところを助けてもらった礼がしたい」

 うーん、どうしよ。あ、でも村じゃないとランキング順位の確認できなかったかも。

「それじゃあ、お言葉に甘えます」

 これだけ熾烈なポイント争いに参加するのも、多分疲れそうだし。昨日の疲れはまだ残ってるし。よし、とりあえず、少し様子見しよ。温羅さんの話だとそれなりに僕、ポイント持ってるみたいだし。

 僕は三人のあとについていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ