表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
266/424

265話 夜更けの攻防(※)

(ったく、どこ行きやがった、テルアのヤツ)

 マサヤと魔物組は、現在森の中を捜索中だった。と、いうのも、フレンドメールを送っても、返事が来なかったからだ。まったく、と若干怒りながらも、テルアらしい、とも感じる。元々、自由気ままに過ごすことが多く、あの性格が団体行動に向いてないのはさすがに熟知している。だから、テルアは目立っても一匹狼気質と言える。元々、ソロメインで活動するのから、他人に合わせることをしようとしない。

 ただし、それは合わせられないわけではなく、本人が納得する理由さえあればある程度足並みは揃えてくれる。

 ギルドに属したりもしないのだから、ソロを満喫する気満々だ。


 不思議なことに、それでも、テルアの周囲には人が集まる。

 まぁ、類友の変人奇人ばかりが寄ってきている気がするが、誰も寄り付かないよりもましだろう。

 基本的に、戦闘バカにテルアは好かれやすいのだ。追いかけ回されて逃げ足が速くなり、さらには勘も鋭くなるという、悲しい現実があったりもした。

 現在も正にその状態になりつつあることを、マサヤは知らない。

 知ってても助ける気は起きないだろうが。

「ぎぃっ!きぃっ!」

「!? 近くで誰かが戦闘してるみたいだぜ!!」

 ヤマトが警告を発する。全員が臨戦態勢に入った。

 こんな夜更けに、誰が戦っているのか。確かめるために、ハイドが先行する。すぐに戻ってきたハイドの報告に、チャップが呟きを漏らした。


「どうやら、私たちと無関係というわけではなさそうですね」

「? どういうことだ?」

「見てください」

 指し示された方向を覗いたマサヤは瞠目した。

 そこには、マサヤの見知らぬ鬼人と、ダークエルフの少年、白銀の毛皮の狼獣人が、プレイヤーたちと交戦中だったのだ。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ