226話 イベント七日目(※)
イベント七日目。その日は朝から拠点がざわついていた。それというのも、唐突に決まったイベントの告知があったからだ。
ペタペタとあちこちに貼られたチラシに、プレイヤーたちは釘付けになった。
チラシの内容は、こんな感じだ。
ランキングポイント争奪戦、開催のお知らせ!!
イベントも残すところ僅かとなりました。ですが、なかなかイベントのランキングポイントが貯まらない!! と、嘆いたり諦めたりしていませんか?
そんなあなたに朗報です!
今回、この拠点の管理者たちが、プチイベントを開催することにしました!
その名もランキングポイント争奪戦!!
争奪戦は、二種類になります。まずは、ランキングポイントを稼いでいるプレイヤーをPKすることでランキングポイントを奪う、バトルロイヤル!!
協力しながら戦えば、強ソロプレイヤーにも打ち勝てるかも!?
ちなみに管理者たちも参加するので、管理者たちに勝てば、一攫千金を狙うこともできるかもしれないぞ!!
もう一つは、バトルダンジョン。そもそも森の主たちが真面目に仕事をしないから、ポイント稼ぎができないのでは? という意見をもとに、森の主たちを解放して、森の中の探索をしながら、主たちを探しだし、戦闘するというもの!!
森の主たちも、何連戦もすればさすがに疲れるはず。次々に撃破して確実にポイントを稼げるかも!?
開催は、明日と明後日の二日間の予定。
明日はバトルロイヤル、明後日はバトルダンジョンを開催します。
開催時間 10時〜22時(両日とも)
イベント参加希望者は、修練場に設置したイベント受付で受付をお願いします。尚、受付されていない方の参加は認められません、お気をつけください。
皆さんが楽しく残りのイベントも過ごせますように!!
このチラシを見たプレイヤーたちは興奮した。これは、ポイントを稼げるかもしれない大チャンスだ。
一発逆転も狙えるかもしれない。
そして、次々にプレイヤーたちがイベント受付へと走るのだった。
その裏では、魔物組はイベント成功のためにあくせくと奔走するのだった。




