表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
164/424

164話 イベント開始! (※多数視点)

 ※ここから数話は、テルアは出てきません。魔物組の奮闘を書いていこうと思います。(*^^*)

 その日は、朝からシヴァたち魔物組もそわそわしていた。

 イベント開始は朝の十時からであり、イベント説明は開始十分前に行われる。

 場所は、始まりの街の大広場だった。

 平日の朝十時だというのに、たくさんのプレイヤーが広場には集まっていて、それぞれが互いに視線を交わしあって牽制していた。


 そんな中でも、特に目立つのがシヴァたち魔物組だ。今回は魔神ジャスティスの付き添いまである。

 ざわつきながら、プレイヤーの多くがシヴァたちへ視線を注いでいた。

 九時五十分。大広間に設置された台の上に、人が立ち、おまちかねのイベント説明が始まった。


「みなさーん! ようこそ、お集まり頂きました! (わたくし)は、今回のイベント説明役を務めます、ルータ・ベンダーと申します! 以後、お見知りおきを!」


 さっと一礼したルータは、広場のプレイヤーを見下ろして、にんまりと笑った。さすがに一万人とまではいかないが、それに近い数のプレイヤーが集まっていた。


「さて、皆さんも今回「ファンタジーライフ」の配信一月記念イベントがどんなものか、お聞きしたいでしょう。早速説明させて頂きます! 今回のイベントテーマはぁぁあああ、鬼退治です!」

 ルータは、拳を突き上げながら、マイクを片手にテンション高めの説明を行う。

「皆さん、大広場のセーブポイントの水晶をご覧ください! 魔方陣が描かれているのがわかりますか? この広場で水晶に触れますと、イベント会場に転移しますか?という選択肢が出ます。「はい」を選べば、イベント会場の鬼ヶ島にある唯一の村、「おにーちゃん、よってって村」に転移されます。村の名前は、ネーミングセンス皆無の者が付けてしまったので、スルーしてください。お願いします。さて、村には人間の住人はまったくいません。村の住人は全て、鬼の力を有した鬼人一族であり、好戦的ではあるものの皆さんと交流がもてる程には知能が高いです。ま、イベントキャラと覚えておいた方がわかりやすいですね!」


 こほん、とルータは咳払いをして少し間を開ける。


「その村がある、鬼ヶ島には年に一回のイベント、大祓えの豆まきが始まる時期に、何故かたくさんの鬼の魔物(モンスター)が現れます。その鬼の魔物を退治するのが、今回のイベント内容となります! 鬼の魔物にはそれぞれ得点があり、退治すると貢献度合いによってその得点がプレイヤーに加算されます。戦闘職でなくとも、回復や支援、相手の邪魔をした時にも得点が付きますから、回復要員の方や、生粋の戦闘職でない方もご安心ください。ちなみに、鬼の魔物は倒すと種類によってはレアなアイテムを落とすこともあります。それらを狙ってみるのもありですよ! それと、もう一つ! イベントランキングも開催します! 今回、それぞれプレイヤーの得点を元に、ランキングを付けます。ランキングは一日に取得した得点を競う日刊ランキングと、イベント全ての期間に取得した得点を競うランキングの二つに分かれます! もちろん、どちらのランキングも上位に入賞したプレイヤーには豪華な景品がたくさん贈られますよ! 頑張ってください! イベントランキングの順位を詳しく知りたい方は、村の村長の家に行けば、前日のイベントランキングの結果

を教えてくれます。イベント上位者に贈られる景品もそこで確認できます。気になる方は、逐一チェックすることをおすすめします! イベントに関するご不明な点や、これ、不具合じゃ?という点がございましたら、運営インフォメーションにご質問メールをお送りください。それでは、皆さんにとって良いイベントとなりますよう、心からお祈り致します! それでは、イベント開始です!」


 途端、青緑の水晶にたくさんのプレイヤーが押し寄せた。

 シヴァたちは、ハイドの上に全員が乗っていた。そのハイドが鋼糸を吐き出し、水晶の上部にペタッと張り付ける。

 途端、頭の中に説明のあった選択肢が流れる。ハイドがはいを選択すると、ハイドの上にいた魔物たちも含む全員が、一瞬の内に別の場所へと転移されていたのだった。

 



次→7/11 19時

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ