162話 もうすぐテスト!
遅くなってすみませんでした。m(_ _)m
テスト十日前の日曜日。僕はゲームにログインする前に、予習に復習、さらにテストの勉強計画を立てた。
計画っていっても、大体の科目の勉強時間と勉強量を紙に書くだけだ。
大まかの計画を立てると、細かい計画を立てる。目標を立てておくと、ある程度の目安になる。ま、僕の場合は結構理解してる内容が多いから、そこまで必死にならなきゃいけない科目は英語だけだ。
僕の苦手科目は英語。スッゴク苦手。めちゃ苦手。単語覚えるのが大変なんだよ! 必死に勉強して、赤点とらなきゃいいぐらいに苦手だ。
英語の勉強はとりあえず半泣きになりながら、先生から借りた教科書の英文を読むCDを何回も聞き、教科書を読み、必死に頭の中に入れる。聞いて、言って、ようやく英語が頭の中に入るのだ。
テスト後には忘れちゃうけど。
うん、今日から教科書の英文を読む練習していこう。大変だけど。
教科書の単語の単語帳も作んないと。
はぁ、英語だけは勉強し始めた小学六年から苦手だよ。
英語の教科書読みが終わると、数学の問題集でつまずいたページに徴をつけて、答えと解説の確認をしていく。
解説を読んでもわからないところは、後で先生に確認しなきゃいけないからだ。
現代文と今やってる化学は大丈夫だろう。内容は大体理解してるから、テス勉を早く始めなくても大丈夫だ。
テス勉を軽くやった後、終わって、ようやくゲームにログインできた。
ログインすると同時に、じいちゃんに紙を突きつけられた。
「これにサインして欲しいんじゃ、テルア」
「じいちゃん、なに、これ?」
僕は渡された紙をしげしげと眺めた。
そこには、イベント参加用紙と書いてある。
「これにプレイヤー名を書いて、イベント前に提出せんと、イベントに参加できんのじゃ」
なんだ、それ。なんで運営もわざわざそんなことをしてるわけ?
疑問が顔に出たんだろうか。じいちゃんは言わずとも僕の疑問に答えてくれた。
「本来なら、こんな面倒なことせんのじゃが。ステータスの高いプレイヤーはチェックしとるみたいでな。テルアもステータス高いしのぅ。断りきれなかったんじゃ」
「でも、僕は・・・」
「しばらくログインせんし、イベントにも途中参加しかできん、じゃろう? わかっとるよ。だけど、テルアがエントリーしとかんと、シヴァたちもイベント参加できんしのぅ」
「あ、シヴァたちのためなんだ。わかった」
僕は、じいちゃんに言われた通りにイベントのエントリー用紙にさっさと必要事項を書き込み、じいちゃんに渡した。
「うむ、書けとるのぅ。では、これで出しとくわい。それで、水曜日には来なくなるんじゃな?」
「うん、そう」
その後は軽くじいちゃんの課題をこなすことになるのかなと思っていたら。
「さて。では、しばらく来なくなるテルアに課題じゃ。イベントランキングで、ひとまず百位以内に入ること。これが今回の課題じゃ」
思わず、大きな声ではぁ!?と僕は叫んだ。
 




