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14話 魔神の授業

 すみません。黒岩大蜘蛛の名前、シール→ハイドに変更しました。(^_^;)

「さて。テルアと呼んで良いかの?」

 今までお主呼びだったじいちゃんが僕を名前呼びに変えた。なんか、本気で祖父と孫っぽい。

 今更な気もするけどね。



「最初に言った通り、ここは、アーブと呼ばれる土地じゃ。そしてここは、アーブの中でもとりわけ危険とされておる、アーブの森林迷宮じゃ。まず、基本的な迷宮のことを教えておこうかの。迷宮は、地底近くから魔力が・・・・・・」


 じいちゃんには悪いけど、長いので割愛。要約すると。


 ○迷宮とは、この世界の中心から吹き出る強い魔力によって、動植物が異常発達、または異常な進化を遂げた魔物と呼ばれる生き物が生息している地だということ。


○迷宮に住んでいる魔物を倒すと、その強さに応じて、経験値と呼ばれるエネルギーがもらえること。


○経験値を一定以上ためると、レベルアップし、ステータスが上がっていくこと。


○魔物にはランクが設定されており、SSS〜Gまであること。SSS〜Cは今の僕にはとても危険なのでけして近づかないこと。


○迷宮には宝箱やアイテムが落ちていることがあり、入手したアイテムは、拾った時に未鑑定の状態なので迂闊に使わないこと。拾った場合はじいちゃんに見せると鑑定してくれるらしい。


○迷宮、宝箱には罠が仕掛けられていることもあるので、注意すること。危険察知、罠察知のスキルを持っていると、罠を発見できる。罠解除のスキルを持っていると、罠を解除できるが失敗することもある。


○迷宮には、特徴や属性のあるものがある。特徴・属性のあるものは、その特徴・属性に適した物を使用すると攻略が楽になる。


 等々。属性の説明も合ったんだけど、ひとまず、覚えておいた方がいいのが、火は水に弱く、水は土に弱く、土は風に弱く、風は火に弱い。また、闇と光属性はお互いが弱点になるということ。


 ふぅー。休憩、休憩。


 聞きましたよ、全部一から丁寧に、テストまで出されて。もちろん、僕の仲間であるシヴァやブラッド、ハイドも一緒に。

 次は魔物大事典を使って、魔物の種類や特徴、弱点から効果的な罠、生態についてのことまで、教えてくれるらしい。


 って、ちょっと待って、じいちゃん!

 なんでそんなに嬉々としてるの!?

 それと大辞典くれたのって、勉強を教えるためだったの!? つまりは教科書!? え、じゃあ魔法大図鑑の方も勉強させられるの!?

 

 僕は顔をひきつらせながら、じいちゃんの授業を終えた。


「あの、じいちゃん。僕、そろそろ現実に戻らないと・・・」

 授業が一段落した頃合いを見計らって、僕が言い出すと、じいちゃんは少し残念そうにしたが、すぐに大量の宿題を出された。


「それじゃあ、次のログインがいつになるかはわからんが、課題を出しておくぞ。暇な時にやれるよう、メールにして送っておくからの。時間のあるときにやるんじゃぞ」

 僕は、何故にゲームの中でも勉強!?とか思ったけど、じいちゃんのやる気に満ち満ちた姿に、反論するだけ無駄だと悟った。

 そして、じいちゃんによる、僕らの特訓が始まったのだった(泣)。



次→ 22日の8時

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