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10話 転移

すいません! 寝落ちして遅れました。申し訳ないです。(´・ω・`)

 さて、気を取り直した僕とじいちゃんは、早速、吸血蝙蝠に名づけと加護の付与を行った。

 名づけの方の名前は、決まっていた。

「なかなかに物騒な名前じゃが、これ以上ないほどに、こやつを現す名でもあるのぅ」

 僕が吸血蝙蝠に付けた名前はブラッド。それ以上に相応しい名前なんてないと思ったね。ちなみに、ブラッドのステータスはこんな感じになってた。



名前 :ブラッド(吸血蝙蝠)

メインジョブ:なし サブジョブ:なし

LV :1

HP :35

SP :55 

力  :16

敏捷 :22

体力 :17

知力 :33

魔力 :25

器用 :17

運  :100

親密度:100


スキル 超音波Lv1 生命力吸収Lv 1 気配察知Lv 1 暗視Lv 3 飛行Lv 3


称号 蝙蝠王の血筋 魔神の加護 テルアの仲間



 Lv1にしたら、かなり優秀な部類じゃなかろうか?

 でも、ブラッドはちょっと寝坊助みたいだ。さっきから僕の肩を寝床にしてる。

 それに結構これ、ステの采配的にはピーキーな感じになりそうだ。これで本当にシヴァと連携とれるかな。ちょっと心配だ。と、僕の視界の端でじいちゃんが帰ろうとしている。僕は慌ててじいちゃんを引き留めた。魔神のじいちゃんならば、名称不明のアイテム鑑定ができると思ったからだ。

 

 え?じいちゃんを体よく使ってるって? 立ってるものは親でも子でも使えって昔から言うんだから問題なし。


「あ、じいちゃん。ちょっと聞きたいんだけど。これ、何かわかる?」

 僕が取り出したのは未鑑定のアイテムだ。アイテム袋から取り出した途端、魔神のじいちゃんの表情が変わる。

「これを、どこで手に入れたんじゃ?」

「え? 最初から袋に入ってたんだけど」

 僕がアイテム袋を示すと、じいちゃんは難しい表情で僕の持ち出したアイテムをためつすがめつした。

 険しい顔をしている。そんなに嫌なものだったんだろうか?

 僕が首を傾げてると、じいちゃんは僕からそのアイテムを取り上げた。

「あっ」

「これは、少し儂が預かっておく。お主に持たせておいても、厄介なことになりそうじゃからの」

「???」

 じいちゃんは、全身からこれ以上聞いてくれるなという態度を示していたので、僕はそれ以上なにも言えなかった。



 じいちゃんは誤魔化すように笑って、はっとなり、眉間にシワを寄せた。

 どんどん表情が憤怒の形相となり、最後にはとてつもない勢いで怒鳴った。

「いい加減にせんか! 儂だって、好きに動いとるんじゃ! 邪魔せんでくれんか!」

 僕とシヴァと、ブラッドは、身の危険を感じてついその場から飛び退いた。じいちゃんが、申し訳なさそうに、平謝りしてくる。

「すまん! 今、ちょっと嫌な奴から連絡があってのぅ。儂を呼び出しおったんじゃ」

 渋い顔をしながら、じいちゃんはぶすくれた。さすがに魔神だ。かなり怖くてビビった。迫力すごかったし。


「すまん。儂、そろそろ行かんと。あ、そうじゃ、約束のダンジョンに転移させんとな」

「え、本当!?」

「うむ、本当じゃ! そこに立ってくれるかの」

 じいちゃんは、僕らを自分の前に立たせると、また、厳かに呪文を唱え始めた。

「虚空の旅人よ。汝の力によりて儂らをアーブの地に運びたまえ。転移!」

 じいちゃんが僕らに手をかざすと僕らの下に魔方陣が浮かび上がった。

 次の瞬間、僕らは見慣れない土地に飛ばされていた。

 見渡す限りの森林が、奥まで続いてる。

 ここは森林の入り口らしい。

「やっぱりじいちゃん、すごいんだなぁ」

 ほへーと感心していた僕は、すごい勢いで僕らに近づいてくる反応を認めた。

 僕は、すぐに短剣を引き抜く。

 だが、現れた魔物を見て、僕は「いいっ!?」と声を上げてしまった。

 現れたのは、体長十メートルはありそうな、黒と白のまだら模様の蛇だった。


 ちょ、すっごく強そうなんだけども!?

 これ、倒さないとダメなの!?


 

 僕は顔をひきつらせた。


 闇蛇(ダークヴァイパー)が現れた! 

 


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