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11話から17話の“まとめ”

漸く皆様方…


11話から17話のまとめでございます。

お待たせした分、読んで楽しんで頂きたいと思います。(無論、この駄文で申し訳ありませんが



ではどうぞ


第11話 神社へお泊り



前回の俺は…

神奈子さんと諏訪子さんと闘っていた。

まずは神奈子さん…

何か柱飛ばして来るからビビった…

あれは~何だ?

しかも攻撃した後、柱じゃない程の大きさの柱が現れた…

どんな攻撃っすか?

その後諏訪子さんも入って来た。

二人は弾幕を撃って来るが、龍は簡単に避け、諏訪子さんの腹を…

溝落ち入っちゃったかな~…

そんな心配を知らずにすぐさま神奈子さんへと攻撃を戻す龍。

もうやめて!と言いたい所の腹部拳打。

あり得ない量の血を吐いたのは神奈子さん…

だけど龍はその後、ちゃんと能力で神奈子さんと諏訪子さんを治した。

すると、早苗さんがこの姿の事を聞きたいと… 龍は説明をするようだ。






龍「さて、この姿についてだが…」



早苗「はい。」



龍「元々、俺はこいつの中で同じ時を過ごして居た。本来は生まれ変わりと言うだけで何も無かった。」


「だが、ここ幻想郷に連れて来られてから、俺は自我を持ち、こいつの中で目覚めた。

姿が変わるのは俺自身が望んで行う。それ以外はこいつの怒りで変わるくらいだ。」



早苗「そうなんですか。」




ヴォーーン!!!




龍「まあ、そんなとこです。あっ、そろそろ日が暮れるので、僕はこれで…」



早苗「あの!」



龍「…はい。」



早苗「もし…良かったら、泊まって行きませんか?」



龍「へっ?」



早苗「どこか、泊まるところが無ければ…」



龍「えっ?良いんですか?」



早苗「はい。」



龍「…じゃあ…お言葉に甘えて…」






つい嬉しくて泊まる事に…

しかし、良いのだろうか…

俺はまだ厨三だが、一用の思春期男子だぞ?

幼女神様に美女神様。

さらには美少女神様まで…

何だよ…みんな神様じゃねえか…

神様に変な事したらヒドい祟りに遭いそうだ…

そうならない為にもハーレム気分を捨て去って、周りは凄い神様なんだ と言うのを自分に言い聞かせよう。


とりあえず、今晩は守矢神社で一夜を過ごす事に…






早苗「さあ、召し上がれ!」






凄く張り切りました具合に笑顔を見せる早苗さん。

確かに凄い晩ご飯だ…


炒め物、揚げ物、焼き物、蒸し物、煮物と言ったかなりの数の皿がズラリと並べられた。


こんなに食べられないよ…


と言っても、あの早苗さんが作った料理だ。

残さず食べなきゃ悪い。


とりあえず、箸をとり、炒め物から…




パク


もぐもぐ…




龍「何だこれ…うま過ぎる!!!」






高校生なのにこんなに料理が上手なのか…

美少女だと料理も美味になるんだな。






神「当たり前だ。早苗の作る料理は全部美味い。」



諏訪「凄い食いっぷりだね!良かったね早苗!凄く喜んでるよ!」



早苗「まだまだたくさんあるのでいっぱい食べてくださいね!」



龍「はい!」






俺が幻想郷に来てから初めてか…

こんなに美味い食べ物。

俺はこの時初めて嬉し涙を流しそうになった。






諏訪「?早苗?」



早苗「…///あっ、えっ?何ですか?」



諏訪「あ~、早苗もしかして…」



早苗「えぇっ?ちっ違いますよ!私は彼の事何か!」



諏訪「えっ?私何も言って無いよ?彼って誰の事?(ニヤニヤ…)」



早苗「そそそそれは…」



龍「?」



早苗「何でもありません!」






早苗さんは何故か顔を真っ赤にし、どこかへ行ってしまった。

けど、何で顔を赤くしてたんだ?

夢中で食べていた俺にはさっぱりであった。






食べ終わった俺はそのまま諏訪子さんに部屋まで案内された。






就寝前…






お風呂に入った後、部屋で布団を敷いた。

その後、少し考えた…


そう言えば、神奈子さんの名前は 八坂 神奈子で、諏訪子さんは洩矢 諏訪子だったな…

何か思い出しそう…

あっ!そうだ!長野県に諏訪大社ってのがあったな。初詣で行った東京の八坂に八坂神社があった。

もしかしてあっちの神様なんじゃねえか?

何で幻想郷(ここ)に居るの?

ヤバいじゃん、諏訪大社も八坂神社も神様居ないじゃん!

……まあいいや。

どちらにしても元から神社に神様居るなんて信じて無いし…


あれ?そう言えば龍出て来てないな…

おい!龍!






・・・






龍!!






・・・






ちっ、無視かよ…

じゃあもう寝るか。






そうして俺は、布団に入った…






就寝後…




サササッ




龍「zzz…」




サササッ




龍「zzz…」




サササッ




龍「?」






ふと俺は目を覚ました。

誰かの足音が聞こえる。

一体だれだ?

足音が近い…

寝たふりをしよう…






龍「・・・」




サーー…




誰かが(ふすま)を開けた。


誰なんだ?泥棒か?


と、頭で思考を働かせていると…

突然…




バサッ…




俺が眠る布団に入って来た。


・・・

えぇぇぇえええぇぇぇぇええええ!!!

なななななな、何で入って来た⁉

不審者ならぬ変質者だ!!!

ヤバい…ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!

逃げられない…ッ!!!

どうしよう⁉どうもできないじゃん!!

くそっ!!!何で俺がピンチなのに龍の奴は出て来ないんだよ!!!

ヤバい!こんな事考えてる場合じゃない!

早くどうにかしなきゃ!

(この間僅か、0.00001秒)



俺が刹那に思考を巡らせると…






早苗「あの…起きちゃいましたか?」



龍「へっ?」






この声は早苗さん?

どうして?






早苗「す、すいません。私、あなたの事が…その……す…好き、なんです…」



龍「ほえっ?」






何で?何で初対面である俺を?

しかもモテないのに…

何で?






龍「あの…何で、俺なんかを…」



早苗「///////…ッ!!!」




ギュッ




龍「はぁぁぁ…////」






早苗さんは俺の背中にしがみ付く。

何だか凄く恥ずかしい…

早苗さんも恥ずかしいのか、背中が熱い。


これは…フラグ立っちゃった⁉

マズイよ…俺まだ厨三だよ⁉どうすれば良いの⁉


そんな考えをよそに、早苗さんはさらに強くしがみ付くし、どんどん俺の背中は熱くなっていく。

そして…






早苗「龍神…さん…」



龍「さ、早苗…さん…?」






あわわわわわ…

ちょっと!誰かこの状況どうにかして!!!

俺まだ恋愛すらした事無いのに!!!


早苗さんは俺の向きを変え、目を閉じ、そっと顔を近づけて来る。


ちょっと~!!!

もう神様仏様!!!

どんな形でも良いから助けて!!!


そんな願いも虚しく、早苗さんはどんどん顔を近づけて来る。


だぁぁぁあああぁぁぁぁあああ!!!

もういいや!!!

いっそのことこのまま接吻しちまおう!!!


俺はついに吹っ切れた。

目を閉じ、ゆっくりと顔を近づける。

もう覚悟した事だ。

後悔はしない。

そんな時だった…




サーー




神「お前等!何をやっているんだ!!!」






間一髪、神奈子さんに助けられた。

あのまま来なかったら今頃は…

この後、俺と早苗さんはこっぴどく叱られ、その後はまた深い眠りについた。
















第12話 妖怪の山を下りる時… 前編



前回の俺は…

早苗さんの言葉に甘え、守矢神社で一晩お世話になった。

そこで食べた早苗さんの料理は…

超絶うまかった……!

こんなに美味い料理が食べられるなんて…

俺ってなんて幸せ…!

それで食べ終わった後、諏訪子さんに部屋まで案内された。

そして風呂にも入り、スッキリした。

そう言えば、ここはあの人達が…

(早苗、神奈子、諏訪子の事)

なんて事を考えていた。

…それはいいとして、就寝前に考え事…


諏訪子=諏訪大社 神奈子=八坂神社


考えているのもめんどくなったので寝る事にした…

すると誰かの足音がした。

足音が近かったので寝たふり作戦。

そしたら…

何とその誰かが俺の眠る布団に入って来た!

めちゃくちゃ驚いた!

しかもその誰かが早苗さんだったのだ。

更に俺は驚いた!

早苗さんは俺の事が好きなんだと…

驚きを通り越しちゃったよ…

早苗さんが俺の事を好きになった理由を聞くと、恥ずかしいのか、俺の背中にしがみ付いて来た。

早苗さんは俺の向きを変え、ゆっくりと顔を近づけて来た。

頭の中で凄まじく願ったが、早苗さんは止まる気配が無い。俺は諦めて同じ行動をした。


その時、神奈子さんが入って来た。

ギリギリだった。






そして、今に至る…

今は昨日の出来事から夜が明けた後…

朝ご飯を食べているが…







神「じ~…」






神奈子さんが疑いの目でこちらを見ている。

・・・

非常に食べ難い…

何だこれ?俺が悪いの?







早苗「はぁ…」






早苗さんは申し訳無さそうにこちらを見てため息をつく。

早苗さんを責めるつもりは無い。

悪いのは欲だ。

欲の所為だ。

欲が早苗さんにあんな事をさせたのだ。

悪いのは欲だ。






諏訪「神奈子…」






諏訪子さんは神奈子さんを上手く制御していた。

何か…気まずくしちゃったな…






龍「あの…ご馳走さまです…ゴメンなさい…あんな事があって…全部僕が悪いんです。ですから…もう帰ります…」



早苗「龍神さん…」



諏訪「龍神君…」



神「ふん…」



諏訪「ちょっと、神奈子も何とか言いなよ。」



神「悪いのは全部あいつなんだからな…」



早苗「やったのは全て私なんですよ⁉何故龍神さんを…」



神「あいつだってお前に…」



早苗「あれは私がさせた事なんです!龍神さんは何も悪くありません!私は…」






早苗さんは突然俺の腕を抱くと…




チュッ




早苗さんは俺の頬に……






龍「えっ!/////…」



早苗「私は…龍神さんが……」


「好きなんです!」






堂々と、そして大声で早苗さんはそう言う。

改めてマジ⁉と思う。






神「・・・」






神奈子さんは少し驚き、そして目を瞑って黙る。

すると…






神「わかった…お前がそこまで言うならそいつの事は許そう。だが、いき過ぎた事はするなよ。」



早苗「ありがとうございます!!!」






早苗さんは喜びながら更に強く抱きついた。


は、恥ずかしいって…






神「早速だな…言ったろ…」



早苗「あっ!すいません!/////…」



龍「あの…でも、いつまでも居るわけにはいかないので…そろそろ…」



早苗「そうなんですか…」



龍「また会いに来ますよ。早苗さん。」



早苗「……はい…///////」






早苗さんは顔を真っ赤にしながら返事をした。


自重しろ…俺…(いろんな意味で…)


そう言う事で、守矢神社を出た俺はある事を思い出す。






龍「そう言えば…ここどう言った場所だろ…」






ここは山だ。






?おま何で今まで出てこなかったんだよ…






面白かったからな。






おいコラ…面白かっただと?ざけんなクソが…(怒)






ふふっ…すまんすまん…






龍「とりあえず下りるか…」






俺は山を下りて行く事にした。





龍「しかし、このまま下りて行っても、いつ下り切れるかわからないぞ?」




ヴォーーーン!!!




龍「はぁ…」


「なら代われ…」




スバッ




龍は音速で山を下りだした。

と、ちょっともしない内に龍は立ち止まった。






龍「ん?」


「おい!隠れて撮影か?変わった趣味してんな… そんな事してねえで出て来い!」






龍はあらぬ方向を見て言った。

すると…






?「いや~、私が隠れて居ると何故わかったのですか?」



龍「お前のそのカメラの黒光り、そしてお前の視線にだ。」


「いつまでそこに居るつもりだ…」



?「わかりました、降りましょう。」






木の上から降りて来たのは…


背中に黒い翼、頭に飾りの赤い帽子?

服は白シャツで、黒いカメラを所持。特に気になったのは履き物の下駄。

何と両方一本足。


良いバランス感覚持ってんな~…


じゃなくて、その少女はこう言った。






?「ご紹介が遅れました。私は、射命丸 文(しゃめいまる あや)と申します。」


「こう見えて私は新聞記者なのですよ!」






少女はエッヘンと言う具合に自分の事をペラペラと喋る。


新聞記者?…何となく見りゃわかる…


文は突然龍に近づき…






文「すみません!取材をよろしいですか⁉」






文は目をキラキラさせながら龍にそう言う。

勿論、龍は…






龍「だが断わる。」






言うと思った…


龍はキッパリと文の取材を断わった。






文「そんな!ちょっとだけでも『断わると言ったら断わる。』…」


「でしたら、私とスペルカードで勝負して、私が勝ったら取材を取らせて頂きます。あなたが勝ったら取材は結構です。」






文はスペルカードの勝負を申し込んで来た。






龍「良いだろう…」






龍、手加減しろよ…






龍「心配すんな。」



文「では私から行きますよ!」






文は何処から取り出したかわからない椛葉の扇子で風を巻き起こしながら弾幕を放つ。


龍はそれに対し…






龍「出でよ風龍!」






文が放った風を利用し、急速で風の龍を創り出す。

風龍は現れたと同時に文の放った弾幕を自らの身体で弾き飛ばす。






文「あやややや⁉」



龍「風をありがとう… おかげでお前を倒せる。」



文「ま、まだ諦めません!」

「竜巻「天孫降臨の道しるべ!」



龍「無駄だ!」

「風龍よ、その身の風を解き放て!」






文は巨大な竜巻を椛葉の扇子で巻き起こす。


龍は風龍を操り、姿を竜巻に変化させる。


両者の放った竜巻はどちらも強く、周りの木々が真空波で切れ、風で吹き飛ぶ。

吹き飛ばなかった木は葉っぱだけ風に持ってかれた。


もうやめて!森林のライフは既にゼロよ!

的な…


気づくと両者の放っていた竜巻は消え、残ったのは竜巻の跡…






文「まだ!」

「幻想風靡!!!」






文は黒い翼を大きく広げ、音速でスッキリしてしまった森を縦横無尽に飛び回り、龍に攻撃を仕掛ける。


だけど龍にとってそれは…






龍「遅いんだよ…」






好都合だった。

何より俺は見て来た、こいつは既に光を越えている。

光の速さを…




フッ…




龍のそのスピードに音は発生せず、周りは文が飛ぶだけ。


すると…




ズゴォォォォォン!!!




その音は飛んでいた文から聴こえた。

龍は先程のスピードで文に近づき、腹部に拳の一撃を与えていた。

文でさえ音速で飛んでいたのに…龍はそれを圧倒的に、そして絶対的に上回っていた。






文「・・・」


「……ッ!!!」






文自身が殴られた事に気づくのに、少し時間が掛かった。


文はそのまま気絶した。






龍「ダイナミックかつ、超手抜きで勝ったな。」






俺には本気(マジ)で殴ったようにしか見えなかったがな…






龍「ちゃんと手は抜いたぜ?奴は気絶しただけだ。」






あっそ…

いいから下りようぜ…

いつまでもここに居るのは嫌だ。






龍「ほいよ。」






龍は再び、走り出した。
















第13話 妖怪の山を下りる時… 後編



前回の俺は…

守矢神社を離れ、とりあえず山を下りる事にした。

龍が代わりに山を下りていた時、龍が突然何かに気づいた。

龍はあらぬ方向を見ながら出て来い的な事を言うと、木から少女が出て来た。

少女は黒い翼が背中に生えていた。

名前は射命丸 文。

また妖怪とかだろう…

手にはカメラを持っていたし…あれ?

この何処の時代かもわからないような世界で何故カメラが⁉

今更気になっても仕方ないか…

カメラ持ってるだけに取材をしようとしていた。

龍は断った。

そしたらスペルカード勝負を申し込んで来た。龍が勝ったら取材は結構。ただし負けたら取材を受けてほしいと…


結果は勿論、龍だ。

文の音速を超えた。光速を超えて…

龍は力を入れて無いと言うが、俺からは本気で殴ったようにしか見えなかった。

まあ、本気で殴ってしまったら、いくら妖怪でも腹に穴が空くだろう…

勝負が片付いたので再び山を下り始めた。






龍「ふんっ…」






どうした?






龍「見張りが居るんだ。」






今、滝の近くにいる。

そこには確かに見張りが居た。

盾と剣を持って周りを警戒している。






強行突破できないのか?






龍「おっ!良いのか?よし!」




そう言うと、龍は助走をつけて跳び、見張り向けて飛び蹴りを放った。


「…!?」


見張りはこちらを向いた瞬間、?の顔をし…




ズガッ!




龍の蹴りが見張りの顔に直撃。

見張りはそのまますっ飛んだ。




龍「これでよし。」






ありゃりゃ…






龍「行くぞ。」




龍は滝から降りるように飛び始めた。

暫らくして、着地。

龍は再び走り始めた。




龍「さて、何処まで続くかな?」






また何かありそうな予感…






龍「ふんっ…どうやらそのようだ…」




龍はふと走る事をやめた。

龍の止まった理由は恐らく…




龍「全く…厄がひでぇな。こっちまで不運になりそうだ。」


「そうだろ、厄神さんよ。」



?「そうですね。」




龍が振り向くと、目の前にゴスロリ風のファッションをした緑髪の女性が居た。




龍「悪いが、今急いでるんだ。後にしろ。」



?「悪いようですが、そうは行きません。貴方はどうやら、噂に聞いた…」


「龍神さんですね?」



龍「全く…とっとと終わらせるか…」

「出でよ土龍!」




龍は山の地面を操り、巨大な土龍を創り出す。




?「私の名は鍵山 雛(かぎやま ひな)。」


「厄符「バッドフォーチュン!」




雛は土龍に向けて弾幕と配置しながら飛ばす。

弾幕は土龍に大量に当たるが、土龍は何も無かったのように雛に攻撃を始めた。が…




ボガーン




力無くその形を崩した。

龍はそれに対し、笑い始めた。




龍「ふっはっはっはっ!やるな!おもしろいぞ!だが…時間は掛けられないんだよ!」

「裂拳「八裂!」




龍は一瞬で雛に近づき、正拳、裏拳、肘打ち、膝蹴り、回し蹴りをランダムかつ高速で叩き込む。




雛「あふッ!!!」



龍「終わりだ。」




龍は足を振り上げ、雛の肩に踵落としを叩き込む。

雛は地面に向かって一直線。


そして激突。




ズガーーン!!!




雛は地面にめり込み、そのまま起き上がらなくなった。


気絶しててくれ…


できればそうあってほしい。

今のは結構力出していた。




龍「さて行くか!」




龍はまた走り始めた。

暫らく走っていて、ようやく…




龍「そろそろ下り切るぞ!」






マジか⁉






龍「ああ!…うぉぉぉらあああああああ!!!」




龍は絶叫し、山から下り切った瞬間に思いっ切りジャンプした。


ようやく下りたか…


龍が着地し、姿が俺に戻された。




ヴォーーーン!!!




龍「ふぅ…」




俺が歩き出した。その時…




龍「…?あるぇ?地面の感覚無いんだけど?」




下に視線を移すと…




龍「もう…超絶ついてねぇ…」


「穴じゃん……」




ヒュン




俺はそのまま穴の中へと落ちて行った。
















第14話 地底に広がる謎の世界…その名は地霊殿



前回の俺は…

滝の近くで見張り発見。

強行突破できないか?と言ったら…


龍が見張りに攻撃。

見事に顔にヒット。そのまますっ飛んだ。

滝から降りて、また走り出したんだけど…

龍がまた止まった。

厄が酷いと言う。確かにわからないわけでもないが…

振り返るとまた女性。

あの~…何で女性ばっか?

俺と同じ性別居ないの?

今更気にしても仕方ないか…それより…

女性の服…アキバで良く見かけるような格好だな… ゴスロリって言ったっけ?

その女性の名は鍵山 雛。

女性は俺の事を知っていた。…正式には俺じゃなく、龍を知っていた。だろう。

早く此処から離れたいから龍は土を操って土龍の姿を創りあげ、女性に攻撃を仕掛ける。

だが、女性の攻撃で土龍を打ち崩す。

それに対し、龍は笑い、スペルカードを発動。女性は気絶した。

直後龍は走り、妖怪の山を下りきった。


龍から俺に戻った後、一歩足を動かすと…

下には穴があり、俺は落下。不幸だ…






それでもって、今どうなっているか…

・・・

実は今も落ちているのだ。

落下してから30秒 意外に深い。


暗いから何も見えない。

一体いつまで落ち続けるんだ…




ゴチィーン!




龍「おう…ッ!」



?「ひぎゃ…ッ!」




⁉誰かと激突⁉しかも頭を…つつつ…

・・・・・


ちょっとフリーズしたけど、大丈夫だ、問題無い。


しかし、こんなとこで誰とぶつかった?

検討はついた… ぶつかった相手は人間じゃないだろう。多分…

…いい加減終われよ…まだ続くとは言わせんぞ…




ドガシャ!




・・・

落下が終わったけど痛い…

……そんな痛く無いな…龍の影響だろうか?

それで事はいい。とりあえず起き上がろう。




龍「よっと…」




?んだ此処は?地底の世界?こんなとこで人が住めんのか?




?「うぅぅ…痛~い…」




あれ?そう言えば頭をぶつけたんだった。

・・・

誰?何で釣瓶の中に入っているの?




龍「あの~、大丈夫ですか?」



?「な…何とか……あの、あなたは誰ですか?」



龍「俺は拳咲 龍神です。」



?「私はキスメ。ひょっとして、人間?」



龍「はい、そうです。」



キ「ダメだよ!人間が此処に来ちゃ!」



龍「ダメと言われても、落ちちゃったので…」



キ「…じゃあ仕方がないから私がさとり様に会わせてあげる。そうすれば戻れると思うよ。」



龍「ありがとうございます。」



キ「じゃあ、とりあえず此処の案内もしてあげるね!」



龍「あ、はい。」




何かよくわからないが、その さとり様?に会えばどうにかなるんだな?

なら良いんだが…


俺とキスメさんはしばらく歩いた。

いや、歩いたのは俺だけだ…

隣でキスメさんがふよふよ浮いてたし…

しかも釣瓶の中で…

・・・

これはすぐに慣れそうも無い。




?「うぅ…妬ましいわ…」




⁉何⁉今の声⁉もしかして…ゆゆゆゆゆゆ…

幽霊⁉




?「妬ましいわねキスメ。あなた達がそんな男と一緒に歩いているなんて…」




と思ったら前から…


どっひゃーーーー!!!!!


凄え怖い…目の下のくまも怖い…

いや?くまなのか?基本目の周りが黒い…

いやいやいや!

何だ⁉妬ましい⁉




?「妬ましい妬ましい妬ましい…」




来ないで…お願いだから…怖いから…

お願いだから…俺の…俺の…




龍「俺のそばに近寄るなぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁぁ!!!!」




ヴォーーーン!!!




キ「!?」



?「!?」



龍「はぁ…全く。何が妬ましいか言ってみろ!」



?「へっ?」



龍「言ってみろ…!!!」



?「…男がカッコよかったから…妬ましかったのよ…」



龍「…好きにしろ。」




ヴォーーーン!!!




龍「はぁ…ところで、誰ですか?」



?「水橋 パルスィ(みずはし ぱるすぃ)よ。」



龍「じゃあパルスィさん、今臨在妬ましいと言わないで頂けませんか?

無理なら回数を減らしてください。」


「怖いんですよ…」



パル「わ、わかったわよ…」




改めまして…

歩き始めたわけだが…


いや~…さっきのは怖かった…

真面目にホラー映画より怖かった…

あの恐怖は二度と無いだろう。

そうあれ!じゃなきゃ精神が持たない!




?「ん?キスメ、パルスィ。誰だそいつは?」



龍「あ、どうも。拳咲 龍神です。」



キ「落ちて来ちゃったんだって。」



?「そうなのか。で、何処まで行くんだ?」



キ「一応、さとり様に会わせようと思ってるんだけど、折角だから此処の案内もしようとね。」



?「なら私も一緒に付き合うよ。」


「龍神と言ったね?私は黒谷 ヤマメ(くろだに やまめ)。よろしくね!」



龍「はい。」




黒谷 ヤマメ。

黒い服を着た心の優しそうな少女だ。

俺の経験上、この娘も妖怪だろう。


パルスィやキスメも含めて…




龍「ところで、何処に行くんですか?」



キ「最初は勇儀の所に行こうと思っているよ。」



ヤ「確かに、あいつの所なら良さそうだ。」



龍「勇儀?誰ですか?」



ヤ「鬼だよ。とっても良い奴でさ、酒豪なんだよ。」



キ「おデコに長い一本角が生えているんだよ。」



龍「はぁ…」




何だか少しばかり厄介な事になりそうな…

ちょっと覚悟しておくか。


そんで、着いたのが…

旧都。聞いた話だと、鬼がみんな此処に移り住んだのだと言う。

理由は嫌気が指したから…


それだけかよ… つまらないと変わらない理由じゃないか…

まだ嫌気の方が理由らしいが…


そんな事はいいとして、連なる家ね中の一つに入って行った。

ここに勇儀とか言う鬼さんが居るんだと…




ヤ「勇儀!邪魔するよ!」



?「ん?おお!ヤマメか!どうした?」



キ「実はね…」



龍「初めまして。」



?「誰だ?」



龍「あのですね…」






少年説明中…






?「なる程…そりゃついてないな…」



龍「もう、嫌になりますよ…」



?「自己紹介がまだだったな。

私は星熊 勇儀(ほしぐま ゆうぎ)。」



龍「鬼ですよね。聞いています。」



勇「どれ?気分も良いし、一緒に飲むかい?」



龍「飲む?何を?」



勇「決まっているだろ!酒だよ酒!」



龍「いや、僕まだ未成年ですけど!」



勇「固い事言うなよ。さあさあ!酒を持って来い!!」



龍「いや僕はいらないですって!!」




ヤバい!このままじゃ酒を無理矢理飲まされる!






仕方ねぇな…






ヴォーーーン!!!




勇「うわっ⁉」



ヤ「なっ、何だ⁉」



キ「さっき見たあれ!」



パル「あれは何かしら?」



龍「…最初に言っておく。俺は あれ じゃない。俺は龍神だ。」



勇「…こいつは驚きだ…お前、そんなチカラ有ったのか?」



龍「正確には俺とさっきの奴はちゃんと自立している。だが、俺は生まれ変わりとしてこいつの中に存在した。だが幻想郷に来てから俺は覚醒し、こいつの中から姿を借りて出てくる事が出来るようになった。だな。」


「こいつと違う所を挙げるなら、性格と、好戦的と言ったとこだ。」



勇「なる程…おもしろくなって来た。」




そう言うと、勇儀さんはお酒が並々入れられた杯を手に持ち、こう言った。




勇「この杯の酒が一滴でも落ちたら、お前の勝ち。どうだ?やるか?」



龍「ふふふ…辞めておけ。お前のその行為、仇となるぞ。」



勇「こう見えて力は誰にも負けないと自負しているからね。」



龍「良いだろう…表に行くぞ。」




龍はそう言い、外に出た。

勇儀さんも後に続いて出てきた。




勇「さ~て、始めるか!」



龍「ふぅ…」


「来い!」
















第15話 鬼VS龍 世紀の戦い…



前回の俺は…

穴から落ちている時に誰かと頭をぶつけた。

あれは痛かった~…

その後に穴の落下も終わった。

地面に直撃!の筈が…意外と痛くない…

多分、龍の影響だろ…

起き上がると、そこにはなんと…


地底の世界が存在した。

いや、それよりも頭をぶつけた人は…

・・・

釣瓶の中に入った少女。

名前はキスメ

少女は俺を地上に戻す為、さとり様?に会わせてくれるようだ。

折角だから、この地底世界の案内もしてくれると…

少し歩いていると、何か声が…

妬ましい…と、今度は前から聞こえて来た!

思わず絶叫…

代わりに龍が何故妬ましいか聞くと…

俺がかっこ良かったから…

ありがたいけど、嬉しくも無いよ…

妬ましいと言う彼女は水橋 パルスィ

ホラー映画以上の恐怖を味わってしまったぞ…


…さて、また暫らく歩いていると、今度もまた少女。

名前は黒谷 ヤマメ

イメージとは違い、心の優しい娘だ。


すると、キスメは勇儀の所に行こうと言う。

気になって聞いたら、何と鬼なんだと…


また暫らく歩いて旧都へ…

ここは鬼が地上から移住した地…

その連なる家の中の一つに入った。

その家の中に、勇儀らしき人物が…

名前は星熊 勇儀

体操服らしき物を着ていて、頭に一本角…ん?

あなたはユニコーンか何かですか?

テンションが高いのか、俺に酒を飲ませようとした。

危ういと思ったら、龍が出て来た。

勇儀さんは龍を見るなり、お酒の入った杯を手に持ち、勝負を挑んで来た。

そして龍と勇儀さんは戦う事に…






龍「来い!」


「と、言ってもお前は杯を持っているから攻撃はできないか…」



勇「まあ、出来なくも無いが…」



龍「なら、行くぞ!」



その 行くぞ と言った瞬間、龍は既に勇儀さんの目の前に居た。



勇「!?」



勇儀さんは いつの間に⁉ と言う顔をし、後ずさる。


だが、龍はその隙を逃さなかった。



龍「そして決着…」



龍はそう言い、左 拳を勇儀さんの顎目掛けて繰り出す。


だが、勇儀さんは龍の拳をサッと避けた。


すると龍は、静かに微笑った…



龍「ふふ…お前の負けだ…」



その言葉に勇儀さんは表情を変えた。


そして手に持っている杯に目を移す。


勇儀さんは無言で驚いていた。

何故なら…



勇「な…無い…杯が無い…」



そう。勇儀さんが驚いた理由…

それは杯が手から消えていた事。

キレイさっぱり…



龍「その杯って、これの事か?」



龍は右手に杯を持っていた。


いつの間に…⁉


龍の中で見ていた俺も驚いた。


気づかないなんて…

そう言えば、あの時…



(龍「なら、行くぞ!」)



(その 行くぞ と言った瞬間、龍は既に勇儀さんの目の前に居た)



あの時に龍は右手で杯を…



龍「どうする?今度は俺の杯の酒を一滴でもこぼしたら、お前の勝ちだ。」



勇「なるほど、逆に今度は私が攻める側か…」


「よし!じゃあ行かせてもらう!」

「鬼符[怪力乱神]!」



勇儀さんは弾幕を回転させながら全体に伸びさせ、弾幕を配置する。


そして色が変わると弾幕は動きだし大量に散らばった。



龍「そんなんじゃ、こぼす事は遥か先だぞ。」



龍はそう言い、散らばる弾幕を走って避ける。


手に持つ杯の酒を一滴も零さずに走る抜く。


すげぇバランス感覚いいんだなぁ~…



勇「やるね!じゃあこれならどうだ!」

「怪輪[地獄の苦輪]!」



勇儀さんは巨大な輪を6つ放った。






龍、何か奇妙だと思わないか?この弾幕。






そりゃな。だからあえて攻めない。






龍「この場合、輪を避けて一撃を加える!」

「破拳[バスターインパクト]!」



龍は右拳に力を込め、勇儀さんに向けて拳を構えながら巨大な輪を避ける。


そして…


「くらえぇぇ!」


龍はその言葉と共に拳から拳気を放つ。


拳気は一直線に勇儀さんに向かって突き進む。


そして…



ブァーーーン!!!



勇「くっ…ぁぁあああ…ッ!!!」



拳気は勇儀さんに直撃。

かなりの大ダメージを与えただろう。






龍、手加減したよな?






一応な…



なら安心だ。

何せ龍の力は神様を圧倒的に上回っているからな。

あんな攻撃、本気でくらったら妖怪でも形が無くなるぞ…


勇儀さんは鬼だと聞いた。

少しは平気だろうけど、龍にはその 平気 が通用しない。



勇「うっ!…はぁぁ…」



やっぱり思った通り。

あの一撃でもうダウン寸前だ。


ちなみに忘れていたが、まだ酒は零れていない。



龍「どうした?もう終わりか?」



勇「ま…まださ…まだまだ!!!」

「力業[大江山嵐]!!」



と、突然大玉弾幕が左斜めから大量に飛んで来た。



龍「ふふ…おもしろい。」



龍は見事なバランスで大玉弾幕を避ける。


すると、今度は右斜めから大量に弾幕が飛んで来た。



龍「…忙しい弾幕だな。」


「一気片付けるか…」

「‘龍の怒り,!」



なっ⁉おい、今、怒りって…






おま、それは…!






心配すんな!一時的に怒りの力を解放するだけだ。






龍「ウゥゥオオオォォォオオオオオオオ!!」



龍は全身から力を放つ。

怒り の想を浮かべながら…


ちょっと待て?

力を解放したら勢いで酒が零れるぞ⁉


なんて事を考えるのも既に遅く…



ズギャァァァーーーン!!!!



その頃にはもう解放されていた。



龍「ウァァァァアアアアアアア!!!」



その咆哮と共に流れる大玉弾幕は全て消し飛んだ。


それを見た勇儀さんは…



勇「・・・」



額から汗が垂れた。

どうやら龍の力をその目で知ってしまったようだ…


龍は怒りの力を解放した事での、杯の酒を一滴も零していない。


ふぅ~、良かった。

て…俺何でまた龍が酒を零すのを恐れているんだ?

別に問題無いのに…



龍「…よし、問題無いな。」



龍は赤い眼で杯の状態を見ながら頷く。


龍が怒り状態に入ると、眼が赤く染まり、本来無い筈の牙が生える。


これは本来の力を抑える拘束具が外れた状態。

こうなったら世界は愚か、宇宙が完璧に消せるだろう…



龍「さて、続けるか…」



龍は怒りの力で杯が割れる前に力を鎮めた。



勇「よし…これで決めるよ!!」

「四天王奥義[三歩必殺]!!!」



勇儀さんは大地を揺るがす一歩を踏む。


すると、弾幕が全体に広がる。


また一歩踏む。


すると、第一弾幕に続くように第二弾幕も広がる。






龍、これは…






龍「来るな…」



勇儀さんは再び大地を踏む。


すると、旧都を覆い尽くす程の弾幕が広がった。


広がった弾幕は固まった状態から動き出し龍に向かって飛んで来る。


龍は上手く見極め、弾幕をかわす。



勇「最初はこんなもんさ。

次は避け切れるかな!!」



勇儀さんはそう言うと、再び大地を踏んだ。


弾幕は先ほどの物と大差の無い弾幕が第一、第二と広がる。


そして最後に思いっ切り大地を踏んだ。


すると何層も重なった大玉弾幕が旧都を埋め尽くす。


だが…



龍「なるほど、やっぱりおもしろいな。」


「お前はよ。」



龍は杯片手に勇儀さんの前に現れた。


勇儀さんは固まった。

あの弾幕の壁をどう避けたのか…

恐らくそれが頭の中にあるだろう。


それは、こう言う事だ…


まず、第一、第二の弾幕が出た直後、第三弾幕が出る前に地面に降りる。


勇儀さんは地に立っているから勇儀さんに向かって行けばいい。


第二弾幕の隙間の狭さには驚いたけど…


第三弾幕が広がった直後に勇儀さんに向かって走る。


そして第二弾幕の隙間を掻い潜る。

僅かだが、第二弾幕が第三弾幕の現れた風圧によって隙間が開く。そこを通り抜ける。


この方法は最初の三歩必殺を見て考えついたと龍は述べる。


第二弾幕を抜ければ第一弾幕は緩いから後は勇儀さんまで一直線。


こう言う事だ。



龍「決着だな…」



勇「ふ…負けたよ。強いね…」



龍「なかなか楽しめたぞ。」



ヴォーーーン!!!



龍「あの、大丈夫ですか?」



勇「ちょっと…痛いかもね…」



龍「すいません…」



勇「いいよ、私も楽しかったし…いたた…」


「あれ?杯のお酒はどうした?」



龍「あれ?そう言えば…ヒック…」


「さては…ヒック…龍の奴…ヒック…」


「飲みやがったなぁ~!ヒック…」



俺の意識は遠のき…


そのまま…眠りについた…
















第16話 目覚めたらそこは乱れ宴…



前回の俺は…

龍と勇儀さんが戦う事に…

まず龍が攻め込んだ。

勇儀さんに一瞬で近づき、左拳を顎目掛けて繰り出した。

だけど勇儀さんは後ろに跳んで避けた。

その時、龍は何故か微笑い、俺の勝ちだと…

勇儀さんは奇妙に思い、杯を持っていた手に視線を移す。

勇儀さんは静かに驚いた。

何故なら手には杯が無かったからだ…

その理由は龍が最初に攻め込んだ時だ…

あの時既に龍は右手で杯を奪っていた。

そして今度は龍が勇儀さんと同じ事をした。


結果は龍の勝ち。

だけど…


龍は酒を飲んだため…


俺は…強烈な眠気に襲われ…倒れながら眠った…






・・・


う~ん……

あれ?俺何してた?


ああ…そう言えば思い出した…


あの時龍が杯の酒を飲みやがった所為で俺が酔って眠っちまったんだ…


…頭いてぇ…


とりあえず、起きようか…


俺はズキズキ痛む頭を押さえ、重い体を起こした。


すると何故だか周りが騒がしい。


何だ?一体…


俺は目を開けた。


すると…



?「よう、起きたかい。」



龍「…誰?」



?「私は萃香、伊吹 萃香(いぶき すいか)。」



勇「龍神、起きたか!そいつは私と同じ鬼だ。」



龍「…そうなんですか……て、えええええ!!!」



俺は驚いた勢いで頭痛と眠気がすっ飛んだ。



龍「おおおおおお…鬼⁉」



萃香「そこまで驚かなくてもいいだろ…」



勇「そうだ。だって初めに私に会っているんだからな。」



龍「いや…ちょっとですね…」


「それよりこんなに騒がしいのは何故に?」



勇「いや~、急に萃香やお仲間が入って来たからな。気づいたら盛り上がっていた。」



龍「そうなんですか…」



?「ようやく起きたか!このモテ男!」



お~い!誰か~!ここに紅白未成年のタチの悪い酔っ払いが居ますよ~!

(棒読み)



?「お前も飲め!こんにゃろう!!」



白黒の未成年も居ますよ~。

誰か何とかして~!

(棒読み)


と言っても意味無いか…

とりあえず水飲ませるか…


俺は近くにあった水の入った枡を手に取った瞬間…



龍「水でもくらえ!」



紅白と白黒の未成年の口に向かって水を投げ込んだ。


すると…



バシャ!



?「うわっぷ!!」



?「あっば!!」



二人は水が口の中にいきなり入った所為でゲホゲホと咳込む。



龍「気分はどうだ?」



霊「ゲホゲホッ!…何とかね…」



魔「ゲホッ!!あぁぁ…頭いてぇ…」



龍「全く、タチが悪い酔っ払いだったぞ、二人共…」


「ところで何でここに居るの?」



霊「暇だったから遊びに来たのよ。そしたらあなたが居たのよ。」



魔「そんでもって勇儀が“一緒に飲まないか?”って誘って来たんだ。」



龍「それでこの状況か…」



勇「いいじゃないか!大人数で飲めば酒も美味くなる!」



萃香「そうさ、私達はこれを娯楽にしているようなもんだからな!」



龍「ああ言っているから…まぁいいか…」



勇「よ~し!そうと決まったら『僕は飲みません!』んだよケチ…」



勇儀さんはブツブツ言う。


何がケチなのか言ってほしいな全く…

俺は別にケチじゃない。

未成年飲酒禁止を守っているだけだ。



龍「しかし…」


「霊夢、魔理沙…お前ら何人連れて来た…」



霊・魔「5人。」



龍「にしては多く感じるのは気のせいか?」



5人…それはレミリア、咲夜さん、妖夢、幽々子さん、紫。


……やはり多く感じる。


それは周りに他の鬼達が居るからだろうけど…



龍「何故に来た?」



レ「霊夢達について行ったら此処に辿り着いたの。」



ストーカーじゃん…



咲「お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様…」



咲夜さんは頭が逝っている…



幽「あなたが居ると知っていたらそれなりの準備はしたわ。」



何の準備ですか…



妖「・・・」



黙るなよ妖夢…



紫「来ては行けないとは言って無い筈よ?」



知るかよ…



霊「まあ、勝手について来たもんだから別にいいじゃない。」



龍「良い悪いの問題じゃ無いんだよな…」



魔「じゃあ何だ?」



龍「いやね…最近鋭いんだよ…」



魔「何が?」



龍「俺の勘が…しかも…」


「女の人に対する勘が…」



霊「どう言う意味?」



龍「この後わかる…1、2、3…」



幽「えへ♡」



幽々子さんはいきなり抱き付いてきた。


…背中に柔らかい何かが当たってるよ…



龍「ほらな…」



幽「ねぇ…お姉さんお酒飲んだら酔っちゃった~。」



幽々子さんは はーっと吐息を俺の耳に吹きかけた。


耳⁉

それはヤバい…⁉



龍「あうっ!!!」



耳は弱いんだよ…



幽「あれ~?耳が気持ちいいの?」


「じゃあもっとしてあげる♡」



これ以上先に行くとR15を超えるぞ…


俺は無理矢理幽々子さんを振り払った。



幽「あん!いた~い♡」



この人大丈夫か?

多分ダメだろうけど…

だいたいお酒の力借りて俺を誘惑するなよ…



レ「ズルい!私も!」



今度はレミリアか…

幼女なら心配無い。


と思ったら…



カプ



ん?何この音。俺の耳から聞こえたよ?

・・・

あああ!!!



龍「くぅ…ああぁ…!」



レ「ウフフ、凄い感じてる♡もっとやっちゃおう♡」



幼女と思って舐めていた…

どうにかしよう…



龍「噛むな!!!」



俺はレミリアを振り払った。


全く、油断も隙もねぇな…

今すぐ此処から出よう。


俺は立ち上がり、勢い良く走り出した。


が…



紫「待ちなさい。」



龍「えええええええええ…!」



今度は紫に足を掴まれ止められた。

勢い良く走っていたから前に顔面から転倒した。



龍「いてぇ……」



紫「私にも耳噛ませて♡」



龍「い・や・だッ!!!」



紫「あら、逃げられると思う?」



龍「んだと⁉」



俺は体を起こそうとしたが、上がらない。



龍「何⁉」



俺の腕や脚は紫のスキマによって抑えられている。



紫「大人しくしなさい♡」



マジかよ…


紫は口をそっと近づけ…



カプ



咥えた。


ダメだ…



龍「はぅぅぅぅ…!!!」



紫「かわいい♡」



更に紫は俺の耳を吸い始めた。



龍「ああああ!!!あぁぁぁ…!!!」


「……吸うな!!!」


「て言うか、咲夜さんに妖夢!助けてくれ!」



そして二人はこう返した。



咲「お…お嬢様の命令ですので/////…」



妖「お…同じく/////…」



二人は俺を見ずに顔を真っ赤にしながらそう言った。


何でだよ…



レ「そう言う事だから…」



幽「諦めなさい♡」



こっち来んな…



紫「大丈夫、たっぷり可愛がってあげるから♡」



♡じゃねぇよ!

そうだ!霊夢に魔理沙!



龍「れ、霊夢!魔理沙!助けてくれ!」



だけど二人も…



霊「嫌、何でいちいちあんたを助けなきゃいけないの?/////…」



魔「そ、そうだ!それに…この光景も…たまには良いかもな/////…」



と、言った。


ふざけんなよ…

どこに目を付けて言ってるんだよ…


何故か周りの勇儀さんや萃香や他の鬼達もじ~っとこちらを見ている。


見て居ねぇで助けろよ…

そんなにこれがおもしろいか?

・・・

よしわかった…

どうなっても知らねえぞ?


俺は怒り任せに全身に力を込めた。


すると…



ヴォーーーン!!!



よし成功!

後は徐々に怒りの力を上げて行けば…



龍「ウゥゥゥオオオオオオオオ!!!」



龍に変身だ!!!



ヴァーーーン!!!



龍「ウゥゥアアアアアアアアアアア!!!」



俺の咆哮によって旧都全体が揺れた。


それどころか紫や幽々子さんやレミリアも壁に向かって吹っ飛んだ。


俺は立ち上がり、拳をバキボキ音を起てながらこう言った…



龍「ふぅ…さて…」


「バラバラにされたい奴は出て来い…」



赤い眼でかつ低い声でそう言った。

続けた…



龍「おいおい…俺をあんな目に遭わせておいてそれはダメだろう…」


「きちんと責任は取ってもらうぜ…?」



俺が龍の顔の精一杯の笑顔で牙を見せたら…



全員「ゴメンなさい!!!!!!!!!!」



皆が一斉に土下座した…



その後はそのままだ…

しばらく龍の姿を借りたまま…

その間みんなは途轍も無く静かだった…






その日はそこに泊まった…





















番外話 拳咲 龍神の元日常



今回の俺は…

作者が気まぐれで書いた番外話に出る。

これはまだ俺が幻想郷に辿り着く3日前の事だ…






龍「……うぅん…」


「もう朝かよ…眠てぇ…」



知っていると思うが、俺はまだ中学3年生。

今は結構大事な時期…


大事な時期とは言え、どうしようも無いのが学力。

成績は毎回見せるのが恥ずかしい。

何せほとんどが1か2なんだからな…


特に数学…

あれは人間がやる物じゃない…

1次関数がどうたらこうたらでわけがわからない…

あれをテストで毎回90以上取っている奴の気が知れない…


まぁ、そんな俺でも優位つ誇れる教科は…

美術だ。

昔から絵を描くのは好きだった。

授業中つまらない場合はいつも落書き。

落書きを見つかって怒られた時には、いつも最後には絵が上手いと褒められる。

夏休みの宿題でポスターを描いて提出。そしたら描いたポスターが賞を取ってしまった。


どんな賞かは恥ずかしくて言えない…

とにかく凄い賞を貰った。


そのおかげで1だけの中に5と言う成績をいつも取っていた。

まるで道路に咲く一輪の花のように…



龍「ふあ~…さて…」


「朝飯 朝飯。」



ようやく布団から起き上がった俺は今、親が居るであろうリビングに向かう。


俺の家は3LDKの二階建て一軒家。

俺の部屋は洋室のくせに和の布団が敷かれる。

まあ、布団が好きだから良いのだけど…



龍「腹減った…」



頭を掻きながら俺は階段を降りて食卓へ…


テーブルに並んでいたのは

ハムエッグか…


まあ、朝はこれくらいが良いよな。


俺は椅子に座るや否やハムエッグを一瞬でたいらげた。



母「龍神、そんなに早く食べなくてもいいでしょ。」



龍「別に良いじゃん、腹減ったんだから。」



父「しかしお前は本当に食べるのが早いな。」



龍「そう?俺は普通だと思うけど。」


「んじゃそろそろ準備するか。」



俺は自室に戻って制服に着替えた。

そしてスクールバッグを背負い、家を出た。






そして今は学校…


1時間目から数学とか…ふざけてんだろ…


この場合、俺は寝るか落書きをする。


仕方ない…寝るか…








現在は休み時間…


友達が居ない…

一人は慣れたけど、やっぱり孤独感は捨てきれないな…


一人机で寝ている俺…


起きるか…


俺は起きてトイレに向かった。

ただ黙って…






そして今は帰宅途中…


トボトボと歩いて帰るつもりは無いが、だからと言って堂々と帰るつもりも無い。


そんな状態で帰っていると…



?「よう。友達が居なくて寂しいってか?」



後ろからそう聞こえた。


チッ…誰だよ人の逆鱗に触れる奴は…


そう思いながら俺は後ろを振り向く。


そしたら…



龍「チッ…誰だよ……誠!!!」



?「よう、久しぶりだな。」



俺の後ろに居たのは引っ越した筈の

桐生 誠(きりゅう まこと)



龍「お前!何でここに…」



誠「親がさ、特別に4日間休みになったんだよ。それで3日ここに居る事にしたんだ。」



龍「そうなのか。でも、戻って来たと言う事は学校も…」



誠「ああ、休んで来た。」



龍「はぁ…」



誠「なぁ、これから暇だろ?一緒に遊ぼうぜ!」



龍「ああ!」



俺と誠は誠の家に向かい、そこでゲームとかをして日が暮れるまで遊んだ。






翌日…


俺は今日も学校だ。


あいつは今日も休みなんだろうな…

たく、羨ましいよ…


俺は今学校で退屈な授業をしているってのに…


今は国語の授業中…

まだ国語なら許せる。

嫌なのは数学と英語と社会と家庭科。

まあ許せるのは国語と理科と技術。

もっとやって欲しいのは美術と体育。


ま…そうはいかないのが現実だな…


実際、美術は週一しかやらないし…

そのくせ数学や英語は週4回もやりやがる…


全く…


うぜぇ…



飛ばして今は4時間目…


腹がうるさく鳴るが、そんな気分は今すぐにでも捨て去れる。


何故なら…


今は美術の授業だからだ。


待っていましたとばかりに俺は授業に真剣に取り組む。


だって美術だぜ?

俺からしたら最高の時間だよ。


今日は砂絵だな。

よし、いい作品に仕上げてやるぜ。


そして…



龍「先生、出来ました。」



最近は作品を仕上げるのに時間を掛けない。

勿論、手も抜かない。


・・・


さて…飛ばして今は家…


まだ帰って来たばっかりだ。


すると…



?「お~い!龍神!」



あら?この声は誠?



誠「龍神!遊びに来たぜ!」



誠は俺の部屋のドアを開けながら言った。



龍「誠!何だよ。」



誠「折角だからお前ん家で遊ぼうと思ってな。」



龍「んじゃ、PS3で遊ぶか!」



誠「おう!」



PS3ソフトはあの有名な格ゲーだ。


俺はPS3にスイッチを入れた。



龍「よし、じゃあ俺は…」


「RY○だ!」



誠「じゃあ俺は…」


「KE○だ!」



龍「そんじゃ…」



誠「レッツ…」



龍・誠「バトル!!!」



まずは俺が攻める。



龍「先手必勝!波動○!」



誠「甘いな!」



誠はジャンプで避けてキックをした。



龍「何⁉」



誠「まだまだ!」



誠はそこから更にコンボを繋げ…



誠「くらえ!昇龍○!」



必殺技を繰り出しやがった。



龍「負けるか!」



受け身を取って反撃だ!



龍「竜巻旋風○!」



必殺技は見事にHIT。



誠「くそ!」



龍「必殺コンボ!昇龍○!」



竜巻旋風○のから繋げる昇龍○のコンボ。



誠「うわぁ!やるな!」



龍「お前こそ!」



誠「そろそろ終わらせる!」



誠は超必殺技を繰り出した。



龍「あぶねえあぶねえ。」



だけど避けた。



龍「今度はこっちの番だ!」



俺は超必殺技のコマンドを入力し繰り出す。



龍「くらえ!」



誠「なっ!くそ!あっ!あぁ…やられた。」



龍「どうだ!」



誠「へへ、まだまだ!」



龍「そう来なくっちゃ!」



俺と誠は日が暮れるまでゲームで遊んだ。






そして…


今日は休みの日…


有意義に過ごせる日…

だけど今日の俺は…


憂鬱だった…



よくよく考えてみれば今日帰っちゃうんだよな…誠…

また友達が居ない日が来るのか…

はぁ…


そんな事を考えていたら突然…



?「なら、私達の世界に来る?」



そんな声が聞こえた…


そして俺は…



知らない森に居た…








番外話終了…





















第17話 さとり様のペット、燐と空



前回の俺は…

龍が酒を飲んだ所為で寝ていた…

ふと気がつくと、周りが騒がしい…

俺は体を起こして目を開けたら誰かの声が聞こえた。

俺は誰か聞いた。

名前は伊吹 萃香

直後勇儀さんが萃香と言う人が鬼だと…

聞いた瞬間驚いた…

まさか鬼だなんて…

しかも容姿は子供だし…


それよりも気になったのは霊夢や魔理沙が居た事。

酒をがばがばに飲んでいてタチの悪い酔っ払いみたいだった。

何で俺より小さい少女が酒を飲んでいる…

俺は二人をどうにかする為に水の入った枡を持って水を二人の口目掛けて投げ入れた。

水は見事に二人の口に入った。

霊夢と魔理沙が落ち着いたところでまた気になる事が…

レミリア、咲夜さん、幽々子さん、妖夢、紫が居る事。

レミリアはストーカー行為をしたり…

咲夜さんは頭がおかしくなってたし…

幽々子さんはわけのわからない事言うし…

妖夢は何も言わないし…

紫はいいじゃないと言うし…

それ意外にだ…

俺の勘が感じている…

女性フラグを…

案の定幽々子さんが俺に抱き付いて来た。

すると幽々子さんが俺の耳に吐息を吹きかけた。

俺は耳が弱いんだよ…

ヤバいのを感じた俺は幽々子さんを振り払った。

今度はレミリアが俺に抱き付き、耳を噛んだ。

やめろ!!!

俺はまた振り払い、走って逃げる。

すると今度は紫が俺の足を掴んだ。

俺は走っていた勢いで顔面から倒れた。

逃げようとするもスキマで動けず…

耳を咥えられ…吸われ…

助けを求むも霊夢も魔理沙も咲夜さんも妖夢も他のみんなも助けてくれない…

何で助けない…たくっ!

俺は怒り任せに全身に力を込め、龍に変身した。

俺は拳をバキボキ鳴らし、言葉を発した。

俺は赤い眼で睨みながらニヤリと笑うと…

みんなが一斉に土下座した。






そして翌日…



龍「今日はどうするんですか?」



キ「今日はさとり様のところへ行こう。」



ヤ「ひょっとしたら空や燐が居るかもしれないしね。」



龍「空?燐?誰ですか?」



パル「さとり様のペットよ。」



龍「えっ?ペット?人じゃないんですか?」



キ「ペットだよ、妖怪の。」



ヤ「空は地獄鴉。燐は化け猫だよ。」



龍「これはまた凄いペットを飼っているな…さとり様って…」



キ「じゃあ行こう。」



俺とキスメとヤマメとパルスィはさとり様に会う為、歩き始めた。


しかし…


地獄鴉に化け猫…


変に感じるのはそれを飼っていると言う さとり様…


きっと、また何か良からぬ事があるのだろう…


こんな事が後どれくらいあるのか…


はぁ…溜息が出るよ……






そんな事を言ってから少し経った…


すると…



?「あれ?キスメにヤマメにパルスィに……誰?この人間。」



キ「紹介するね、彼は龍神君。穴から落ちて来ちゃったんだって。」



龍「拳咲 龍神です。」



キ「龍神君、彼女は燐。さとり様のペットだよ。」



燐「初めまして。」


「私は火焔猫 燐(かえんびょう りん)。」



火焔猫 燐

周りにドクロの霊魂があり、赤髪に耳が生えている。

見た通り、確かに化け猫だ。



龍「あなたが…」



燐「で?何の用なの?」



ヤ「実はさ、こいつを地上に戻す為にさとり様に相談しに来たんだけど…」



燐「なんだそう言う事か。今さとり様は留守だよ。」



キ「えぇ?そうなの?」



燐「うん、何か珍しく外の風に当たりたいとか言って行ったよ。」



ヤ「そうかぁ…」



燐「ところでさ、昨日のバケモノの叫び声みたいなの聞いたかい?」



おっと…

これは俺じゃん…



キ「あぁ…あれね…」



ヤ「う、うん…聞いた聞いた…」



パル「あ、あれは何だったのかしらね…」



龍「ほ、本当ですね…」



俺達は揃って苦笑いしながらそう言った。



燐「あの叫び声は一体…」



キ「そ、それより…空は?」



燐「あぁ、そう言えば姿が見えないような…」



燐が辺りを見回して居ると…



?「私を探してんの?燐。」



その声は燐の後ろから聞こえてきた。



?「おっ?見た事の無い人間だね。」



燐「落ちて来たんだって。」



?「落ちて来た?あっはっはっ!!!バカだな落ちて来るなんて。」



燐「空、あんたが言える事じゃないでしょ…」



?「うにゅ~…」


「ところでお兄さん、名前は?」



龍「拳咲 龍神です。」



?「お兄さんなのに敬語?まあいいや…」


「私は霊烏路 空(れいうじ うつほ)、よろしく!」



霊烏路 空

背中に翼があり、右手に何か筒らしき物を付けている。


何だこの筒…



龍「あの~…その手に付けている物は何ですか?」



空「あぁ、これ?これは…」



空は右手の物を俺に向けて構えた。


あれ?嫌な予感…



燐「ちょっ!空!!」



空「こうするんだよ!」



空は右手の物から炎のようなレーザーを撃ち出した。


もう嫌だ…勘弁してくれ…






全く、その通りだな。






ヴォーーーン!!!



炎のレーザーが目の前に来た瞬間、俺の全身が青い業火に包まれた。


世界はまるでスロー…


姿が龍に変わった瞬間、世界が元通りに動き出す。



ボォーーーン!!!



炎のレーザーが龍の体に直撃。

だけど龍は何事も無かったかのように首を鳴らし、こう言った。



龍「全く、俺が出なかったらどうするんだっての…」



俺が龍に変わったのを見た燐と空は驚いていた。



燐「ば…バケモノ…!!!」



空「一体何なの⁉」



龍「驚いたか。俺は龍神…名の通り、龍の神だ。」


「後な、俺と奴は自立しているから、奴が変身したんじゃなく、俺が奴と入れ替わった…と言う事だ。」



燐「もしかして、あの叫び声はあんたなの?」



龍「正解であり、不正解だ。」



燐「どう言う事⁉」



龍「奴は怒りの力で俺の姿を借りる事ができる。」



空「ややこしいよ全く…」



龍「お前…結構実力あるな。」



空「それが何…?」



龍「俺と戦え。」



おい…何を言っているんだよ龍…

お前が好戦的なのは知っているけど…


たまには戦わないと言うのを知らないのかぁ~!!!



空「ふふ…いいよ!私の力…」


「核融合の力をとくと味わえ!!!」



そう言って右手の物を龍に構える。


もういいです……

流れに任せます……



龍「核融合か…おもしろいなお前。だけど言っておく…」


「究極だろうがなんだろうが…俺にとっては、貧弱に過ぎない。」








続く…

さあ、次回は特別編。


その次はいよいよ新たなリメイクで再現していきます!


表せなかった部分、今の文才で何とか…



では、また次回に

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