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2章5話 古代文明のゴーレムとの戦闘

 それからすぐにレオノーラさんが辺りを見渡した。

 どうやら階段を探しているらしい。

 しかし、見つからずに苦労しているようだ。


「おかしいな? こういった遺跡には大抵階段があるはずなんだが……もしかしてこの遺跡はここで終わりなのか?」


 確かにこの遺跡にはこれより下に降りる階段はない。

 しかし、警備ロボモドキの後ろにエレベーターがある。


「レオノーラさん、ここから下に降りられそうですよ」


「……? ただの壁にしか見えないが?」


「にゃーもわかんないにゃ」


 まあ一見壁にしか見えないくらい壁と同化しているけど僕とアイザやハヤト君ならこれがエレベータだってすぐ気付く。

 なんたって押しボタンがあるのだから。

 さ~て下に向かうか~。

 そう思ってボタンを押すが反応しない。

 どうやら壊れているみたいだ。


「……レオノーラさん、少し時間を下さい。これを直してみます」


「え? 古代文明の機械を直すのかい? まあ私も中身に興味があるからいいだろう」


 早速指先にプラズマでプラスドライバーの形を作った。

 どうやらいかに高度だった古代文明でもネジは使われ続けていたらしい。

 ネジを外すと電気の知識を持っている僕からすれば簡単な配線が見えた。

 どうやら経年劣化で電線が断線しているのが原因らしい。


「なんだこの線の束は……? どれが何を意味するか全く分からないぞ……」


 まあ、知識がない人が見たらこんなのさっぱりわかんないだろうね。


「少し離れてください。すぐ直しますんで」


 万が一電気がレオノーラさんに流れないようにレオノーラさんには離れてもらう。

 修理はとても簡単、プラズマワイヤーを使って破損個所をつないで、あとはねじを締めるだけ!


「終わりました! 行けますよ」


「にゃ~? 終わったのかにゃ? にゃーは準備オッケーにゃ」


「……君、古代文明に詳しいな。うちの考古学隊に入ってほしいくらいだ」


 おもしろそうだけど考古学隊に入る話は丁重にお断りしてからエレベーターに乗る。


『シタニマイリマス』


「うお! 喋った!」


「喋ったにゃ!」


 そんなことがありつつもエレベーターは順調に下に下がっていく。

 最終的には地下数百メートルの深さにエレベーターは到着した。


『ドアガヒラキマス』


 ドアが開いた先には地下にあったおかげでほとんど風化が進んでいない何かの研究所があった。

 さっきみたいな兵器がレーダーにうようよ映っている。

 そのうちの一機が運悪くネコハかレオノーラさんを捕捉してしまった。


名前:軍事用警備ロボットEB-003392-L

ランク:A

説明:先の機体にバッテリーを搭載しコードを必要としなくなったタイプ。

二脚で軽快に動くため先の機体よりもランクが上がっている。


『警告! 侵入者確認! 侵入者確認! 侵入者は二名、警備ロボは直ちに対処されたし!』


 けたたましい警報と共に警備ロボが何機かこちらに向かってくる。


「な、なんだ、何が起こってるんだ!?」


 レオノーラさんが明確に焦る。

 だがしかし、今はレオノーラさんを気にしている暇はない。

 さっき二人を捕捉した警備ロボがレーザーを今まさに放とうとしているのだから。


「えぇい! やってやるさ! アイザ、プラズマシールドと念のためプラズマスモークだ!」


「了解、プラズマシールド、プラズマスモーク」


 アイザが赤外線をカットできるプラズマスモークを散布し、同じくカットできるプラズマシールドを展開したのを確認しながら放たれたレーザーを小型イージスで弾き、高速で接近する。


「プラズマブレード!」


 取りあえずレーザーを撃ってきた個体のバッテリーを斬り飛ばし、機能を停止させ、分解して遊ぶために収納する。

 後は、プラズマスモークがどれだけ二人を隠せるかだけど……。

 その後に数秒遅れてやってきた警備ロボは二人の熱源を捕捉できなかったのかここを通り過ぎて行った。

 そのおかげか警報がやっと鳴りやんだ。


「や、やっと何とかなったのか?」


「びっくりしたにゃ……」


 アハハ……まああの警報は正直言って僕もびっくりしたよ。


「ささ、奴らに感知されないようシールドを展開したからこれで自由に探索できるよ」


「おぉ! 助かる、ありがたい!」


 そう言うが否やレオノーラさんが奥に進み始める。

 レオノーラさんとネコハが警備ロボとすれ違う時にドキドキしていたのはご愛敬だ。

 しばらく探索して、何か重要そうな資料や機械を収納しているうちに、いつの間にか最深部に到着していた。


名前:技術試験宇宙戦艦Those whode defy 試作一号艦

ランク:SSS

説明:軍事衛星から魔力を供給することで軍事衛星と同じくらい頑丈な魔力シールドを展開できる艦だが、軍事衛星から一定距離離れると魔力シールドの耐久値が通常型と同じくらいにまで下がってしまう


 なるほど、直訳して歯向かう者って意味の艦か。

 どうやらここは軍が新造戦艦を作るための研究所だったらしい。

 そして、ベースになったであろう戦艦や他の艦級の艦もここにはたくさん置いてある。

 流石にこれを考古学隊の人たちに渡しても持って帰れないだろうし、ここに置いて行こうかな。


「なんだこれは? 何かの建造物だろうか……?」


 レオノーラさんが技術試験艦を見てそうつぶやく。

 まあ、流石に船ってのは見抜けないか。


「よし、見たいものは見れた。そろそろ上に戻ろうか」


 レオノーラさんの調査もあらかた終わったみたいなので上に戻ることにした。 

 考古学隊の所まで戻ると、レオノーラさんが真っ先に古代文明の警備ロボや機器、書類を出してくれと頼んできた。


「さて、早速研究するぞ! 三人ともご苦労だった! 報酬の金貨三枚だ」


 そう言って金貨を渡した後、すぐに研究に没頭し始めてしまった。

 これ以上の用事も特にないためギルドに依頼達成の報告をしに戻ることにした。

 あ、ちなみにエレベーターを直したプラズマワイヤーは消しておいた。

 こっちを研究されても困るからね。

 そして再度遺跡に入れなくなりレオノーラさんががっかりするのはまた別の話……。

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