第二十話 みぞれを冒険者に
「おはよう起きてるかー。」
俺は翌朝、みぞれを呼びに行った。
しばらくしてみぞれが出てきた。
「おはよう、今日は私の冒険者登録だっけ?」
あーそういや昨日言ってたな。
「そうだな、登録したら、ついでに依頼も受けに行くか。」
「依頼か~。こういうのなんかわくわくするわね~。とりあえず入って。立ち話も何だし。」
と言われたので、とりあえず部屋に入った。
「ここのベッド結構固いわね。ちょっと眠りづらかった。でさ~、私も冒険者になるって言ってたけど私の装備とかはどうするの?」
あーそういやそれもあったか。
確かにどうしよう。
「もちろん準備するけど、今はお金があまり残ってないから、すぐには買えないかも。」
「けど、いずれ揃えないと危ないよ?しゅうちゃんはどこでそのローブ買ったの?」
「これ、なんやかんやあって無料でもらったのよね。」
元値は金貨1、2枚ぐらいだったような。
「え~いいな~。そんな強そうなやつを無料でって。」
「ま、依頼とか受けて稼いでいくしかないよ。俺はあとちょっとでEランクからDランクに上がるから、その時は今より稼げるし。」
「それならまぁいいかな~。」
たしかあと十何とかぐらいで上がったよな?
なら意外とすぐに上がるかもな。
あっ、そういやみぞれってステータスどんな何だろう?
ちょっと見てみるか。
「なぁ、ちょっとお前のステータス見ていいか?」
「ステータス?そんなのあるんだ。私は見方知らないから教えて~。」
つーわけで、鑑定!
ステータス
名前:ミゾレ・カトウ
年齢:24
種族:人間
種族格:人間
レベル:1
体力:230
魔力:353
攻撃力:169
防御力:195
魔法:なし
パッシブスキル:なし
固有スキル:強化複製
スキル:鑑定
ん?【強化複製】?
意外と強そうな固有スキル持ってね?
ちょっとスキル効果見てみるか。
【強化複製】
触れた物を複製する。それを自分の思うように変えることも可能。
こいつ、めっちゃ有能なスキル持ってるし。
てかよく見たら、レベル1で俺の魔力超えてやがる。
ちょっと悔しい。
この鑑定結果をみぞれに報告した。
「え?・・・私結構強いスキル持ってない?」
「うん。なんならお前、レベル1なのに、レベル5の俺の魔力越してるのよ。」
「えへへ~すごいでしょ~。」
「すごい・・確かにすごいわな。」
こりゃ魔法も俺より上手くなるだろうな。
固有スキルもめっちゃ強いし。
俺の固有スキルも強いけど。
そこだけは譲らん。
って何張り合ってるんだか。
「ところでさ、スキルは使えそうなの?」
「ん~、あっ使えそう。えいっ!」
そう言って、みぞれは自分の着ていた服を目の前で複製した。
「じゃーん、できたよ。」
「おー、これめっちゃ便利だな。」
「色々使えそうだね~。」
ん、待て。
服が複製出来たって事は・・・
「なぁ、これでローブ複製できるんじゃね?」
「確かに!今ちょうど着てるね。じゃあ触れて・・・えいっ!」
そうして目の前に俺と同じローブが出現した。
「これを・・・こうして・・出来た!」
さらに、ローブが一瞬光ったかと思ったら、色が紺色に変わってた。
なにこのめっちゃ便利なスキルは。
最初装備代気にしてたけど、そんな心配いらなくなったな。
「よし、装備も用意できたし、ギルドに行こ~。」
「ああ、そうだな。」
用意が出来たので、早速俺たちはギルドに向かった。
しばらく歩いて俺たちは冒険者ギルドに着いた。
「わぁ!ここが冒険者ギルド?すごい!私がホントに冒険者になれるのね。」
「とりあえず、早く登録しに行って来い。ほら、登録代。あとフルネームで書くなよ。名字は平民に広まってるかわからんし。」
「は~い。って言っても私文字とかわからないよ?」
「そこはどうにかなるから大丈夫。書類を書くだけだからなんとかなるなる。」
そう言ったら、ちょっと不安そうな顔でみぞれが登録に向かった。
なんで俺も一緒に行かないか?
俺はその間に依頼を探そうと思ってな。
だから今依頼書が貼られた壁の前に立ってるんだが。
どういうのがいいかな?
初心者向けの薬草採取?それとも魔法見せる&教えるために討伐依頼?
そこで考えてたらみぞれが戻ってきた。
「登録終わったよ~。意外と簡単だったね。それに書類が消えて自分に降ってくるのすごかった~。これぞファンタジー!って感じだね。」
あ、ここで新規登録する場合もあれやるのね。
「それで何やってるの?」
「今は依頼受けようと思ってるけど、どれがいいかなーって思ってさ。どれがいいと思う?」
「ん~、私初めてだし簡単なのがいい。」
簡単なの、薬草採取とかか?
テンプレ依頼の一つであるから、こいつも知ってるか。
「なら薬草採取とかか?」
「いいね、楽しそう!私それやりたい!」
「ならこれにするか。」
俺は壁から薬草採取の依頼書を取った。
「よし、じゃあ早速行くか。」
「お~!」
俺たちは、依頼書をカウンターに持ってったあと、採取場へ向かった。
薬草採取がテンプレ依頼と思ってるのは、僕個人の意見です。




