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詩全集

生まれたての力なき詩

作者: 那須茄子

少女の叫び

ゆっくり聞かせて

消えて意味もなくなる

言葉の矛盾螺旋


救い出されたくて

言葉をあれだけ考えていたのに

時間が経ち過ぎて忘れてしまう


こうなれば私の翼で

羽ばたけ空へ


白と青が約束を結んだセカイ

泣き出しそうな鳥たちが沈むように飛んでいる

生まれたての力なき詩

今はまだ拙い言葉でもいつかきっと

誰かの耳に届いたらと願う

埋め尽くされた夢の端に

少女の夢をおいて元の世界に下りよう


一人の少女の夢は叶えられないものだった

少女はそれでも救われたくて

綺麗な声を振り絞り

考え尽きるまで哲学的思考を働かせた


そして

消滅を象徴した詩の束を再生した

意味もなく消える言葉の矛盾螺旋

少女の叫び

ゆっくり聞かせて


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― 新着の感想 ―
[良い点] 物語のような詩ですね。 うまく言葉にできませんが、胸にグッと来るとても素敵な詩ですね。 素敵な作品をありがとうございました!
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