表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩全集

生まれたての力なき詩

作者: 那須茄子

少女の叫び

ゆっくり聞かせて

消えて意味もなくなる

言葉の矛盾螺旋


救い出されたくて

言葉をあれだけ考えていたのに

時間が経ち過ぎて忘れてしまう


こうなれば私の翼で

羽ばたけ空へ


白と青が約束を結んだセカイ

泣き出しそうな鳥たちが沈むように飛んでいる

生まれたての力なき詩

今はまだ拙い言葉でもいつかきっと

誰かの耳に届いたらと願う

埋め尽くされた夢の端に

少女の夢をおいて元の世界に下りよう


一人の少女の夢は叶えられないものだった

少女はそれでも救われたくて

綺麗な声を振り絞り

考え尽きるまで哲学的思考を働かせた


そして

消滅を象徴した詩の束を再生した

意味もなく消える言葉の矛盾螺旋

少女の叫び

ゆっくり聞かせて


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 物語のような詩ですね。 うまく言葉にできませんが、胸にグッと来るとても素敵な詩ですね。 素敵な作品をありがとうございました!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ