どうか! 僕と“復縁”してくれませんか?
僕は結婚して、3年目になる奥さんがいた。
彼女は僕をずっと支えてくれていたというのに、、、。
僕は仕事が上手くいかずに、落ち込んで一人で飲み歩いていた。
お酒に飲まれて、飲み屋のお姉ちゃんの家に泊る事も多々あった。
そんな時でさえ、彼女は寝ずに僕の帰りを持っていてくれた。
彼女はどんな時も、僕の“味方”だったんだ。
・・・それなのに、僕は彼女を本気で裏切ってしまった。
飲み屋のお姉ちゃんのお腹に僕の子供がいると言われる。
僕はその事を、素直に奥さんである彼女に話した。
『・・・ごめん、飲み屋の女の子に僕の子供がデキたらしいと言われた。』
『また、“浮気”したんだね。』
『あぁ、ごめん、でも、彩と別れたくないんだ!』
『でも? その子に子供がデキたんでしょ!』
『・・・ううん、』
『じゃあ、“別れるしかないじゃない!”』
『・・・彩、』
『もう私達、終わりにした方がいいんだよ。』
『そんな、僕は彩の事を一番大事に、、、。』
『そんな言葉信じられないよ、ごめん。』
『・・・・・・』
『もう、限界だよ。』
『・・・ご、ごめん、』
『後で、離婚届用意しておくから、』
『・・・あぁ、ううん、』
・・・全て! 僕が悪いのは知っている。
でも? まさか!? 僕と彩が別れる事になるとは思ってみなかった。
ほとんど毎日、飲み歩いてきて飲み屋のお姉ちゃんの家に泊ってくる夫
でも、彼女は許してくれていたから。
本当に、別れる事になって僕はビックリしたのとショックで立ち直れ
なかったんだ。
僕は完全に、彼女に甘えていたのかもしれない。
彼女だけは、絶対に僕を切り捨てたりしないと勝手に僕は信じていた。
僕は家からほとんどぜず、家でお酒ばかり飲んでいた。
奥さんである彼女を僕は心から愛していたんだと再確認しながら
後悔に苛まれながら。
【戻ってきてほしい! 僕と過ごしてきたこの家に。】
*
・・・3週間後。
僕との子供がデキたと言った女の子から僕と会いたいという
連絡を受ける。
僕は直ぐに、女の子に会いに行った。
『妻とは別れたよ。』
『えぇ!?』
『君との間に子供がデキたんだ、別れてもおかしくないだろう。』
『ごめんなさい! 実は、“子供はデキてなかったの”』
『えぇ!?』
『・・・まさか!? 貴方が奥さんと離婚してるとは思ってなかった。』
『そっか、それなら良かった。』
『・・・本当に、ごめんなさい。』
『いいんだ! 全部、僕が悪いんだから。』
『奥さんの事、まだ好きなんでしょ?』
『勿論! 好きに決まってるよ。』
『じゃあ、奥さんに謝って、ヨリを戻してみたら?』
『・・・ううん、』
僕と一回だけ、一夜を共にした女の子との間に子供はデキていなかった。
でも既に、彼女とは離婚が成立している。
それでも僕は、彼女と別れた事をずっと後悔している。
【もう一度! 彼女と復縁したい! 彼女に今から会いに行こう!】
僕は咄嗟に、別れた彼女に電話した。
『もしもし? 彩?』
『・・・急にどうしたの?』
『話したい事があるんだ! 今から会えないかな?』
『今から?』
『直ぐ近くに来てるんだよ。』
『・・・分かったわ、少しなら会ってあげてもいいわよ。』
『ありがとう!』
・・・僕は彼女と会うなり、説明して【復縁】してもらえるように
説得するも撃沈してしまった。
彼女は既に、僕への愛情がなくなっていたらしい。
僕はそんな事にも気づかず、必死に浮気相手との間に子供がデキて
いなかった事を説明したんだ。
カッコ悪かったけど? 彼女に言えてよかった。
世の中は、そんなに簡単に上手くいかない!
それでいい! これからは少しずつでも彼女の僕への愛情を増やし
てもらえるように頑張るつもりだ!
失った信頼も全て一からやり直すよ。
そして、いつか? 彼女が僕と復縁してもいいよと言ってもらえる
ように、コツコツ努力していくしかない。
この事は、僕にとっても良い勉強になったから“よし”とする!
最後までお読みいただきありがとうございます。