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獣使いたちの冒険者記録  作者: 砂霧嵐
ある日森の中で出会うのは冒険者と渡り人
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18 渡り人冒険者 ミツル

「長々と話してしまいましたが、これで冒険者登録は終わりです!最後に、冒険者の身分証明となる『魔石』をお渡ししますね。

あ、魔石というのは無法帯で採れる、魔力を吸収・放出する不思議な石です」


ミツルの疑問に先回りして答えたナビリスが魔水晶へ魔石を近付けると、透明だった魔石がどんどん鮮やかな青色になった。

ミツルの魔力を吸い込んで色づいたらしい。


「はい、これで魔石の中にミツルさんの魔力や冒険者情報が入りました!詳細はギルド機密です!魔石は壊れにくいですが紛失されるとちょっと手続き面倒なので、こちら失くさないようお持ち下さいね」

「皆どうやって持ってはるん?」

「んー…多少加工しても大丈夫ですので、ペンダントになさったりアンクルにしたり…ああサイさんは短剣に仕込んでましたよね?」

「あー見た見た赤い石!あれがサイさんの魔石やってんな!」

「そうだ。あの短剣は俺が手放すことはないからちょうどよくてな」


ミツルはとりあえず加工するまでは大事にハンカチでくるんで、鞄に入れておくことにした。


「ちなみにこの魔石を受付カウンター横の魔道具…冒険者測定器に翳すと、その方の大体の強さが分かるようになってますよ」

「おう、魔力どんくらいあるか、体力がどんくらいなのか、身分とか、段階表示される。まあやってみたら分かるぜ」

「もう説明とか終わったんやったらめっちゃ測りに行きたいんやけど」

「んじゃ行くか!」


クロルドに誘われて再びギルド受付へと向かう。

冒険者測定器を見て「見た感じATMやん」と言ったので似たような魔道具がチキュウにもあるのだろうと周りは思った。


「この手元の真ん中にある窪みに魔石を入れてみろ。加工してても近くまで持って行けば読み取られるぞ」

「ATMの現金入れるとこみたいやなぁ。ほな早速」


ちょっとわくわくしながら鞄から魔石を取り出し、真ん中の窪みに魔石をぽいっと入れると目の前の測定器に結果が浮き出た。



名前:ミツル・マツシマ 男 16歳 獣使い

種族・称号:渡り人・精霊の寵児・精霊王の加護・導かれた人・神狼王の贔屓


冒険者ランク:ポーン級

レベル:5

体力:G+ 一般人レベル

魔力:D+ そこそこ

攻撃/防御:E/E 一般冒険者レベル

特殊スキル:異世界魔道具マスター・■■■■



「おおー!出て来た!ゲームみたいや!」

「待て待て待て!!」

「げえむ…は置いといて色々聞きたいことがあるんだが?!!なんだこれ!伏せ字もだが称号!称号多くないか!?」

「せ、精霊の寵児はまだ分かる…気がするけど、何!?ミツルちゃん神狼王と知り合いなの?!」

「いや神狼王て誰や!かっこええけど知らん!知らんけど俺も聞きたい、ポーン級て何?!普通E級とかちゃうん?!」


既に外は夜になっていて営業も終わる寸前であるため、冒険者ギルド内には人影が少ない。だが、それでもギルドマスターたちが騒いでいるととても目立つ。

ギルド内にいた冒険者たちは受付の周りに集まって何事かと見守るのであった。

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