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誰かボクを殺してくれ ~不老不死でLv.-9999の災厄ダウナーは今日も死にたがる~  作者: ゆに
第2章 災厄のダウナー

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第56話 星の巡る地⑧


~星霊都市アーカルム 軍会議室~

 

 「・・・・お前が本部からの援軍ということか?」

 

 会議室にいるのはレインとルードの二人。

 

 「アンタの噂は前から聞いてるよ。」

 「最年少でしかも女で、帝国の将軍にまで上り詰めた化け物って―――」

 「みんな言ってるぜ!」

 

 「・・・・・下らない。」

 「私は本当は地位などどうでもよいと思っている。」

 「ただ、世界はそうじゃない―――」

 「強い者はより高い位に・・・逆に弱者は地の底を這い蹲る。」

 「そうしてこそ、世界は上手く回る。」

 

 

 「ヒュ~~、言うじゃないか―――」

 「アンタとは分かり合えそうだ。」

 

 

 「茶化すな―――」

 「ここに来たってことは何か伝えたいことでもあるのだろう?」

 

 

 「あぁ、ヴィクター博士からの伝言だ!」

 「解放軍で不死身のダウナーがいるらしい。」

 「そいつはどんな攻撃も通用せず、どんな者も一瞬で消してしまうらしい。」

 「博士の片腕もその化け物にやられちまったって話だ。」

 

 どんな攻撃も通用せず、どんな者も一瞬で消す・・・・。

 

 いかにも博士が好きそうな存在だ。

 

 「で、そいつがどうした?」

 「気を付けろとでもいいたいのか?」

 

 「まぁ、そんな所だろう―――」

 「だって、アンタあの博士の最高傑作って話だしな。」

 

 最高傑作か・・・。

 

 所詮は私も彼の玩具にしか過ぎない。

 

 「で、博士からこんな物を預かった!」

 

 ルードがある物をレインに投げる。

 

 「コレは・・・!?」

 

 「その例のダウナーに対抗できるかもしれない試作品らしい。」

 「まぁ、アンタにそれを使ってもらいたいってことみたいだぜ。」

 

 あのマッドサイエンティストは―――

 

 まぁ、いいだろう。使ってやる。

 

 レインは渡された物をその身に付けた。

 

 

~星霊都市アーカルム近郊 上空~

 

 シロの背に乗り、アーカルムを目指すミナス。

 

 「それにしても君が次元の狭間(あそこ)の出身者だったとはね―――」

 「正直、ちょっと驚いたよ。」

 

 「意外でしたか?」

 

 「いや、なんとなく懐かしい匂いはしていたんだ―――」

 

 

 シロとミナスはそんな会話をしながらアーカルムの近くまで来ていた。

 

 「帝国の奴らもこちらに気付いたようです―――」

 「少し、速度を上げますので、落とされないようにお願いしますね。」

 

 そう云って、シロが速度を上げる。

 

 ミナスはペタッとへばりつくようにシロの背中にくっつく。

 

 帝国の対空魔導兵器が一斉にシロへ向けられた。

 

 元々、空への警戒は強くない。

 

 どれだけ最新技術を用いたとしても大した数が無ければ、強者であるシロを止めることは難しい。

 

 シロは撃ち出される弾幕の嵐を駆け抜け、ミナスをアーカルムの上空まで連れてくる。

 

 「流石だね―――」

 

 「褒めたって何も出ませんよ。」

 

 「そっか―――」

 

 「それにここからは貴方の仕事です。」

 「存分に暴れてきてください。」

 

 「うん♪」

 

 ミナスは自分からシロの背中を飛び降りた。

 

 上空数百メートル。

 

 そこから飛び降りるミナス。

 

 常人ならこの高さから落ちたら絶命するだろう。

 

 

 ドスンっ―――!!

 

 

 「さぁ―――、始めようか。」

 「救済の瞬間(じかん)を―――」

 

 しかし、ミナスは不死身の存在。

 

 彼は死なず、痛みも感じることはない。

 

 すぐに身体の細胞は修復を始める。

 

 「貴様は一体、何者だ!!」

 

 すぐさま、アーカルムに駐留している帝国兵にその存在がバレ、囲まれた。

 

 あれだけデカいドラゴンから落ちてきたのだ、当たり前の話だ。

 

 「能力値降下ダウン!」

 

 「ぐあああぁぁーーーー!!!」

 

 初手、いきなりの弱体化魔法。

 

 帝国兵は倒れ、ドロドロの黒い液体になって溶ける。

 

 最近はリアが周りにいたり、味方を気にしながら闘う必要があって、自分を出し切れなかった。

 

 でも今日は違う―――

 

 久しぶりに周りを気にしないで暴れることができる。

 

 「やっぱり、ボクはこっちの方が気楽でいい。」

 

 

 アレが、彼の力・・・。

 

 ご主人様(マスター)から聞いていたことが本当だとすると、ここにいれば私も危ない。

 

 ご主人様(マスター)からの指示通り、後は彼に任せることにしましょう。

 

 シロはミナスを残し、その場から離れる。

 

 ミナスは帝国を屠る為の爆弾として投下された。

 

 「能力値降下ダウン!」

 

 「能力値降下ダウン!!」

 

 「能力値降下ダウンゥ~~~~!!!」

 

 次から次へとやってくる帝国兵を瞬殺するミナス。

 

 帝国兵も負けじと銃火器を用いてミナスを攻撃するが、彼には通用しない。

 

 まるで化け物―――

 

 

 いきなりやってきた彼を見て、帝国兵達に緊張感が走る。

 

 数という意味では向こうは一人、こちらは万の兵を抱える。

 

 しかし、こちらの攻撃の一切がヤツに通用している感じがない。

 

 そして、極めつけはその殺し方だ―――

 

 触れることなく、次々に同胞がやられていく。

 

 それもドロドロの黒い液体に変えられるという無残な殺され方。

 

 もしかして次は自分の番?

 

 そう思う兵士たちは少なくない。

 

 「ひぃ、ヒィ~~~っ!!!」

 

 「あっ、貴様!!勝手に持ち場を離れるなっ!!」

 

 

 異様な恐怖が場を支配する。

 

 「ねぇ?君達のボスを早く出してよ―――!!」

 

 黒剣将軍レイン―――

 

 先ほどの戦いでは彼女に4千以上の騎馬がやられた。

 

 

 

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