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終わり
調和の像は見た目こそ、人によっては鬼だ、天使だ、悪魔だ、といろんな言い方に言う。ちなみに僕は? そう天使かな? 理由は特にない。なんとなく、そう見えただけの話だ。僕が前に調和の像を見に行ったことを思い出した。それは非常に不可思議なもので、ここを守るシンボルでこの島を守っている。この青島が壊れたら、僕たちはどこへ行くのか? それはわからない。結果として僕は海をただよい九日後に船に救出された。
僕たちは騙されたんだ。
シュウは敵国のスパイだった。
僕たちが安心している中、ひそかに調和の像を壊しに来たのだ。
そんなの誰もがピンとくる?
いや、調和の像の付近は男性は魔法で立ち入れないことになった。
悠馬だけが気づいてた。シュウは女性だ、ということに。
何かすごい音が鳴ったと思ったら、シュウは調和の像を爆弾で壊した。そうして結界は壊れた。僕たちは海に漂い、青島にいた1000人くらいのうち助かったのは僕を含めて12人だけだったと聞いている。あのあと僕はホームレスになって町から町へただよい、そして今はコンクリートの町に住んでいる。




