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青島  作者: のぶ
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到来

戦争が始まったという、国王陛下のメッセージがあった日こそ、みな不安に感じていた。僕と幼なじみの悠馬も「おれは十五歳で死ぬのかな?」と、つぶやいていた。でも、爆弾の音が鳴らず、そして誰一人として戦場に送られることがない青島は昨日と変わりがなかった。逆に言うと、死刑制度が整っていて、毎日絞首刑で次から次へと死刑囚がこの世をクビになる楽園なんてあるのだろうか? と、そう考えたりもした。

青島に流れ着いたアノヒトが、こうして青島を壊すまでは。

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