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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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407 魔法学園祭準備 2

 その黒板に書かれた配役表を見た俺は思わず叫んだ!


「え?何、これ!」


愕然とする俺にエトワールさんが平然と答える。


「え?見ての通りよ?

ちゃんと希望通り、王子でも魔法使いでもないわよ?」

「いや、たしかにそうだけど・・・」


迂闊!

まさかこう来るとは思わなかった!

そりゃそうだろう!

だって主役は御姫様だぞ!

普通、女がやると思うだろ!

いくら何でも男の俺が主役はないだろう!

そもそも何で男女が逆転しているんだ?


「大体、何で男女が逆なの?」


俺が聞くと、アインとビクトールが答える。


「ああ、それは配役を決める時にシルビアが男女逆の方が面白くなると言ってな」

「女子がほぼ全員それに賛成したのさぁ、男子が逆らえる訳ないだろぅ?」

「ぬぬぬ・・・」

「あはは、それに芝居とはいえ、シノブをいじめる役って何だか面白そうだからね?」


シャルルが笑いながらそう言うと、アインもニヤリと笑って答える。


「おう!俺もそれがしたくて母親役になった!」


むむむ・・・アインは師匠のグロスマン天魔道士から俺に決して逆らってはいけないと釘をさされているらしい。

しかし芝居の上でなら俺に対してやりたい放題で、それも堂々と出来るので立候補したという訳か!


「まあ、僕もそんな所かなぁ?」


ビクトールよ!お前もか!

お前ら!三人揃って、そんなに俺をいじめたいのか!

シャルルはともかく、他の二人は何か変なストレスがたまっているんじゃないのか?

しかし俺は魔法使い役を見て抵抗を試みる。


「でも!魔法使い役はアンジュじゃないか!」


魔法使い役は大抵女子と聞いている。

それが男女逆なら魔法使いは男になるはずではないのか?

その俺の疑問に今度は女子たちが答える。


「ああ、それはね。

このお芝居で魔法使い役って言うのは、一番使役物体魔法がうまい人間がなるのが慣例なのよ。

別に男女関係なくね。

ただイメージ的に女子がやる事が多いだけなのよ」

「それで実際に、さっき皆で馬車をタロス魔法で作ってみたの。

そうしたらエトワールが問答無用で出来が良かったのよ!」

「ええ、他のが話にならない位の出来でね」


そりゃエトワールさんはゴーレム大会の芸術部門で準優勝するほどの人だ。

馬車を作らせたって、さぞかし豪華絢爛な物を作れるはずだ。

そうなるのが当然だろう。

しかしエトワールさんは俺に熱弁する。


「確かに魔法使い役も面白そうだわ!

でもね、私は総監督と魔法演出をやりたいのよ!

だから魔法使い役は辞退したの」

「それで残りの中からエトワールが何人かに指導して馬車を作らせてみたら、アンジュとフレイジオが一番出来が良かったの」


まあ、それも納得だ。

この二人の使役物体魔法はぶっちぎりだからな。

美的感覚もいいしね。


「それでフレイジオは意地悪な姉の方をやりたいと言ったから、自動的に魔法使いはアンジュがやらざるを得なかったのよ。

本人もそれがやりたいと言っているしね」

「ええ、是非、魔法使いの役は私にやらせて欲しいです!」


そう言って鼻息も荒くアンジュが力説する。

うん、魔法使いに憧れていたアンジュだ。

芝居でも魔法使い役はやりたいだろうな。


「そんな訳でシノブ君は、御姫様役に決定した訳で~す」

「ええ~?」


いや、何でそれで主役が俺に決定する?

俺が抗議しようとすると、女子たちがキャイキャイと騒ぐ。


「ええ、ビクトールやフレイジオの姫役も見てみたいけど、やっぱりシノブ君よね?」

「そうよ、とても期待してるわ」

「小さいし、可愛いから絶対にはまり役よね~」

「それにこの配役ならビクトールとフレイジオの貴族令嬢姿も見られるしね!」

「あの貴族然とした二人の貴族令嬢姿も見ものよ~」

「って言うか、ビクトールは本当に貴族でしょ!」

「そそるわ~」


その様子を見てアインが俺に呟く。


「な?シノブ?

お前、これに逆らえるか?」

「うう・・・」


残念ながらこの女子連合軍には逆らえそうにない。

こうして俺は主役の姫様役をやらされる事となった。

そして最後に取りまとめるようにシルビアが賛同を求める。


「では配役はこれで決定と言う事でよろしいですか?」

「異議な~し!」

「異議なし!」

「異議な~し!」


ぬう~ここは昭和の株主総会か?

総会屋が何人もいやがる!


「特に反対意見もないようなので、配役はこれに決定します。

ではシノーラ姫様?よろしくお願いしますね?」


真面目そうにそう言ったシルビアの目の奥は笑っていた。

その瞬間、俺は全てを悟った!

しまった!

これはシルビアの罠だ!

俺はまんまとシルビアの罠に嵌ったのだ!

しかしもう逃れられない!

最初からシルビアはそのつもりで出し物をこの劇にしたのだ!

おにょれ、シルビア!



家に帰った俺たちはミルキィやポリーナたちに劇の事を説明した。


「え?シノブ君が七色靴の御姫様役に?」

「そうなんだよ」

「王子様は?王子様の役は誰なんですか?」

「シルビアさ」


それを聞いたミルキィが一瞬で全てを察して、憤慨して抗議する。


「ずるいです!シルビアさん!

私がその役をやりたかったです!」


しかし抗議するミルキィにシルビアはしれっと説明をする。


「あら?しょうがないわよ?ミルキィ?

これはクラスの会議で決まった事だから・・・

別に私が決めた事ではないしね?」

「ぬぬぬ・・・」


いや、明らかにこれはあなたがクラスの皆を誘導して決めたと思うのですが?

シルビアさん?


「でも確かに面白そうは面白そうですね?」


と、ポリーナ。


「あはは、そうだね?

僕もどうやってシノブをいじめるか楽しみだよ!」


そのシャルルの言葉にポリーナが驚いて質問をする。


「え?フレイジオさんは何の役なんですか?」

「意地悪なお姉さんの役さ」

「まあ、そうなんですか?」


軽く驚くポリーナの横でミルキィが未練たらしく、要求する。


「うう・・・せめて私も意地悪な姉の役を・・・」

「いや、ミルキィは学年もクラスも違うから無理だって!」

「ミルキィさん、せめて私と一緒にそのお芝居を見に行きましょう」

「はうう・・・」


ポリーナに諭されて、ミルキィもようやく諦める。

俺たちが騒いでいる横で、アンジュは魔法使い役として七色の靴をタロスで何回も作って、魔法監修のエトワールさんと一緒に、あーでもないこーでもないと言って考え込んでいる。

そこには二人がタロスで作った様々な種類の七色の靴が転がっている。

それは7色に燦然と輝いていたり、時間ごとに色が変わったりと色々だ。

どうやら二人はかなり気合を入れて衣装と靴を考えているようだ。

エトワールさんは使役物体魔法部にも入部しているので、両方兼任で中々忙しそうだ。

他のみんなもシャルル以外は、それぞれ何らかの部に入って色々と手伝っている。

仕方がないので、二人に負けじと俺も料理部や窮理部の出し物も色々と考えた。


そして学園祭の当日はやって来た!



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