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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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028 エレノア購入!

 エレノアを買う覚悟を決めた俺は三人の前で言った。


「わかりました。

では、正直に言いましょう。

私の今の財産は、貨幣と金の延べ板を持っています。

それはおおよそ貨幣が大金貨、金貨、大銀貨、銀貨、大銅貨、銅貨がそれぞれ約千枚ずつです。

それと金の延べ板は10カルガルンの物が100枚、1カルガルンの物が100枚です。

だから支払い金額は全ての貨幣を五百枚と、金の延べ板を大小50枚ずつ、計100枚とさせていただきたい」


その俺の言葉に奴隷商人二人は即座に固まった。


「え?」


二人が状況を理解していないようだったので、俺はもう一度繰り返す。


「もう一度言う、金銀銅全ての貨幣を五百枚ずつ支払います。

それと金の延べ板を大小100枚です」

「ご、500枚ずつですか?」

「金の延べ板を100枚?」


ベルヌさんとアルヌさんが驚くのも無理はなかった。

全ての貨幣を五百枚ずつといえば、金額で言えば総額は大金貨555枚分と銀貨555枚分にもなる。

例によって令和の世の日本であるならば五億五千万円以上の金額だ。

それだけの金があれば、この世界では城が広大な領地つきで買える事は間違いない。

おそらくは王侯貴族と言えど、そうは簡単に出せる額ではない。

この奴隷商館が大きめの商館だったとしても、そんな取引をした事がないのはほぼ間違いがないだろう。

さらに金の延べ板が大小100枚だ。

大金貨が仮に1枚100gだとして、この世界では、だいたい金1gが、地球での1万円位に相当するようだ。

だとすれば、10カルガルンの金の延べ板は、1枚でほぼ1億円に相当するはずだ。

ならばそれが50枚で約50億円、同様に1カルガルンの金の延べ板は50枚で5億円となり、合計およそ55億円、貨幣と合わせれば、おそらく少なくとも60億円以上、つまり6億ザイ、金貨の枚数で言えば、6万枚以上の価値になるはずだ。

多少の誤差はあるだろうが、途方も無い金額なのは間違いない。

いくらエルフと言えども、過去にこんな金額の奴隷がいたとは思えないし、今後もこんな大きな商売がないのはほぼ確実だろう。


「そ、それは本当でございますか?」


そのあまりの凄まじい金額に、驚き震える先代主人にエレノアが保証する。


「べルヌ殿、わが主人がそう言っているのです。

間違いはありません」

「そうだ、嘘ではない。

今この場で、すぐに支払う」


そう言って俺はマギアサッコを開けると、中から次々と大金貨、金貨、大銀貨、銀貨、大銅貨、銅貨を二人の目の前にジャラジャラと出していく。

次々と積まれていく金貨、銀貨の山に、アルヌさんとベルヌさんは驚きのあまり、声も出ないでいる。

「・・・」

もちろん実際にはこの3ヶ月で色々と使ってしまった分があるので、正確に言えば大金貨は千枚と少々あるが、金貨は千枚はない。

逆にお釣りで増えているので、銀貨や銅貨などは千枚以上あるだろう。

しかしそんな物は誤差の範囲内だし、相手もそれで良いと言っている。

そもそもがこちらの言い値なのだし、大金貨と金貨さえ間違えなければ、この場合、あとの銀貨や銅貨などはそれ自体が誤差の範囲内だろう。

やがて放心した状態から元に戻ると、息子のアルヌが父親に問いかける。


「父さん、これは千枚箱と百枚大箱を持ってきた方が早いんじゃないかな?」

「そうだな、お前持ってきてくれ」

「わかったよ」


しばらくするとアルヌがいくつかの箱を抱えて戻ってくる。


「ほら、父さん」

「うむ、ではお前も手伝ってくれ」

「はい」


バーゼル親子は俺の出した硬貨を箱に詰めていく。

どうやら大きな箱は金貨や銀貨が千枚入る箱で、小さな箱は大金貨や大銀貨が百枚入る箱らしい。

目の前に文字通り、山と積まれた貨幣を次々に箱に入れて、箱が足りなくなると、どこからか追加で箱をアルヌが持ってくる。

俺は硬貨を半分出し終わると、さらに金の延べ板を50枚ずつ出し始める。

ベルヌさんとアルヌさんはそれぞれに分かれて、俺の出した硬貨と金の延べ板を数える。

やがてしっかりと全ての硬貨と、金の延べ板の枚数を数えた親子は答えた。


「はい、硬貨は全てきっかり五百枚ずつございます」

「こちらも10カルガルンの金の延べ板が50枚と、1カルガルンの金の延べ板が50枚、それぞれ間違いなくございます」

「うん」

「ではこれでエレノアは本日より正式にあなた様の物でございます」


書類を作り、エレノアの奴隷の首輪に魔法をかけて、所有者の変更と確認をする。

こうしてエレノアは完全に名実共に俺の所有物となった。



商館を出た俺は思わず伸びをした。

横にはもちろんエレノアがいる。

もう彼女はフードをかぶっていない。

その美しい素顔を日の下に晒し、俺に微笑んでいる。

ここ数ヶ月、特に最後の数日を鬱々としていたのが、嘘のように清々しい気持ちだ。

しかし俺はエレノアに聞かずにはいられなかった。


「これで、今日からエレノアは本当に僕の物だね?」

「はい」

「間違いないよね?夢ではないよね?」

「はい、間違いはございません」

「突然、逃げて、いなくなったりしないよね?」

「はい、大丈夫です」

「ずっとずっと一緒にいてくれるよね?」

「はい、これからエレノアは御主人様と常に一緒でございます」


そのエレノアの言葉を聞いて、俺はやっと一安心して言った。


「あの・・・しつこく疑ってごめんなさい・・・

でも、自分がエレノアを買えたのが、どうしても信じられなかったし、本当に君がずっと僕のそばにいてくれるのかが、心配でしょうがなかったから・・・」


俺が心配そうに話すと、エレノアは俺を安心させるように保証する。


「大丈夫でございます。

これより私、エレノアは御主人様が私を売ったり、捨てたりしない限り、いつまでもお仕えさせていただきます」

「うん・・・それならいいんだ」


エレノアの言葉にようやく安心した俺に、エレノアの方から話しかけてくる。


「はい、それにしても・・・」

「それにしても?」

「あれほどの額を払うとは流石に驚きました」

「そうなの?でも全財産の半分が君の値段と言う話しだったからなぁ・・・」


俺としてはごく当たり前の事をしただけのつもりだったので、その件に関しては大して感慨がない。

だが、エレノアには相当の驚きだったようだ。


「ええ、正直言って、御支払いは、あの10分の1、いえ100分の1の額でも構いませんでしたのに・・・」

「いや、君を購入するのに、嘘はつきたくなかったんだ」


実際、俺にはそれはエレノアの価値を貶めるような気がした。

もちろん、それは単なる俺の感情で、実際には意味がなく、馬鹿馬鹿しいことだというのはわかっている。

しかしエレノアには十分それだけの価値、いや、それ以上の価値があるとは思ったし、俺はエレノアに自分がそう思っている事を知って欲しかった。

だから俺は正直に自分の財産を言って、その半分を出したのだ。


「ありがとうございます。

実はあの金額の設定はこれから仕える方が私の事をどう御考えになっているのか、不安で、その御心が知りたくて、設定したのです。

財産の半額にしたのは私が仕える方の半身として、一生仕えるつもりの証で、金額は正直いくらでもかまいませんでした。

しかし御主人様は本当にお持ちの財産の半分を出していただけました。

それもあれほどの金額を・・・今の私は感謝の気持ちを抑え切れません」


まあ、そんな事だとは思ったけどね・・・だって実質こっちの言い値なんだもん。

だが、もちろん後悔はしていない。

新しい人生が始まって半年も経たないうちに、いきなり俺の財産は半分になってしまったが、エレノアにはそれ以上の価値があると本気で思っているからだ。

おそらく全財産を寄越せと言われても、俺は正直に全財産を渡しただろう。


「確かに財産は半分に減ったけど、別にそれで今すぐ生活に困る訳ではないし、気分は悪くない。

むしろ気持ち良いくらいだよ」

「そうですか?」

「ああ」


それにあれはそのほとんどが神様からもらった財産だ。

言うなれば宝くじで当たったような物だ。

多少は迷宮で稼いだ分もあるが、基本的に自分で汗水働いて稼いだ物ではない。

その迷宮で稼いだ分とて、エレノアが一緒にいてくれたおかげだ。

それを考えると逆に心苦しいくらいだ。


「いずれにせよ、私をお買い上げていただいてありがとうございました。

今日から誠心誠意尽くさせていただきます」

「うん、よろしく」


こうして俺たちは宿屋へと向かった。



それにしても奴隷商館から宿屋へ向かう短い道の間ですらエレノアは目立った。

何しろただでさえ珍しい絶世の美形エルフなのだ。

それが奴隷の首輪をしている。

しかも付き従っているのは年端も行かない少年なのだ。

確かにそれは珍しく、興味を引かれるだろう。

その好奇の目を見て、自分が早速やらかしてしまった事を知る。

(しまった・・・そこまでは考えていなかったなあ・・・)

しかし、こればかりはどうしようもない。

フードを被せておいたままで連れて歩けば良かったのかも知れないが、それも何だか嫌だ。

自慢して歩きたい訳でもないが、別に悪い事もしていないのに、顔を隠すのも変だと思ったからだ。

それにしても美人の嫁をもらうと、男は気苦労が多いと聞いた事があるが、今の俺はそんな気持ちかも知れない。

周囲の好奇の目線に気づいたエレノアが俺に話しかけてくる。


「ふふ・・・私たち少々目だっているようですね、御主人様?」


何で上機嫌なの?エレノアさん?



オルフォン亭に帰ると、宿の主人が、初めてエレノアの顔を見てビックリする。


「御連れさん?エルフだったんですか?」

「うん、まあね」


驚いてもそれ以上は詮索しないのは商売に徹した良い主人だ。

部屋に戻った俺にエレノアが話し始める。


「改めて私を購入していただき、お礼を述べさせていただきます」

「こちらこそよろしくね。

これからも僕に何か言う事があれば何でも言ってね」

「はい、御主人様、それでは早速ですが、本日からは外に出る時は、必ずあの魔法の服を着て出てください」

「え?あの最初にエレノアに着ない方が良いと言われた?」

「はい、本日、私が正式に御主人様の奴隷になった事で事情が変わりました。

また御主人様のレベルも上がったので、その装備もある程度レベル相応になりました。今日からは必ず、あの服か、何か他の全状態異状回復の効果がついた物を身につけてください。

そして、その上に魔道士の服を着ていただくようにお願いいたします」

「うん、エレノアが言うのならもちろん、そうするけど」

「それと材質がオリハルコンやゴルドハルコンではない、状態異常回復の指輪はお持ちですか?」

「うん、ミスリルの指輪のを持っているけど?」

「ではそれを常に指に装備しておいてください。

例え、就寝中や入浴中でもです」

「寝ている時や、風呂の時も?」

「はい、そうしないと今度は逆に御主人様のお命にかかわります」

「え?そうなの?」

「はい、いずれ理由はわかるかと存じます。

それと近いうちに、もう少し奴隷の数を増やして行きましょう」

「え?そうなの?

僕はエレノアがいれば、それで満足なんだけど?」

「大変ありがたいお言葉ですが、私一人では御主人様を守りきれない場合も考えられます。

そういった場合に信用できる能力の高い奴隷が、あと数人は必要でございます」

「守る?それは助かるけど・・・そんなに僕が狙われるようになるの?」

「はい」

「そうなんだ?」


このレベル683様でも、対応しきれない状況もあるのだろうか?

そんな俺の疑問にエレノアは厳かにうなずく。


「はい。その通りでございます」


何はともあれ、こうして俺とエレノアの本当の生活が始まったのだった。


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アースフィア 99日目


名 前 : シノブ・ホウジョウ

レベル : 188

年 齢 : 15


名 前 : エレノア

レベル : 683

年 齢 : 560


状 況 : 古都ロナバールで、ついにエレノアを購入する。




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