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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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375 オリハルコン・セプター

 一通り鯰を食べ終わった所で、片付けに入る。

ここでアインたち男子が名乗りを上げる。


「よっしゃ!シノブたちは料理で疲れただろう?

せめて片付けは俺たちがするぜ!

休んでいてくれ!」

「そうだね」

「む、確かにその程度はせねば、グリーンリーフ先生にも申し訳ないな」

「ああ、それは助かるよ。よろしくね」


そして食べ終わったケット・シーたちが話しかけてくる。


「ありがとうニャ」

「とってもおいしかったのニャ」

「ごちそうしてくれたので、君達の手帳にサインをしたいのニャ」

「手帳を出してニャ」


俺たちは手帳を出すと、そこへケット・シーたちがサインをしてくれる。

サインは俺だけでなく、一緒に料理を作ったエトワールさんを初めとした女子組や、片づけを担当した男子たちももらえたようだ。

ここで今までサインをもらえなかった生徒たちも一気にサインをもらえたようで大喜びだ!

一気にサインの数がいくつも増えた生徒も何人かいるようだ。

豪雷と疾風も俺の護衛ばかりしていたので、サインがもらえるか心配だったが、ここでサインをもらえたようだ。

まあ、最悪ペロンにもらえば良かったけどね?


「これを釣った人は誰なのかニャ?」

「ボクだけど?」

「君には全員分のサインを上げるニャ」

「え?ありがとう」


そこにはたくさんのケット・シーがいたので、俺には一気に20人分のサインが集った。

しかし俺の手帳を見たケット・シーたちが騒ぎだした。


「あ、凄いニャ!

この手帳にはアロン長老のサインがあるニャ」

「え?本当かニャ?」

「本当ニャ!凄いニャ!」

「珍しいニャ~」

「ボクは初めて見たニャ」


どうやらアロン長老のサインは特別らしい。

ケット・シーたちは大騒ぎだ。


片づけが終わり、ケット・シーたちが帰った後で、俺はシルビアに話しかける。


「シルビア、さっきの骨みたいなのだして」

「はい」


シルビアが先程俺が見つけた物を出す。


「うん、実はこれが気になっていたんだよね」

「それは何でしょう?」

「わからない・・・でも何だか普通の物じゃない気がするんだ」


俺がそう思ったのには理由があった。

それは先程鯰を解体している時に、この物体で刀が止まったからだ。

アレナック刀はおよそ何でも切れる。

それこそ、鯰はもちろんのこと、鉄でも岩でも何でも切るほどなのだ。

しかし先程この物体で、わずかにその動きが止まった。

それはつまりこの物体がアレナックよりも硬かった事を意味する。

この世界にはアレナックよりも硬い物質などはそうそうない。

そもそもアレナック自体がダイヤモンドよりも硬度が高いのだ。

俺はアレナックのナイフを出して、その骨のような物を少々削ってみた。

やはり中には何か固い物があるようだ。

俺はガリガリと外側を削ると、中から立派な杖のような物が出てきた。


「これは・・・」


それは俺が軽く握ると、紅く光る。

これはオリハルコンだ!

そして俺がその杖に魔力を込めると、そのオリハルコンがバッ!と赤く光り、それと共にその杖の周りについていた物が一気に剥げ落ちる!

本来の姿を現したそれは、中々立派な王杓のような物だった。

それを見たシルビアが驚く。


「これはもしや・・・」


驚いたシルビアは、そのままエレノアを呼ぶ。


「エレノア先生!

これを見てください!」


シルビアに呼ばれてやってきたエレノアも、その物体を見て驚く。


「これはもしや、オリハルコンセプター・・・」

「やはりそうですか?」

「ええ、アレと同一の物かどうかはわかりませんが、これがオリハルコンセプターなのは間違いありません」

「何、それ?」

「オルハルコンセプターというのはかつてユースラ王国の象徴として祭られていた杓杖です」

「ユースラ王国?」

「はい、かつてあった王国で、魔法が盛んでしたが、隣国に攻められて滅びました。

しかしその時、王女がこのセプターを持って逃げたために隣国はこれを入手できなかったと聞いております」

「これがそれなんだ?」

「いえ、それと同一の物かはわかりませんが、少なくとも、同じ品物であるのは間違いないでしょう」

「それってかなり貴重な物なんじゃ・・・?」

「もちろんです。そうそうお目にかかれる物ではありません」

「え?じゃ、これはその国に返した方が良いのかな?」

「いえ、その国はすでに滅びてございませんし、何よりこれがそれと同一の物かもわかりません。

これはここで初めて発見された物とみなすのが正しいでしょう。

ですからこれはこの鯰を釣り上げた者、つまり、釣り上げた竿を直接持っていた人間である、御主人様かイシダさんに所有権があるという事です」


俺はイシダさんにオリハルコンセプターを見せて、説明をしてから聞いてみた。


「そういう訳でこれが鯰の中から出てきたのですが、どうしましょう?」

「お話はわかりました。

しかし私は主を釣り上げられたという事と、それをこうしておいしく食べさせていただいたので満足ですよ。

もし私にそれの所有権があるというのであれば、シノブさんに所有権ごとお譲りしましょう」


その返事を聞いて俺は驚く。


「え?いいんですか?

これは今話した通り、結構貴重な物らしいですよ?」

「いえいえ、私もシノブさんから貴重な物をいただきましたからね」

「え?何を?」

「醤油とみりん、それにダシの素ですよ。

私に取ってはとても貴重品ですからなあ・・・

あんな貴重品をいただいたのですから、それはシノブさんに差し上げますよ。

ちょうど何もお礼が出来なかったのが心苦しかったですからね」

「え?あれと交換でいいんですか?」

「ええ、私にはそれで十分です。

正直そんな大層な物を持っていても使い道もありませんし、シノブさんが有効に使ってください」

「わかりました」


こうしてオリハルコンセプターは正式に俺の物となった。



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