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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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001-1 異世界と大金貨

ここから本編が始まります。

数ヶ月ぶりに読み直してみたら、かなり読みにくく、わかりにくい気がしたので

1話~5話までを分割して少々書き直してみました。

もちろん大筋に変更は無いので、一度読んだ方は、もう一度読まなくとも大丈夫です。


 目が覚めると、俺はどこかの草原のような場所に横たわっていた。

むくりと起きた俺の顔にこの世界の風が当たる。

ここが神様に言われて俺が転生したその世界、アースフィアとやらか?


少なくとも第一印象は、地球と変わった部分があるとは思えない。

見渡す限りの草原、遠くに見える森林、心地よい風、穏やかに照る太陽、どれもこれもが地球と変わらない。

それこそ郷愁感を誘うほどだ。

太陽、いや正確にはこちらではラディと言うが、その位置を見ると、時刻的には昼過ぎのようだ。

季節的には秋口のような感じだろうか?

鏡がないのでよくはわからないが、肉体年齢は確かに希望通り15歳ほどの少年のようだ。

服装は一般的な旅人の服のようで今の所、装備は何もしていない。

荷物は腰のポーチと背袋を背負っている以外には何も持っていない。


草原の周囲を見渡すと、遠くに村のような物が見える。

俺は生前の癖で、腰のポーチに手をやると、小型の望遠顕微鏡を取り出した。

これは長さ10cmほどの望遠鏡にも顕微鏡にもなる代物で、俺は重宝していた。

こういった場面で、遠くを見る時にはすぐに取り出して遠くの様子をみていたのだ。

小型望遠鏡で見えた物は確かに小さい村のようだった。

中で多少人が動いているのもわかる。

俺は小型望遠鏡をポーチにしまって、とりあえずその場で立ち上がる。

そして自分の新しい人生に気合を入れるためにも大きく息を吸うと、声を出して叫んだ。


「よーし!これから素敵な御姉さん探しの旅に出るぞ!

色んな魔法を覚えて、頑張るんだ!

今度こそ素敵な御姉さんを見つけて、イチャコラするんだ!」


異世界に転生しての第一声だ。

何と言っても俺の第一目的はオネショタ人生だ。

前回での人生はともかく、今度こそはその願望を成功させたい!

その気持ちを改めて確認する意味でも一言叫んでみた。

しかし、叫んでからちょっと気恥ずかしくなって、周囲をキョロキョロと見回してしまった。

うん、誰も聞いていなかったよな?


「さて、じゃあまずはあの村にでも行ってみるか?」


もちろんオネショタ人生が一番の大切な目的だが、その前にまずは普通に暮らせるようにならなくてはならない。

さし当たっての根拠地を構え、この世界の実情を知って、御姉さん探しはそれからだ。

そう考えると、どこの世界でも現実は厳しいなあ・・・

何はともあれ、俺はまずはこの世界で最初の一歩を踏み出した。

この一歩は小さな一歩だが、俺の人生にとっては大きな一歩だ!


新しい世界で、意気揚々と歩き始めた俺だったが、数歩歩いて、ふと気がついた。

(そうだった、まずは持ち物の確認をしておかないとね)

街中に入ってしまったら、いつ一人になれるかわからない。

不特定多数の人が見ている場所で、自分の持ち物をゴソゴソと確認するのは、いかにも怪しいし、避けた方がよいだろう。

ましてやマギアサッコ、魔法の収納場所はこちらの人間にとっても珍しいはずだ。

あまり人前で開けるのは避けた方が良いだろう。

それにゲームが始まったら荷物を確認するのは基本だ。

まあ、これはゲームではないけれどね。


俺はそこで立ち止まると、もう一度キョロキョロと周囲を見回して、見渡す限りに人がいないのを再度確認する。

近くにちょうど座るのに良さそうな木の切り株を見つけたので、そこに座って持ち物を調べる事にした。

まずは背中の背嚢を下ろして中身を調べる。

実は今歩いていて、すぐに気づいたのだが、背中が結構ズシリと重いのだ。

背袋にはまだ硬貨とガイドブック類しか入れていないはずだ。

硬貨はマギアサッコの中に6種類が999枚入っている。

魔法の入れ物であるマギアサッコの貨幣枠の収納限度一杯だ。

そして背袋の中には金貨や銀貨が6種類で11枚ずつ、全部で66枚しか入っていないはずだ。

硬貨が66枚・・・

それだけでこんなに重くなるだろうか?


背袋を開けると、中には書籍類の他に、小袋が3つ入っている。

本とノートと小袋が3つ、どう見ても入っている物はそれだけだ。

小袋は、麻の袋を金色の紐で結んである袋と、同じような袋を銀色の紐で結んである袋、そして濃い橙色の紐で結んである袋だ。

どれを持ってもズシリと重いが、特に金色の紐で結んでいる袋が重い。

これって2kg位ありそうだな?

金色の紐を解いて小袋を開いてみると、大きな金貨と小さな金貨が何枚かずつ入っている。

小さい方は10円玉位の大きさで、大きい金貨の方は直径がその倍で、厚みも2倍以上ある。

見た感じでは直径が5cm近くもある大きな硬貨だ。


「大きいなあ・・・」


袋の中に入っている大金貨を見た俺の第一印象がその言葉だった。

実際こんな大きな硬貨は見た記憶がない。

子供の頃、古銭収集が趣味の祖父がくれた昭和の東京オリンピックの千円銀貨より大きい。

そしてこの大金貨を見ているうちに俺はある物を思い出した。

そう、俺はこれに匹敵する物を見た事があった。

その祖父に見せてもらった江戸時代の貨幣、大判と小判だ。

この大金貨は大判ほど大きくはないが、小判ほどの大きさはあるし、厚みは小判よりもはるかに厚い。

俺は大金貨の1枚を持ってみる。


「重っ!」


思わず俺の口から言葉が洩れた。

それほど、その大金貨は重かったのだ。

掌にズシリと重さを感じるその金貨は、1枚100g前後あるのは間違いない。

この大金貨の面積は小判よりやや小さい位だが、厚みは明らかに大判や小判の倍以上もある。

もっともこの世界で大金貨の価値は金貨の10倍だ。

金の価値をそのまま貨幣にするというならば、大金貨の大きさは金貨の十倍なければならないはずだ。

金貨も何枚か出して大金貨と比べて見た所、直径はちょうど2倍、厚みは金貨5枚で、大金貨2枚分と厚みが同じだったので、2倍半だ。

(なるほど2×2×2.5で、ちょうど10倍という訳か・・・)

直径が2倍ならば面積は4倍になる。

それに厚みで2.5をかければ、体積はちょうど10倍になる訳だ。

銀貨と銅貨の袋も開けてみると同じような感じだった。

重ねて比べてみると、大金貨・大銀貨・大銅貨は全て同じ大きさで、金貨・銀貨・銅貨の3つも同じ大きさだった。


「こりゃ重い訳だ!」


大して計算もしないで、各硬貨をとりあえず10枚前後も持っていれば、さしあたっての買い物に不自由はあるまいと考えて神様に入れてもらったが、危ない所だった。

何しろ最初は20枚ずつ位にした方が良いかな?と思っていたのだ。

もし20枚ずつにしたら、この倍も重かった筈だ。

11枚ずつでも6種全部で66枚、重さはおそらく4kg以上あるだろう。

20枚ずつにしたら、8kg前後になったのは間違いない。

ちょっとした米袋を背負って歩くようなものだ。

正直、金貨や銀貨がこれほど重いとは思わなかった。

こうしてみると、何だか紙幣の便利さがよく分かる。

別に致命的な手違いという訳ではないが、早くも自分の感覚と、この世界の現実のずれを実感した感じだ。

もっとも考えてみれば、言うなれば銀貨は千円硬貨、大銀貨は1万円硬貨、金貨は10万円硬貨、大金貨に至っては100万円硬貨とでも言うべき代物なのだ。

この3袋に入っている硬貨66枚だけで、令和の日本の金額に直せば、およそ1200万円以上になるはずだ。

そんな大層な物は持った事がないが、確か1万円札百枚の札束の重さは、ほぼ100gと聞いた事がある。

1000万円の札束なら百万円の束が10個で、ほぼ1kgだ。

1000万円と言えば、紙幣ですらその重さなのだ。

ましてやそれが金属の硬貨なら重くても当然かも知れない。

改めてその金貨や銀貨をまじまじと眺めた俺は考えて一人呟いた。


「こりゃ、買い物もうかつにはできないな」


何しろ自分は見た目には10代前半の少年だ。

そんな少年が金貨、ましてや大金貨をちらつかせながら買い物などしたら、怪しい連中に狙われるのは必至だろう。

これまた日本で例えるなら、小学生か、中学生辺りが、のほほんと百万円の札束を振り回しながら買い物をしているような物だろう。

しばらくの間は、よほどの事がない限り、金貨や大金貨で買い物をするのは控えた方が良さそうだ。

そう気を引き締めて、今度は呪文を唱えてマギアサッコの中身を見てみる。


「え~と、アペルティ・マギア・サッコ・オモネーロ」


俺の呪文と同時に手元近くの空間が突然バカッ!と開く。


「うおっ?本当に空間に穴が開いた?」


俺は驚いたが、その中を見る。

そこには神様に願った通りに、金貨や貨幣6種類が全て999枚ずつ入っていたので、俺は少々体が震えた。

1枚で100万円相当の大金貨が千枚以上・・・つまりは大金貨だけでも、令和の日本で言えば、中学生が10億円以上の現金を持って歩いているような状態なのだ。

ましてや金の延べ板も含めたら何億円分になるか想像も付かない。

他人から見えないから大丈夫だが、もしこんな事が知れたら、そこら辺中の盗賊やら悪人どもの、格好の獲物だろう。

神様に願いを言った時は、とりあえず、自分で持てる限りの現金を持とうと単純に考えただけだったが、実際に本物の大金貨のズシリとした重さを知った後だと、冷や汗が流れる。

あんな大層な金貨を、自分は千枚以上も持っているのだ。

そして10kgと1kgの金塊も、それぞれ100個ずつ持っているのだ。

これは盗賊はもちろんの事、よほどの事がない限り、絶対に他人に知られてはならない。

誰か一人にでも知られれば、そこから話が漏れて、おそらく命が危なくなるだろう。

俺は少し考えて、銀貨の袋から大銀貨5枚と銀貨5枚を出して、銅貨の袋に入れる。

さらに考えて、金貨の袋から金貨を1枚だけ出して、銅貨の袋に入れた。

そしてその銅貨の袋を首から下げた。

うん、重いね・・・

こりゃ首が痛くなるわ。

また考えて、大銀貨2枚と銀貨2枚と大銅貨5枚を脇のポーチに、大銀貨と銀貨1枚と大銅貨2枚を上着のポケットに入れた。

よし、首が軽くなった!

それに危険分散は海外旅行の基本だよね?

これで買い物をする時は、この銅貨の袋から出し入れすれば、他人から見られても大丈夫だろう。

おそらくこの程度ならギリギリ10代前半の少年が持っていても、それほど変ではないはずだ。

もちろん周囲に見せびらかしたりしなければの話だが、もちろんそんな事はしない。

まあ、どちらにしても盗賊などに備えて、早めにレベルはあげておいた方が良さそうだ。

しかもこれは相当レベルを上げないと、かなり危なそうだ。

そんな事を考えながら、俺は3つの袋を背袋にしまった。

その時だった!


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